原作を二冊読んだところで、ツタヤに行ってDVDを借りてきた。
瑛太と松田龍平が演じているのは知っていたが、どちらがどちらをやっているのだろうと興味が湧いた。
ふーーーん?という感じだった。
本が先でよかった。 私の印象では逆だったから…。
多田君はある意味とても生真面目で素直なところが感じられる青年だと思う。
便利屋の仕事を理路整然と片付けていく…そこに多田君が表れているのだと思うのだが、
それが少し瑛太には押し出せない部分で、だから、由良公に怒鳴る場面が生きてこなかったように感じた。
行天君の狂気じみたものを松田龍平はよく導き出していた…特にエンディングの画面が暗転してからの笑い声は秀逸だった。
だが、瑛太の狂気も鬼気迫るものがあると思うし、瑛太が演じていたらもっと不思議なムードが出たのではないだろうか?
だからこそ松田龍平が多田君をやったら、多田の真面目さに不思議な狂気が漂ったと思えている。
全部を読んでいないので、ここまでの印象だけですがまず今の配役でも十分に面白いことには違いない。
チワワとの絡みは、画面に二人と一匹が映し出されるたびに笑いが出た。
この映画はこの主役二人の掛け合いが魅力的で、それはまるで舞台を観ているような錯覚を覚えるときがあった。
この話、案外舞台でもいけるのかもしれません。
ですが、テレビ化や映画化がされてしまった今となっては、二番煎じ三番煎じですね。