スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

奈良記念&第四部定理五〇まとめ④

2008-02-05 21:32:07 | 競輪
 奈良記念決勝動画はリンク先の右上のライブ中継・レースダイジェストからご覧ください。
 Sは友定選手で渡部選手の前受け。浜口選手が4番手に入り,5番手に飯野選手。周回中は飯嶋選手が6番手で,牧選手が8番手でした。
 残り2周のホームから飯野選手が上昇開始。追い上げていた外の牧選手と内の飯嶋選手で番手戦となりましたが,意外に早く,打鐘では飯嶋選手が取りきる形で決着しました。3番手に前田選手が潜り込み,諸橋選手は4番手。
 そのままペースを落とさず飯野選手の先行。これをホームから渡部選手が捲り発進し,バックでは明らかに捕える勢いでしたが飯嶋選手の執拗なブロックに合い失速。飯嶋選手はそのまま3コーナーから自力発進するような感じで抜け出し,後続の追い上げを許さずに優勝。渡部選手の番手から飯嶋選手の外に行った香川選手が2着に入り,内をついた諸橋選手が3着でした。
 優勝した栃木の飯嶋則之選手はグレードレースは昨年のオールスター以来の優勝。記念競輪は2006年10月の観音寺記念以来の2勝目。今シリーズはGⅠの直後とあってか有力と思われた選手が次々と脱落する波乱含みの展開でした。決勝メンバーの中では現状では格上といってよく,その力を十分に発揮しました。番手戦を早めに勝てたのが最大の勝因。もっと競りが長引いていると,あるいは渡部選手の捲りに対応できないというシーンもあったかもしれません。

 明日は船橋でグランプリカップ。半分以上の馬が勝ってもおかしくないと思える面白そうなレース。僕はプライドキム◎とディープサマー○の2頭を上位視し,以下,ブルーローレンス▲,トップサバトン△,アートルマン△,シャイニールック△までとしますが,エスプリベンとサウンドサンデーもチャンスはありそうです。

 また,明日から王将戦七番勝負の第三局が始まります。羽生善治王将の連勝となっていますので久保利明八段としては絶対に巻き返しておきたいところでしょう。

 以上のことを条件に第四部定理五〇をいよいよ証明していくわけですが,今回はひとつの前提条件を与えました。それは感情論というのはあくまでも人間の感情論ということですので,憐憫もまた,人間の人間に対する憐憫というのを前提とするということです。実際,人間の理性による事物の認識の基礎となるのは共通概念ですが,共通概念の一般性には非常に高いものからきわめて低いものまであり,あまり一般性のレベルを高くすれば,たとえば人間の三角形に対する憐憫というような,現実的にはあり得ないと思われるような感情までをも対象とすることになりますし,逆に一般性のレベルを低くしすぎると,ある特定の人間のある特定の対象への憐憫のみが考察の対象となってしまい,憐憫という感情をある程度まで一般的に考えることができなくなってしまうからです。人間の人間に対する憐憫を前提とするということは,この場合に,共通概念を,人間にだけ共通するような人間の本性というレベルで考えていくということです。もちろん人間は人間以外への憐憫を感じることがあるのですが,そうした憐憫に対する考察は,共通概念の一般性のレベルを上下させることで対応できますので,人間の人間に対する憐憫という感情の考察の中から,憐憫という感情について一般的に導き出された事柄に関しては,そうした作業を通せば,人間を対象とした憐憫に限らず,一般的に憐憫という感情についての結論として,妥当であることになります。
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