今時、ライス・カレー と言う方は居りません。 なぜか分かりませんが、語呂が悪いだけだと思います。 子供の頃 ライス・カレー は、母に作って貰い よく食べました。 半世紀以上前は、カレー粉 しかありませんでしたが、それが良かった。 豚肉・ジャガイモ・タマネギ・ニンジンを油で炒め、カレー粉で味を付けし 具材を煮込みます。 最後に、水溶き片栗粉を入れて完成です。 大きな皿に ライスを大盛りにし、中央にカレーを乗っけるのですから、ライスが<大>で カレーが<小>でした。 なにせ、腹一杯食べたいので、カレーは子供心に控えていました。 確かに 昔は、ライス・カレー でした!
美味かった。 当時 豚肉は高かったので、北寄貝 を入れるカレーを提案し、自ら 浜 や 磯 に出掛け貝を獲ったものです。 まず、浜で 帆立(ホタテ)貝 を釣ります。 帆立貝が釣れなければ、腰まで海に浸かり 北寄(ホッキ)貝 を足で探り獲ります。 不漁ならば 磯 に向かい、シュリ(カラス)貝 を獲ってカレーの具材にして貰いました。 中でも 美味かったのは、シュリ貝でした。 磯の風味が出て 最高でした。 現在、苫小牧名物: 北寄貝・カレー が人気ですが、50年以上前から我が家では 北寄貝・カレーを食べていました。 私が好きなのは、シュリ貝・カレー です。 ただし 地域によっては貝毒があり、シュリ貝を大量に食べると中毒になる可能性があります。
小学校の頃 愛読していた「少年画報」の読者コラムで、東京の子が 毎週日曜日 自転車に乗って、都内の カレー・ライス店 を食べ歩きしていると書き込を見て、羨ましく思いました。 「都会人は裕福でいいな。それなら自分の身体で稼ごう」 小学校時代から アルバイトをしたのは、東京の子を真似たからです。(笑) 「食堂でカレー・ライスを食べてみたい」 農家の手伝い・建築現場の資材運び・・・、今では虐待と問題になる重労働を、学校が休みの度に励んでいました。 日当を握りしめ、町の食堂で食べた カレー・ライス は、特別 美味かった。
なぜか、カレー・ルー(ハウス バーモント・カレー)が市販される頃になると、好きだった カレー熱 が すっかり冷めていしまいました。 自分には カレー・ルーの味が、口に合わなかったのか?(又々食べ過ぎたのか) やはり、子供の頃に食べた「黄色い粉のマジック」が、脳裏に焼き付いているのかと思います!
今は亡き父は、カレー・ライス を食べる際、ライスとカレーを ぐじゃぐじゃ に混ぜる 癖 がありました。 あまり見た目が良くありません。 父いわく「軍隊では、混ぜて食べるのが常識」それを曲げませんでした。 父は 学徒動員兵で、海軍・横須賀基地に赴任し「人間爆弾・一人乗り潜水艦」の訓練を受けていたのです。 当時、カレー・ライス は 麦 と 米 が半々で 麦が嫌いな父は、仕方なく ぐじゃぐじゃ に混ぜて食べていたとの事でした。
今は、横須賀の 海軍カレー が人気の様ですが、 戦時中は「芋だけの コロッケ」「麦飯の カレー・ライス」など、味わって食べる ご馳走は 無かった様です。 日本中が どん底の時代 ですから、当然だったと思います!
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