さる書店、某日某時、どう見ても10歳以下に見える真っ黒に日焼けした、細い脚をした少女が背伸びをして書店の本棚から取り出した本のタイトルは『うつ病の治し方』。
後ろを通りかかったアタイは思わず彼女の顔をみたね。見たところ普通で、『カルトの子』っぽくない。
こうなると、アタイは見届けなくては気が済まない。あんまり傍に立っているわけにもいかないから、大きな書店を一回りして家庭医学のコーナーに戻る。まだいる。三回ぐらいチェックしたかな。次に言った時には少女はいなくなっていた。
妙な風景だと思いませんか。なに、ブログに書くほどのことはない。そうですか。