医者の睡眠論に「夜読書をすると眠れなくなる」というのがあるが、私の場合は「読むものがあればすこし読書をすると睡眠モードに移行する。例えばドストエフスキーの作品はそのようにして読み始めた。難しい文章のほうが頭が疲れるからか、睡眠に移行しやすい。読むに堪えない文章はそもそも読んでも始まらない。
眠気覚ましに興をもって読める作品が良書を見極める目安となる。その意味からするといまよんでいるロスマグの「さむけ」は落第である。今150ページくらいだが、どうしようもない感じになってきた。
なにか、はやりの精神分析を援用しているつもりか、力んでいるがどうしようもない。こういうのは現代の日本の小説にも多い。小説でも「心理学」を援用しているのが多い。勘弁してくれよ。