スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

競輪グランプリ&第一部定理五まとめ①

2006-12-30 22:59:00 | 競輪
 競輪グランプリ
 合志選手がSを取ったので吉岡選手の前受け。井上選手が3番手に続き,中団に群馬勢,小倉選手がこれに続いて後方から北日本という周回になりました。残り2周となってから山崎選手が徐々に上昇。群馬勢がこれに続く形となり,山崎選手が抑えると吉岡選手はあっさりと引いて7番手。結果,ほぼ一本棒の隊列となり,残り1周のホームから山崎選手の先行。これをバックから手島選手が捲って出ると,佐藤選手のブロックをかいくぐって捲りきりました。ただ,後閑選手が離れてしまったので,佐藤選手が手島選手にスイッチしてこれを追いました。そして直線,粘る手島選手と追う佐藤選手の間を,佐藤選手マークの有坂選手が中割り強襲。これが届いて有坂選手の優勝,賞金1億円を獲得しました。2着は手島選手が粘り,佐藤選手が3着という結果になっています。
 優勝した秋田の有坂直樹選手は37歳でここに出走したメンバーの中では最年長。今年は2月の静岡記念と5月の宇都宮記念に優勝,日本選手権2着などの賞金によりここに出走していました。昨年のサマーナイトフェスティバルGⅡを優勝していますが,GⅠは勝ったことがない選手ですから,この年齢でグランプリ制覇は驚異的といえそうです。手島選手は自力を出してよく頑張ったと思います。山崎選手はそれほど苦しい先行であったようには感じられず,簡単に捲られてしまったのにはやや不甲斐ないような気がしました。
 なお,福岡の吉岡稔真選手は今日は後方に置かれて何もできませんでしたが,一部報道の通り,このレースをもって引退されるとのことです。間違いなく競輪で一時代を築いた名選手です。お疲れ様でした。

 第一部定理五があるということは,カーリーの著書を読んで気付きました。それはライプニッツによる指摘で,定理五の証明の論理からは,少なくとも存在する複数の実体は,ほかの実体に属さないひとつの属性は有するということが出てくるのであって,共通の属性を有する複数の実体が存在しないということは導かれない,なぜなら,実体Aの本性を属性Xと属性Yが構成し,実体Bの本性を属性Yと属性Zが構成することによって,実体Aと実体Bは実在的に区別され,かつ共通の属性を有することができるからであるというものです。
                         
 確かにスピノザは,ひとつの実体の本性を構成する属性は,ひとつであるとは限らず,複数の場合もあり得るということを認めていますから,この疑問は完全に正当なものであるように思えます。そこでここでのテーマは,ライプニッツがいうように,実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zによって構成されるという場合に,AとBが本当に異なる実体として,名目的にであれ存在し得るのか,あるいは,知性はAとBを異なる実体として概念し得るのかということを考えていったわけです。
コメント
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