精子提供ボランティア@南東北

どのシリンジを使うべきか

シリンジ法を初めて行う方は、どのシリンジを使えばいいか迷われると思います。

ここでは、代表的なシリンジについて、私の体質もふまえて特徴を比較してみたいと思います。






◎ドナーの精液の特徴
体調にもよりますが、ドナーzakiの精液量は禁欲期間別で次のとおりです。

3日:2~3ml
2日:1.5~2ml
1日:1~1.5ml

え、禁欲期間1日のときWHOの基準下回ってるじゃん?と思われるかもしれませんが、濃度や運動率でカバーできてますのでご安心ください。
また、仮に7日間禁欲したとしても大きな変化はありません。
以上から、ドナーzakiの精液量がシリンジの容量や注入回数の基準になりますので参考にしてください。

次に、代表的なシリンジについて紹介していきます。

(1)シリンジ法キット
妊活用に開発されたもので、シリンジの先に専用カテーテルを装着するタイプです。膣内に入るのは柔らかいカテーテル部分なので膣内や外子宮口を傷つけにくい特徴があります。シリンジ本体も大人の指ぐらいの太さなので挿入できないこともないです。
国内メーカーから数種類販売されており、金額に大きく幅があります。

シリンジ法キットで最もポピュラーな商品です。現在20回分セットで約5000円で販売されており、お求めやすくなりました。ドナー側でシリンジを用意する場合はこれを用意します。
・コスト 250円/回
・シリンジ容量:6ml
・カテーテル長さ:60mm
・注入回数:1回

Aのプレメントシリンジの後発品で、形もほとんど一緒と思われます。価格競争で今後安くなる可能性もあります。20回分で7800円。

・コスト 390円/回
・シリンジ容量:6ml
・カテーテル太さ:7mm,長さ:不明
・注入回数:1回

コンドームのメーカーでもある相模ゴムから発売されているシリンジ法キットで、お値段は張りますが、カテーテル部分が最も長く、先端部分がやや大きくなっていて逆流を防いだり膣壁になじむよう表面加工されたりしています。精液採取カップも吸い上げがしやすいよう工夫されています。
3回分で約10000円で販売されています。

・コスト 約3300円/回
・シリンジ容量 6ml
・カテーテル長さ 11cm
・注入回数 1回


シリンジ法キットが一般的になる前は最も使われていたであろうシリンジです。シリンジ本体を膣内に挿入します。安価でシリンジ法キットの10分の1以下のコストです。指より細く挿入もしやすいです。ただし容量が小さいので複数回注入する必要があります。ドナーの精液量が多い場合は何回(本)も注入することになります。セルフで注入する場合は結構な手間です。また、挿入部がカテーテルではないので先端で膣内や外子宮口を傷つけないよう注意が必要です。

・コスト 15~30円/本
・シリンジ容量 1ml
・挿入可能長さ 9cm
・注入回(本)数:1~4回(本)


1mlツベルクリンシリンジよりも容量が大きく、本体挿入も可能なシリンジです。やや挿入長さが短いです。こちらも先端で膣内や外子宮口を傷つけないよう注意が必要です。

・コスト 20~30円/本
・シリンジ容量 2.5ml
・挿入可能長さ 7cm
・注入回数 1~2回


◎番外編
実際聞いた話で、1mlツベルクリンシリンジにプレメントシリンジのカテーテルを装着して使っている方もいました。長さが最も長くなるので、セルフシリンジの場合に注入しやすいようです。
また、一般的なスポイトでもアルコール消毒すれば代用が利きます。


◎まとめ
以上のようにシリンジ法に使われるシリンジにはそれぞれ特徴があり、コストにも大きな幅があります。ドナー側でシリンジを用意する場合はプレメントシリンジを用意しています。
ものによってはフリマアプリ等で1本単位で出品されています。お試しで買って実物を触ってみたりして、ご自身の体に合う、使い勝手がいいものを選んでください。

精子提供ボランティア@南東北・仙台



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