花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

エジプトに起きた民主化運動

2011年02月05日 | 社会・事件・ニュース
この数日間、世界中の人達が、カイロのムバラク大統領の辞任を求める大規模デモと、その成り行きを見守っていることと思う。
私も今朝のBS1のワールドニュースを見て、一昨日、ムバラク派の暴力が荒れ狂ったタハリール広場が、その後、比較的落ち着きを取り戻し、軍が両者の衝突を抑えているというニュースに少しほっとした。
だが、ムバラク大統領はまだ、即時、退陣の意思を表明していない。
今まで自由と民主主義がないエジプトで、独裁者はどれだけの利権と汚職で手を汚して来たのかを想像すると、勿論、簡単にはその長年の特権を失いたくはないだろう。
しかし、世界の情報を知ったか弱き民衆も、最早、黙ってはいられないのだと思う。
その点でインターネットは、真実を隠したがる人達にとって、今後ますます厄介な代物になって行く事は間違いないのかも知れない。

今、私が心配なのは、大統領反対派に明確な指導者、指導組織がいないらしい事だ。
もし、大統領を辞任に追い込んだとしても、その後、どのようにして民主的な政治を具現化し、その実現のプロセスを示し、政権を掌握して行くのだろうか。
混沌としている現状の中で、その先を心配している世界中の人々が成り行きを見守っているが、1番不安に思っているのは渦中にいる彼ら多くの虐げられて来た市民たちなのではないだろうか。
フランスのニュースに出た若者が、「私たちはきっと殺されるでしょう。でも本音を表現できたことを後悔していない。」と言うのを聞いて胸が熱くなった。
命がけで立ち上がった民衆の願いが、少しでも叶うように私は見守りたいと思う。
コメント
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