日本フィルハーモニー交響楽団の『シンフォニック・エンタテイメント vol・1』に行って来ました。
なんか難しそうに感じられるけど・・・・プロデュース兼指揮の渡辺俊幸さんが「オーケストラの魅力を楽しく、分かりやすく解説し聞かせてくれるコンサート」なのです。「オーケストラって、こんなに楽しくて、気持ちがいいんだ!」って感じて欲しいっていうのが、渡辺さんのねらいなんですね。
渡辺さんは一昨年、音楽家生活35周年を迎えられて、サントリーホールでコンサートをされたのです。その時のゲストがさだまさしさん。もちろん行きましたよ。渡辺さんはさださんと、グレープ時代から一緒に仕事をされていて、さださんのコンサートでも、よくお見かけするんです。その35周年の時にも、オーケストラの音楽をもっと身近に出来ないかな~~って、おっしゃっていて・・・・それが実現した第1回なんですね。きっと・・・・・。
内容はハリーポッターと賢者の石から、「ヘドウィグのテーマ~ハリーの不思議な世界」
アレンジの妙という事で、「男はつらいよ」と「ビートルズメドレー」
この「男はつらいよ」が面白かったです。ハリウッド版「男はつらいよ」が出来ないか、考えたんですって。
寅さん役に「ハリソン・フォード」をイメージし、インディ・ジョーンズに憧れる寅さんの設定。マドンナ役に「オードリー・ヘップバーン」(時代は気にしないそうです・・・笑)
マドンナが砂浜を散歩する時は「ムーンリバー」・・・海で泳いでいる時にジョーズに襲われる。ハリソン・フォードの寅さんが助けるのですが、最後はふられちゃう。
そうやって聴いたら、とっても面白かった。あの寅さんのテーマ曲が、壮大な曲になって面白い!!!
クラシックからは「シェヘラザード」・・・・・余談になりますが、浅田次郎さんの本に「シェヘラザード」ってあるんです。この話がとっても良い話で、一度はこの曲を聴いてみたいと思っていたので嬉しくなりました。
4楽章あるそうですが、今日は3楽章の「若き王子と王女」でした。
休憩をはさんで、ゲストの平原綾香さんが登場です。
曲は「新世界」「jupiter」「ノクターン」「シェヘラザード」です。
平原さん・・・・音域が広いですね~~改めて思いました。ドラマ「風のガーデン」の主題歌だった「ノクターン」は感動的でした。
そして、もうひとつ気がついたこと・・・・平原さんって、とっても面白い!!愛らしいというか、すっかりファンになってしまい、CDも購入しちゃいました。素直でまっすぐな方っていう印象です。
ラストは、NHKドラマ「大地の子」メインテーマと、大河ドラマ「利家とまつ」メインテーマ「颯流」です。利家とまつのテーマは懐かしかった~~~~。
アンコールは平原さんの「ミオ・アモーレ」。この曲はトゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」とカルディッロの「カタリ・カタリ」のミックスです。この曲とっても素敵でした。結婚式にぴったりですよ。
そして、渡辺さんが昨年の天皇陛下ご成婚50周年記念の曲を聴かせてくれました。
クラシックだけでなく、こんな風にオーケストラを聴かせてくれる渡辺さんのコンサート、やみつきになりそうです。実はこのシリーズ、vol・2も決定しているのです。楽しみ~~~
良質な音楽をたっぷりと聴けた休日でした。すっごく満足です。
客席にあの江原さん、辛島美登里(漢字正しいかしら?)、片岡鶴太郎さん、桂由美さん達がいらしていました。辛島さん以外は35周年でもお見かけしました。終了後、鶴太郎さんが会場のお客様に丁寧に対応して、写真を撮らせてあげていたのが印象深かったです。