そ の ひ ぐ ら し

その日1日を良く暮らせればよし。
スカイツリーのふもとでちびと小ちびとオットと4人暮らし。

【番外編】実録・出産にまつわるお金あれこれ

2015-01-14 22:15:54 | 子育て - マネー

1月12日の分の日記に代えて、たまにはFPっぽいことも書いてみようと思い、出産にまつわる私のマネー経験を(自分の備忘も兼ねて)書き出してみることにする。

結論からいうと、収支は見事にトントン。ただし、加入していた医療保険から(思いがけず)給付金が出たことが大きい。帝王切開のような大々的な手術じゃなくても、保険事故扱いになりお金が出るもの、意外とあるようだ。あれっ?と思った人は、出産の際の病院の領収書と診療明細を用意して保険会社に問い合わせてみるといいと思います。

 

1. かかったお金

(1) 妊婦検診費用:72,100円(任意検査含む)  

前半は、以前からのかかりつけだった木場(江東区)の東峯婦人クリニックで妊婦検診を受けていたが、ここは区からもらえるクーポンを使っても毎回足が出ていた。そんなもんかと思っていたが、途中で両国(墨田区)の同愛記念病院に移ったら、基本的に足が出なくなった。一体何の費用を取られてたんだろうか?

ちなみに病院を変えた理由は、最初の病院の出産費用が高額(60万円~)だったから。わりと大きめのクリニックで、入院時はもれなく個室のよう。快適かもしれないが、10万円以上も持ち出しがあるのは嫌だ。それに、万が一なにかあったときにクリニックはどこまで対応できるのかよくわからない。なんとなく総合病院の安心感も欲しくて、より自宅に近い同愛記念病院に妊娠7ヶ月で移った。

(2) 出産費用:464,298円

内訳は、分娩費用 459,368円/夜間診療 4,930円

通常分娩ではあったが、陣痛促進剤を使ったし、途中から酸素マスクもつけられ、麻酔、吸引分娩(赤ちゃんの頭に大きな吸盤をつけてひっぱる)や傷の縫合があり、その分の費用が乗っている。入院時の部屋は個室と大部屋と選べたが、迷わず大部屋を選択。入院する前日の夜に一度病院に行った(フライングに終わった)ので、その夜間診療分もここに加算。

なお、出産育児一時金の直接支払制度が使えれば(大半の病院が使えるはず)、420,000円までは健康保険組合が病院に直接支払ってくれるため、自分たちで多額のキャッシュを用意する必要はありません。

(3) ちびの入院費用:62,680円  

生まれた直後、新生児一過性多呼吸という病名がついて、2日間だけ酸素濃度を高くした保育器のなかで過ごしたちび。これが小児科への入院扱いとなって発生した費用。

(4) 診断書発行費用:6,480円  

後述の医療保険からの給付を受けるために、出産した病院で診断書を発行してもらうのにかかった費用。

計:605,558円

 

2. もらえたお金

(1) 出産育児一時金:450,000円(付加給付含む)

産科医療補償制度に加入している病院での出産だったので、420,000円。加えて我が社の健康保険組合独自の付加給付が30,000円。

(2) 高額療養費の払い戻し:2,500円

意外と知られていないように思うが、医療費(健康保険が適用されるものに限る)は月に一定額を超えて負担した場合、超過分は健康保険から払い戻される仕組みになっている。その限度額は一般的な健康保険で最低8万円くらい(健保組合により異なる、かつその月の医療費合計によっても変わる)。我が社の健康保険組合ではシンプルに月25,000円が一律の限度額になっている。出産それ自体は健康保険の適用対象外だけど、出産時に受けた処置の一部が健康保険適用になり、その費用の自己負担合計が27,550円だったので、この超過分が払い戻された(100円未満の端数は切り捨てになっていると思われる)。金額的には雀の涙だけど、高額療養費制度の適用を受けたのははじめてだったので、個人的にはへえっと思ったイベントでした。

ちなみにこの高額療養費の適用は、同じ月かつ同じ医療機関にかかった場合の医療費に限るとのこと。以前、帰省中の札幌で怪我をして、1ヶ月の間に3ヶ所(札幌で1ヶ所、東京で2ヶ所)の病院に行って計4~5万円の医療費を払ったにも関わらず、病院がばらけていたことでこの高額療養費が適用にならなかったことがあった。納得がいかないけど、同一の傷病で受診していることがわかるのは同一の医療機関にかかっていることが条件、ということか。

(3) 乳幼児医療費助成金:58,260円

乳幼児の医療費が無料になるしくみ。生まれたその日から適用を受けることができるので、ちびの入院費用のうち「食事代」(ミルク代のことよね…)を除いた額が墨田区から還付された。助成を受けるには区役所で乳幼児医療証の発行を受けてそれを病院に提示するのだけど、退院の時点ではまだ発行を受けていなかったので、一旦自分たちで支払って後日払い戻されることに。出産した月の月末までに乳幼児医療証を持って病院へ行けば病院で直接返金してもらえることになっていたが、月内に病院に行けず、後日区から還付を受けることになった。が、これがちょっと面倒くさかった。領収書やら保険証やら医療証やら振込先口座のわかるものやらを持って区役所の窓口へ行って手続きをし、入金があったのは2ヶ月以上経った12月末。ちびをオットか母に頼んでちょっと病院に行くくらい、今思えばなんてことないのに、退院した直後で気持ちに余裕がなかったのだと思う。もちろん、どちらから受け取っても金額はもちろん同じ。

(4) 医療保険給付金(手術給付金、入院給付金):85,000円

内訳は   手術給付金 50,000円   入院給付金 日額 5,000円×7日間=35,000円  

退院したあと病院の領収書の整理をしていたら、診療明細の中にたまたま「手術」の記載を見つけて、ダメ元で保険会社の営業に確認してみたら「給付金の支払い対象になりそうです」とのこと。保険会社から書類を取り寄せて記入し、病院から発行してもらった診断書をつけて送り返したらあっさり支払われた。聞いてみるもんだ。具体的には、出産時に受けた処置のうち、吸引分娩と傷の縫合が「手術」の扱いになるため手術給付金の支払い対象になり、それにつられて7日間の入院期間が全て入院給付金の支払い対象になったよう。今加入している医療保険は保険料がちょっと割高なのだけど、加入1年半くらいでこの給付金を受け取ったので、払い込んだ保険料をだいたい回収できてしまったことになる。そういう目的の保険じゃないんだけどね…。これは思いがけずありがたい収入でした。

計:595,760円

以上、収支を差し引きすると▲9,798円。里帰り出産の人なんかは出産育児一時金の42万円だけでおつりが来たりもするみたいですが、東京都内で出産して、持ち出しほぼ無しというのはたぶんいいほう。もらえるお金、もらいそびれないようにしっかりチェックしたいものです。


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