Soul 虎の穴

bill




 ピッツバーグからのこのシングル、古のモダンソウル・コレクターには懐かしい曲だろう。プロデュースには「BURG」で知られるラリー・マギー。そのあたりからも、いかにもピッツバーグ製作と言えるレコードだ。録音は80年代になるミディアム・アップのダンス・ナンバーで、シンセ・ベースが時代を表わす。このような80sサウンドは、先に触れたような一昔前のモダンソウル・ファンに人気の曲であったが、この数年にクラブミュージックをとりかかりにモダンソウルとして70sを中心に聞いてる人にも好まれている曲でもあるのは極めて珍しい。モダンソウルという意味合いが世代に差異があるにも拘わらず、こういった例は稀であろう。
 はてさて、今までモダンソウルという言葉を使うのを避けてきた当ブログではあるが、今回のビルにおいて敢えて使ってみた。考察するに良い機会だと思ったからだが。ではそのモダンソウルとはなんぞや。今ではかなり広義の意味になり混乱しているように映るがどうだろう。長い年月、聴かれ続けるビル、モダンソウルというものを体現していると捉え、とりかかりに考察してみよう。と思ったが、やたらと長くなりそうなので続きはまたの機会に。モダンソウルに興味があれば各々に考えてもらうとしたい。

コメント一覧

soulhonpo
u-zakiさん、ども。私用で忙しく返事遅くなりました。それにしてもモダンってなんて勝手な解釈なんでしょ。最近はだいぶ広義になってきたからまぁいいかも。新鮮に聴く姿勢、瑞々しい心がステキです。
soulhonpo
u-zakiさん、ども。
モダンソウル好きのu-zakiさん、あなたの世代と今ファンクDJからの流れでモダンソウルを聴いている人では、モダンソウルの意味する指し示す音が違いますね。今では一昔前の世代の人が良いと思っている音はカス扱いですもんね。EKGとか千円台でも売れ残るご時世ですから。良い時代になりました。でもu-zakiさんの好きな音は今でも通用するモダンソウルですから、さすがなもんです。
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