穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

夜覚めの読書

2024-04-15 23:59:16 | 書評

医者の睡眠論に「夜読書をすると眠れなくなる」というのがあるが、私の場合は「読むものがあればすこし読書をすると睡眠モードに移行する。例えばドストエフスキーの作品はそのようにして読み始めた。難しい文章のほうが頭が疲れるからか、睡眠に移行しやすい。読むに堪えない文章はそもそも読んでも始まらない。

眠気覚ましに興をもって読める作品が良書を見極める目安となる。その意味からするといまよんでいるロスマグの「さむけ」は落第である。今150ページくらいだが、どうしようもない感じになってきた。

なにか、はやりの精神分析を援用しているつもりか、力んでいるがどうしようもない。こういうのは現代の日本の小説にも多い。小説でも「心理学」を援用しているのが多い。勘弁してくれよ。

 



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。