ポルトガルの空の下で

ポルトガルの町や生活を写真とともに綴ります。また、日本恋しさに、子ども恋しさに思い出もエッセイに綴っています。

アリゾナの空は青かった:Old Tucsonオールド・ツーソン

2018-06-02 20:24:56 | アリゾナ・ツーソン留学記´78
2018年6月2日

大学のESLコースでは、グランドキャニオンと近場のオールド・ツーソン(Old Tucson)へのバス旅行があった。まだ先行きをどうするか決めておらず、お金に不安があったわたしは費用のかかるグランドキャニオンを避けてオールド・ツーソンのみにしたが、今にして思えば無理してでもグランドキャニオンは行っておくべきだったと多少後悔している。

というので、取り立てて何があったわけではないが、今日はオールド・ツーソンの話。

長い間、Old Tucsonとばかり思っていたのが、今回調べてみると、正式には Old Tucson Studiosと呼ばれ、1940年の映画「Arizona(ジーン・アーサー、ウイリアム・ホールデン主演)」撮影のために作られたとWikipediaにある。

以来、ひとつの町単位のオールド・ツーーソンは、スタジオとして、「OK牧場の決闘」「リオ・ブラボー」「トゥムストーン」「Red River」など、多くの西部劇映画やウェスターンTVドラマの撮影現場に使用され、現在はテーマパークになっている。
 


↑町を歩いていたらスタントマンのガンファイト・シーンが目の前で広げられた。サルーンから取っ組み合いながら外へ転がり込み、突然始まったのには驚いたが(笑)

オールド・ツーソンは1995年に火災にあい、多くの映画やドラマの撮影に使用された記念建物が失われ、再びオープンしたのは1997年とある。わたしが訪れたのは1978年のことで、もっと注意して情報を集めることができていたら、今日ブログに書くことも違っていたはずである。

オールドツーソンの記念写真。古い写真で失礼。

と言うのは、渡米前まで日本にいたときのわたしはステレオは持っていたものの、テレビは主義で持たなかった。後にポルトガルに来て、こちらのテレビで見たシリーズ、「大草原の小さな家」は我ら一家が大ファンになり、繰り返し見たのだが、日本では1975年から1982年まで放映されていたとのこと。実はこのオールド・ツーソンがシリーズ一部の撮影現場であったのだ!


↑初期のインガルズ一家   ↓後半、長女のメアリーの結婚相手と養子として向かえたアルバートもメンバーに。


現在のオールドツーソン。写真の看板「Olsen´s Mercantile」を見て、お、大草原のMrs.Olsonの店のセットが!と一瞬早とちりしたのだが、店のペンキが白だったことを思い出し、よく見ると一文字違いの、「Olsen´s」であった。バックにアリゾナ山脈が連なっている。


ドラマではちょっと意地悪で計算高く、娘を溺愛する個性的な役で、「大草原」も彼女なくしては盛り上がらなかったであろう。脇役ながら大きな存在感があった↓


多くのセットが火災で失われてしまったのは返す返すも残念なことである。
「大草原の小さな家」については次回にもう一度触れてみたい。