Soul 虎の穴

goldie alexander

このレコード、最近わりとよく聞いてます。わりとレコード屋さんでは残り物みたいに見かけますが。むかし人気盤、いま不人気盤と言えるでしょうね。私みたいな世代には、モダンソウル・クラシックといえばまず挙がる一枚でした。最近のモダンソウルと使われる場合では、人によりけりでしょうがあまりこういう80sは呼ばない傾向がありますね。音の人気や不人気は分かります。モダンソウルの解釈については一言いいたくもあります。モダンソウルの始まりはノーザンソウル・シーンから70年代に派生し、特に80年代に入り幾人かのイギリス人のノーザンDJが70年代80年代のローカルリリースのソウルミュージックをモダンソウルと呼びプレイし始めたのですが、DJイベントに足してレア・ソウルとしてコレクターと深く関わっていくのはノーザンソウルらしくもあり、新しい括りがマーケットに受け入れられお金が動く、シーンが浸透していく上で重要ではありますね。そこに世界有数の日本のソウルミュージックのコレクター・マーケットも大事な位置を占めるでしょう。日本のソウルファンが狂信的というのもあるでしょうが、一義には日本的モダンソウルとして急速に人気を得、言葉が浸透したことでしょう。当時の日本のコレクターシーンというと、ノーザンのようなマニアックなソウルミュージックとクラブシーンが連動するみたいなものは無く、ディープソウルやスウィートソウルといった家でじっくり聞く歌ものタイプが突出して人気になっており、そこに輸入されたモダンソウル、これは家で聞くソウルとして古めかしたサウンドでなく聞けて、ダンスミュージックという枠より新し目のサウンドのソウルという捉え方をし、これもあれもモダンソウルだと急速に広まった。特に私がミニコミ「ソウル虎の穴」を発行していた90年代はそんな捉え方で、発祥のイギリスよりはるかに広く指しがら人気でしたね。実は80年代??90年代のUKモダンソウル・シーンがどれほど人気だったのかいまいち分かりません。イベントは盛況だったという人もいれば、やはりノーザンとは比べようもないくらい小規模だったとも。ただ、ゴールドマインのモダンソウルのコンピに日本人コレクターが深く関わるのを知るにあたっては、日本人が口出しできるジャンルでもあるなあとは思います。なんだか長々と備忘録みたいに書いてしまいましたが、とにかくそんな時代を感じさせるモダンソウルが、このゴールディー・アレキサンダーの「ゴー・バック」です。ソウル虎の穴の発行前よりコレクター間ではこれぞモダンソウルとして広まってました。行き詰まったケブダージ以降のモダンソウル・ファンの皆さんにお薦めしときます。サダー聞いてる人には裏面を薦めます。
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