スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

朝日オープン&第二部定理四〇

2007-03-08 20:35:13 | 将棋
 昨日指された朝日オープンの挑戦者決定戦。これは振駒で、鈴木大介八段の先手に。得意の三間飛車ではなく中飛車にして、後手の阿久津主税五段が居飛車穴熊模様に進めたところで27手目▲5五歩から開戦。阿久津五段も穴熊には潜らず30手目に△8六歩から反撃。この戦いの結果、どうやら後手が優位に立ち、そのまま終盤戦に突入。後手が攻めにも受けにもうまい手を連発したという感じで、差は広がったのではないかと思います。ただ最後の最後、寄せ損なったといえるのかどうかはわかりませんが、一気に反撃を食らってしまいましたが、逆転にまで至っていた局面はなかったようで、入玉を果たし、即詰みに討ち取って阿久津五段が羽生選手権者への挑戦件を獲得しました。阿久津五段は2004年度に将棋大賞の新人賞を獲得したほかには棋士としての実績はまだ何もありませんが、王位リーグでは佐藤棋聖を破り、このトーナメントでは森内名人にも勝つなど、実力は確かで、個人的な考えでは将来はタイトルを獲得するところまでいくのではないかとと思っている若手有望棋士のひとり。今年度は対局数と勝数で共に佐藤棋聖に続いて第二位と好調。羽生選手権者との五番勝負の第一局は年度が改まって早々の4月5日に指される予定です。

 第一の前提が誤っているならば、それにどのような事柄を付け加えたとしても、そこから生じてくる結論は、やはり前提と同様に誤りであるということ、すなわち誤った前提を原因としては誤った結論だけが結果として生じるということは、現在のテーマとは直接的に関係するものではないかもしれませんが、スピノザの哲学の中ではわりと重要なことではないかと僕は思いますし、また、もしもこのことが一般的に証明することができたなら、今後の考察全般の上でも、もしも原因となっている事柄の認識(観念)がある誤りを含んでいるならば、そこから導かれるすべてのことは、とくにその内容について吟味するまでもなく誤りであると結論付けてよいということになり、これはこれで便利ですから、このことについてここで補足しておくことにします。これをエチカに訴える場合に僕が適当であると考えるのは第二部定理四〇です。「精神のうちの妥当な観念から精神のうちに生起するすべての観念は、同様に妥当である」。もちろんここで妥当な観念といわれているのは十全な観念のことです。またこの定理はエチカの流れの中では、人間の精神のうちにある共通概念を原因として生じるすべての観念は十全であるという意味でいわれていますが、ここではその流れの中での意味から切り離し、この定理単独で考察していきます。
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