THE WAY

インディアンネーム「生命の声を聞く者」のヒーリングブログ

自由意志・・・生と死

2009-06-11 13:50:40 | セッション記録
私の元には沢山の様々な依頼がくる
それは時として痛みを伴うものもある

「あなたが関わるすべての人、事に対して誠意を尽くしなさい
あなたのもとに私は、生命の神聖さという贈り物を持って現れるであろう・・・」

私がヒーラーであり続ける時にいつも聞く、神の声だ

私は自分を忘れて、ただ目の前のことに集中する
どんなことも、ただただ・・・ひたすら神と出会っていたいからだ

私は神に恋をしている

夕陽がすべてを染める時に時が無くなる・・・あの無の状態と
すべてが光で包まれる、あの時間の訪れを・・・今この瞬間も夢見ている

私のセッションは色々な形で広がっていった
ある日の夕方、電話が鳴った
男の人の声で「妻を捜している」ということだった
行方不明者は前にも探したことがある

ただ今回は何か嫌な予感がしていた

話しを聞くと妻が息子を連れて車で出て行き、戻らないという
息子は中学生だ

人探しは警察のすることなのであまり関わりを持たないよういしているが
今回はなぜか身震いするような哀しみをキャッチしていた

子供を連れての失踪・・・そこに私はひっかかっていた

私はセッションはお断りしたが、どうしても見てあげたかった
私は深い瞑想状態に入っていった

彼女は空を彷徨っている
この世で誰よりも愛している存在をこの世界に残していく訳にはいかない
彼女はそう思っていた

最初は暗い夜の街を車で彷徨い、そして彼女は深い海の中へと沈んでいった
息子が隣にいた

私は必死にこの世界と繋ごうとしたが、彼女の決意は固かった
彼女は私の声を聞くことはなかった

息子も又、深く母を愛していた

この絆を・・・そしてその決断を誰も止めることはできなかった

私は瞑想を終え、深い哀しみに包まれていた

彼らの魂は愛という糸で繋がっていた
共に死を選んでいた

天上から光が漏れていた
私は息を大きく吸い、溜息をついた
すると彼女達の魂が流れてきた

とても静かで穏やかで・・・そして無だった

私はなんとも言えない気持ちを抑えることが出来なかった

私ができることに限界がある
本人が望んでいる道、選択した道を
私達が受容しなければならない時もあるのだと・・・・

私は夕陽の光を浴びながら、神と繋がっていった

「すべてはただ存在し・・ただあるのだ
今あなたが生きているという現実と死を選択したという事実があるだけなのだ」

その後、彼女は発見された

私の中の哀しみは、いつしか空に溶けて流れていった
私はもう現実に振り回されないだろう

人間としての哀しみも存在するが、私は光を知っているのだから・・・