シナ人はゲテモノ食いですからね。蝙蝠でもナメクジでも食うんじゃないですか、といつの間にか店に来ていたCCが言った。
「アメリカの国務長官が武漢ウイールスといったら、中国が抗議したというんだから呆れるね」
「少なくとも、武漢での発生や蔓延の経緯を正直に説明すべきですよ。武漢が震源地であることは明白なんだから。例えば外国から来たなんて珍妙な主張をするなら経緯の説明が不可欠ですよ。挙証責任はシナにあることは明白だからね」
「中共も虚証の権利だけは持っていると信じているらしい」
「しかし中国は封じ込めに成功したといっているが、本当ですかね」
「さあねえ」
「発生したのは12月らしいけど、明るみに出たのが二月だったかな」
「一月の末じゃなかったかな」
「それにしても、彼らの云うことが本当だとしたらわずか二か月ほどで片をつけたのなら大したものですね」
「逆に言えば、それは中国が熟知していたウイールスであるということでしょう」と第九は言った。
「そうだね、自分のところで開発した生物兵器なら扱いは知っていたということになるからね。蔓延した場合の対処法も兵器使用法の一部だからね」とチョンマゲが応じた。「独裁国家ならではの乱暴な取り締まりもある程度効果があったかもしれないが」
「最初のころはすさまじいことになると思ったからね。本当に目途をつけたんなら大したものだ。それにしても分からないのは欧州やアメリカでの広がり方だよね。欧州では油断があったようだけど、アメリカで短期間に爆発するなんて意外だったな」
「そうですよね、真っ先に中国との人の往来をシャットダウンしたのはトランプだったしね。常識的にはアメリカが一番防御していると思ったがな」
「それがコロナ流行に関する最大のミステリーだろうな」
「中国は新型コロナの対処法の勘所は秘密にしているんだろう。自分では情報は透明化しているなんて言っているが」
「そんなのは真っ赤な嘘でしょうね」
「あのウイールスは人種的に選り好みがあるんじゃないかしら」突然憂い顔の長南さんが発言してみんなを驚かせた。「ヨーロッパの流行を見るとイタリアとかスペインとかフランスがひどいでしょう。ラテン系というかロマン系というか」
「じゃあ、アメリカの流行はどうなんだい」と誰かがきいた。
「アメリカの流行でもヒスパニックが多いんじゃないかしら」
「そんな報道はないぜ」