そらいろ

旅とアートの雑記帳… 旅・自転車・写真・音楽・陶芸など身近な話題を気の向くままに…

 因島「ペンション 白滝山荘」のこと

2014-10-19 | 旅行
 今回の「しまなみ旅行」で2連泊した因島の「白滝山荘」を紹介します。







 1931年に建築家ヴォーリズによって建てられた趣きのある西洋館が因島「重井」の港を見下ろす山手にあります。

〈建築当時の写真〉


 当初、牧師(ファーナム)の住居として建てられましたが、戦時になり牧師が帰国した後、日立造船の所有としてゲストハウスとして利用されました。1980年代後半に現在のオーナーがペンションとして再生し、島を訪れる数多くの旅人を迎えています。そのオーナー夫妻は現在かなりご高齢なのですが、バリバリ現役でこの宿を経営されています。

 ヴォーリズ(1880年-1964年)は、アメリカ合衆国に生まれ、日本で数多くの西洋建築を手懸けた建築家。ヴォーリズ合名会社(のちの近江兄弟社)の創立者の一人としてメンソレータムを広く日本に普及させた実業家でもあるそうです。東京でも、明治学院大礼拝堂や早稲田教会スコットホールなどが現存しています。


 このペンションは、因島フラワーセンターの裏手にあります。ちょっと坂道を上ります。











 3階建てなのですが、2階に玄関・リビングがあり、ベッドルームは3階に3室と中2階に1室、1階(階下)には浴室(人工温泉)などがあります。








 階段の壁には、俵万智さんや山田邦子さんなど著名な方の色紙が飾られていました。






 ペンションというと現代的な建物のイメージが強いのですが、ここは古い洋館のため、西洋のゲストハウスに泊ったような感じ…

 でも、食事は「和食」が中心!  とってもおいしい。

 早めに予約したためか、東南の広い角部屋が利用でき、窓からの眺望も遠くに海が見えてなかなかのもの。歴史を感じさせる館内はきれいに保たれており、お部屋も清潔感がありました。






 ただ、「古~い建物」ということを覚悟しておかないと、設備の面で認識が異なるかも…

〈この洗面台は使用禁止でしたが…〉



 お風呂やトイレは共同ですし(お風呂は順番で利用、トイレは2カ所あります)、廊下や隣室の物音が気になるかもしれません。
  

 そのような点を差し引いても、とても素敵な宿でした。お世話になりました!

 

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