存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

Private / Public 高木正勝

2007-08-18 11:40:47 | album t
漸く高木正勝の今年発売されたアルバムです。

太田美帆、田口晴香、ヤドランカなどのボーカル陣にペダルスチールを抱えた高田漣。
UAも2曲参加。
高木氏のイラストやライブでの写真も付属の本に収められている。歌詞のあるものについては、英語ならば和訳してあるので、素直にアルバムに親しめると思います。
試聴はこちら

1 Ceremony
中世ヨーロッパの宗教音楽のような声の重なり

2 Bloomy Girls
ストリングスが良い感じ。僕にしてみればタイトルの少女の年代をイメージするには、少し年齢に合わないものを感じる曲かな。最後にピアノのソロが入ります。

3 Wave
雷電のような響きにギターが唸る。荒れた海という感じかな。

4 Mio Pianto
(私の涙)死に逝く愛しい人との別れを歌う切ない歌。高木氏のピアノと太田さんの歌声が切ない。彼女の声は中世ヨーロッパを想起させる。

5 Exit / Delete
(終了・削除)David Sylvianの作詞。ヤドランカのボーカル。
孤独なキャロライン 何も自分でしないまま何も起こらないで終わろうとしている性格や孤独を歌う。この歌詞は深い。こういう歌詞を書いてしまうところが彼らしいかな。

6 Any
田口さんのボーカル。you,anyという歌詞が並ぶ
あなたは全て とでも言い換えても良いかもしれない。

7 Entrance
三人の女性と高木の声。高田漣のペダル・スチール。
トンネルを通過していくような声に金属風鈴の音

8 Watch the World
羽ばたくことを忘れて 穴の中に閉じこもる 陽が晴れても風が吹いても 羽はもう靡かない
思い出の中を彷徨うばかり 彼は瞼の裏側の世界を見る 昼も夜も穴の中で
 5曲目と似た感じかな。

9 Girls
ピアノ曲。ペンギン・カフェ・オーケストラのトリュビュートを思い出しました。
高木正勝らしいなあ。本には楽譜が入っています。

10 Elegance of Wild Nature
パーカッションが飛び込んでくる。歌詞はないけれど、声が歌うように入っていて面白い曲。

11 Grace
UAのボーカル。歌詞は英語です。鳥のようなUAの声も入ってます。
高木氏の旋回するようなピアノが歌にマッチしています。

12 Primo
こちらもUAが声で参加。仏教風に言うなら涅槃寂静とでも言えば良いのか。
高木氏の多色で構成される絵になぞらえるならば、また印象も変わるかも。とてもLiveだとは思えません。

13 Wald
太田さんのボーカル。ドイツ語の歌詞。
美少年 美少女 が天使のような振る舞いをするとは限らない
無垢なものの美しさと刺々しさ
メロディは少し迫るようなノリの良い曲です。結構好きかも。

14 Spiral
田口さんのボーカル。英語の歌詞。
高木氏のコーラスが目立つ。
彼女が退屈から解き放つものを求めているかのような歌詞。
曲は美しい。

15 Rama
このイントロ部分のピアノもキラキラしています。たおやかな流れの中で曲調は少し変化していき、ヴァイオリンとヴァイオリンチェロとヴィオラとピアノの休符を挟む演奏に、パーカッションが入って来て、ピアノ、口笛、聴き応えのある曲です。思わずリピートしました。

16 Light Song
歌詞は書かれていませんが、イントロ部分で歌詞を歌っているように聞こえるんですが…
アドリブで歌ったのかな?2分ほどの曲

全体を通して、それぞれ1曲ずつ じっくり聴くと良いアルバムだと思います。曲の中での変化が面白いかな。
僕はよく、聴きたい部分だけ再生して聴くこともするのですが、そうすると味わえないです。

本の中にある写真は小さく、彼のジャケのような多色の絵は大きいものも入っていますが、僕としてはもう少し大きいのが沢山あればなあと思いました。

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