3戦3勝のコディーノの走りに注目が集中した第64回朝日杯フューチュリティステークス。
まずマイネルエテルネルが先手を奪い,クラウンレガーロ,エーシントップ,ロゴタイプの3頭が追う形。内にネオウィズダムで外にフラムドグロワール。コディーノはその後ろでノウレッジがほぼ同じ位置。ただ,隊列があまり定まらず,3コーナー付近で最終的には内からネオウィズダムが先頭に出ました。前半の800mは45秒4で,これは超ハイペースでしょう。
コディーノはこのペースでも少し折り合いを欠いたのだと思いますが,3コーナーを回るところでは外に出て,1頭だけじっとしていたロゴタイプの外へ。前の6頭ほどが雁行状態で直線に。内の各馬は一杯で,ロゴタイプが自然と先頭に。コディーノが外から追ってレースは2頭の一騎打ちに。最後までしぶとく抜かせなかったロゴタイプがクビ差で優勝。コディーノは2着。2馬身半差の3着には馬群を縫うようにして追い込んだゴットフリート。
優勝したロゴタイプは6月の新馬を勝った後,函館2歳ステークスが4着,オープン3着を挟んで札幌2歳ステークスは2着馬の4着。前走は自己条件をレコードタイムで優勝。ここもレースレコードで,早い時計を得意とするタイプなのでしょうし,かなりごちゃついたレースで,豊富なキャリアも生きた格好。たぶんマイラーだろうと思いますが,もう少し距離が延びても対応はできるものと思います。父は2003年と2007年の中山記念,2003年と2005年のマイラーズカップを勝ったローエングリン,祖母に1993年のローズステークスを勝ったスターバレリーナ。
騎乗したイタリアのミルコ・デムーロ騎手は天皇賞〈秋〉以来の日本での大レース制覇で,第62回以来2年ぶりの朝日杯フューチュリティステークス2勝目。管理している田中剛調教師は春の中山グランドジャンプ以来の大レース制覇で,平地の大レースはこれが初勝利。
第二部定理九の読解に関して,『スピノザ『エチカ』の研究』における福居純によるものと,今回の僕の考察によるものとで,どちらにより正当性があるといえるのかと問われたならば,それは福居純の読解の方であるということは,僕も認めざるを得ません。それは定理の配置という観点からです。
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僕の場合,第二部定理一二の新しい意味を見出すために,第二部定理九の「無限に進む」というのを積極的な側面から理解したという形となっています。つまり後発の定理のために,先行する定理を読解しているということになります。対して福居は,単に第二部定理九からこのことを帰結させています。よってどちらに分があるのかということは,この観点からは明白であるといわざるを得ないでしょう。
スピノザは『エチカ』でこのことを明確に述べているわけではありません。ただ,演繹法を用いなければならないということはそういうことを含んでいると僕は考えます。また,スピノザは『デカルトの哲学原理』では,実際にデカルトが立てた筋道と順序を変更させている部分がありますが,それは先行するものは後続するものによって理解されてはならないということ,これは実際にはデカルトの命題なのですが,それを忠実に守るためであったと思われます。スピノザが同様に考えていたことは間違いない筈で,その点からも正当性は福居の方にあるということになるでしょう。
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ただ,この相違は,他面からいえば単に動機の相違ともいえます。福居は『エチカ』を注解するという動機から第二部定理九を理解しているのに対し,僕はそもそも僕自身のうちにある第二部定理一二の問題の重さを解決するという動機から,その先行部分の読解の変更に至ったといえるからです。すなわち,僕は第二部定理一二を考えることによって第二部定理九を読解しましたが,だからといって第二部定理九が第二部定理一二によって理解されなければならないというように考えているわけではありません。むしろ第二部定理一二の新しい意味は,第二部定理九の読解の変更に依拠すると考えていますから,この点では実際には大きな差異があるわけではないともいえるのではないでしょうか。
まずマイネルエテルネルが先手を奪い,クラウンレガーロ,エーシントップ,ロゴタイプの3頭が追う形。内にネオウィズダムで外にフラムドグロワール。コディーノはその後ろでノウレッジがほぼ同じ位置。ただ,隊列があまり定まらず,3コーナー付近で最終的には内からネオウィズダムが先頭に出ました。前半の800mは45秒4で,これは超ハイペースでしょう。
コディーノはこのペースでも少し折り合いを欠いたのだと思いますが,3コーナーを回るところでは外に出て,1頭だけじっとしていたロゴタイプの外へ。前の6頭ほどが雁行状態で直線に。内の各馬は一杯で,ロゴタイプが自然と先頭に。コディーノが外から追ってレースは2頭の一騎打ちに。最後までしぶとく抜かせなかったロゴタイプがクビ差で優勝。コディーノは2着。2馬身半差の3着には馬群を縫うようにして追い込んだゴットフリート。
優勝したロゴタイプは6月の新馬を勝った後,函館2歳ステークスが4着,オープン3着を挟んで札幌2歳ステークスは2着馬の4着。前走は自己条件をレコードタイムで優勝。ここもレースレコードで,早い時計を得意とするタイプなのでしょうし,かなりごちゃついたレースで,豊富なキャリアも生きた格好。たぶんマイラーだろうと思いますが,もう少し距離が延びても対応はできるものと思います。父は2003年と2007年の中山記念,2003年と2005年のマイラーズカップを勝ったローエングリン,祖母に1993年のローズステークスを勝ったスターバレリーナ。
騎乗したイタリアのミルコ・デムーロ騎手は天皇賞〈秋〉以来の日本での大レース制覇で,第62回以来2年ぶりの朝日杯フューチュリティステークス2勝目。管理している田中剛調教師は春の中山グランドジャンプ以来の大レース制覇で,平地の大レースはこれが初勝利。
第二部定理九の読解に関して,『スピノザ『エチカ』の研究』における福居純によるものと,今回の僕の考察によるものとで,どちらにより正当性があるといえるのかと問われたならば,それは福居純の読解の方であるということは,僕も認めざるを得ません。それは定理の配置という観点からです。
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スピノザは『エチカ』でこのことを明確に述べているわけではありません。ただ,演繹法を用いなければならないということはそういうことを含んでいると僕は考えます。また,スピノザは『デカルトの哲学原理』では,実際にデカルトが立てた筋道と順序を変更させている部分がありますが,それは先行するものは後続するものによって理解されてはならないということ,これは実際にはデカルトの命題なのですが,それを忠実に守るためであったと思われます。スピノザが同様に考えていたことは間違いない筈で,その点からも正当性は福居の方にあるということになるでしょう。
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ただ,この相違は,他面からいえば単に動機の相違ともいえます。福居は『エチカ』を注解するという動機から第二部定理九を理解しているのに対し,僕はそもそも僕自身のうちにある第二部定理一二の問題の重さを解決するという動機から,その先行部分の読解の変更に至ったといえるからです。すなわち,僕は第二部定理一二を考えることによって第二部定理九を読解しましたが,だからといって第二部定理九が第二部定理一二によって理解されなければならないというように考えているわけではありません。むしろ第二部定理一二の新しい意味は,第二部定理九の読解の変更に依拠すると考えていますから,この点では実際には大きな差異があるわけではないともいえるのではないでしょうか。