ようやっと読み終わった。ひどい作品で、書評を書く気もなかったが、訳者や出版社の褒め方が、言いぐさがひどいので誤解を避けるためにも、やはり一言言っておいたほうがいいのかな、と思ったのでちょっと触れる。
要約すればドストの作品としてはひどいの一言に尽きる。着想、キャラ建はいいのだが、作品としては最低である。
出版社や翻訳者の惹句はすざましいのだが、まあ、30点だろう、ドストの作品の平均点が75点とすれば、25点くらいかもしれない。
訳者の解説に丸谷才一がドストの作品ではこれがいいといったと紹介しているが、本当に丸谷がいっているなら、ひどい話だ。こんなに褒めて恥ずかしくないのかな。
ほんちょっと後の作品で「死の家の記録」という良い作品があるが、それとの比較にもならない。