この本の著者は有名な海洋学者で著述家。「沈黙の春」は環境について遥か昔に発表されました。1962年という昔です。彼女の警告で、DDTの散布が禁止され、結果的に多くの小動物が救われ、人の健康被害も少なくて済んだのです。その時彼女の発言に耳を貸したのは、かのジョン・F・ケネディ大統領でした。この本はセンスオブワンダー(不思議さに驚嘆する感性)というタイトルで書かれています。薄い本ですが、素晴らしい一冊です。今回読んだ中で心に残ったのは次の一文です。同じく海洋学者でスエーデン人の男性のことば。「死に臨んだとき、私の最後の瞬間を支えてくれるものは、この先何があるのかという限りない好奇心だろうね」私は死んだらその先は何もなく、全くの終わりだと思います。しかし何か想像を超えたものがあるかもしれないという好奇心は、持っていて損は無いかも、、、