ロシア産ガスの決済をルーブル以外の通貨を一切認めないとロシアからの通達に対して怒り心頭のEU諸国。当然、対露制裁に加担するEU諸国としてはルーブルでの決済を認めない。決済されなくとも、ロシアはガスを供給し続けるでしょう。
一方、EU諸国は米国から価格の高いシェールガスを購入することになる。エネルギーコストが上昇すれば、ハイパーインフレが発生し物価が急上昇する。勿論、日本にも影響は出る。そうなれば、EU諸国の庶民等は生活を営む事が困難になり、各国政府に怒りがぶつけられる。EU諸国がガス料金を滞納し続けると、ロシアから有価証券、不動産、国債、公社債等の資産を差し押さえられ弱体化していく。これをプーチンロシアは狙っていると考えていいでしょう。
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◆米大統領、ロシア産エネルギー燃料に代わり米国産の液化天然ガス輸入を欧州に呼びかけ
更新: 2022年3月27日, 13:11
ジョー・バイデン米大統領はポーランドの首都ワルシャワを訪問した際の演説で、欧州はロシアのエネルギー依存から独立するべきであり、米国が液化天然ガスを輸出することでこれを支援すると表明した。
バイデン大統領はポーランドの首都ワルシャワで行った演説の中で次のように発言した。
他の欧州に対する私のメッセージはつまり、自由を求めた新たな戦いはすでにクリスタルのように明確な事態によって始まっているということだ。何よりもまず欧州はロシアの化石燃料から独立しなくてはならない。そして我々米国は支援する用意がある。
前日にブリュッセルでバイデン大統領はロシアからの輸入に代わるエネルギーとして米国による液化天然ガスの供給拡大計画を明らかにした。
一方、ロシアのアレクサンドル・ノバク副首相は先に欧州がロシアの石油を拒否するという議論を行うだけで、市場にとっては悪影響であり、価格変動は避けられないとの見方を示していた。
国際社会がロシアの石油とガスを拒否した場合、エネルギー価格は予測不可能になると警告していた。