《エミレーツ航空利用体験》
とても変化に富んだ国なので、10日間があっという間に経ってしまったチュニジア。
何をどう話そうか悩むが、先ずは今回初めて乗った「エミレーツ航空」の利用体験団から話したい。
「エミレーツ航空」はアラブ首長国連邦に本拠地を置く航空会社である。
往路成田から顧客評価世界一と言われている「エミレーツ航空」のエコノミー席は機体が大きく、座席が広い。一般的な航空会社のよりも座席の幅が10cmは広いように感じた。だから体格の良いアラブ人が臨席に座っても、まあ我慢できそうに思った。
出て来た機内食はイスラム教の人たちのを標準食としているらしいが、それ以外の乗客にも対応していて美味しく、アルコール等の飲み物も色々あり、成る程と思った。
2階には立派なファーストクラス席があるそうだが、残念ながら見ることはできなかった。
(①最初に出た夕食。ご飯がキャベツで包まれていて、ビーフの煮込み、サラダも味が良かった。②私が頼んだ和食の朝食。成田空港から積んだのだろうが薄味で美味しかった。)
① ②
所がである。28日の帰国に当たりチュニジアのチュニス空港から14;30にドバイに向けて飛んだEK-0748の飛行機は、散々だった。
運悪く私の席は機体中程のトイレの前の2つ奥の席だったのだ。嫌な予感がしたが、離陸後間もなくそのトイレの水が出なくなったといって閉鎖されてしまったのだ。
「使用禁止」と書いた小さな赤い紙がドアに張られたが、故障を知らない人達が次々とやって来てトイレの前でドアが開くのを待ち続ける事態になり、ドア前の私の隣席に居た知人と私は、ついにその人たちへの説明のため5時間半全く寝られなかったのだ。
聞くと満席の乗客に対して、トイレが3箇所も同じ原因で使用できなくなっていたのだ。
だが乗員は「私達はメンテナンスができないので、直すことはできません。」というばかりだった。離陸前の機体点検に不備があったのだろうと思うが、これが世界一の快適さを誇る「エミレーツ航空」かと呆れ果ててしまった。
もしこれが日本の飛行機なら、こんな事態を許すだろうかと考えてしまった。
しかし悪い事ばかりではなかった。
ドバイで乗り換えた成田空港行きの「エミレーツ航空」機は、その日エコノミー席が空席だらけだったため、私達はそれぞれ3~4席を独占でき、機内食以外の時間は寝て来る事ができた。9時間25分ゆったりと足を伸ばして大きな飛行機に乗れて、全く文句なしだったのだ。お陰で溜まっていた疲れが少し軽くなった気がした。