昨年はコパノリッキーが制した第15回兵庫チャンピオンシップ。
先手を奪ったのはエスメラルディーナ。2番手がエキマエ。クロスオーバー,やや出負けしたものの巻き返してきたマキャヴィティ。それからランウェイワルツ。最初はやや離れていたものの,ペースが落ちたこともあり,1周目の正面では馬群がぎゅっと凝縮しました。
後方になったフジインザスカイが2周目向正面でスパート。ただランウェイワルツを交わして4番手まで上がったところで一杯。逃げるエスメラルディーナの外にエキマエ,これを追ってマキャヴィティ,さらに一旦は控える形から追い上げてきたランウェイワルツの4頭が重なるように直線。勢いでは明らかにランウェイワルツが優っていたように見えたのですが,並ばれたところからエキマエがしぶとさを発揮。差し返すような形で優勝。クビ差の2着にランウェイワルツ。逃げたエスメラルディーナが2馬身半差で3着。
優勝したエキマエは前々走で条件戦を勝ち,前走のオープンも勝利。3連勝で重賞初制覇。前走は人気薄でしたが,2着馬も先週のオープンを勝っているように,レベルが低かったわけではありません。未対戦の馬もいて力の比較は難しいところもありましたが,勝利自体は順当といえるもの。ただ,着差から考えても断然の能力があるというわけではないでしょう。競って強いところがあるように思います。父はメイショウボーラー。曾祖母が1988年の最優秀3歳牝馬のアラホウトク。
騎乗した戸崎圭太騎手と管理している中川公成調教師は兵庫チャンピオンシップ初勝利。
垂直と水平のそれぞれの因果性のうち,個物res singularisを垂直の因果性において把握するならば,それは間接無限様態であることになります。しかしres singularisを水平の因果性の方で把握する場合には,それは有限様態になるというのが『個と無限』のうちに朝倉が見出す結論です。別のいい方をすれば,もしもある単独のres singularisを抽出し,それがほかのres singularisと相互に有する関係において認識されるとき,抽出されたres singularisは,有限様態として認識されます。これは第一部定理二八から部分的抽出を行うことによって認識されるres singularisです。しかしもしも,res singularisが相互に有する関係というのを捨象し,直接的に神とあるres singularisが有する関係においてそのres singularisを認識する場合には,それが無限様態として概念されるということになるのです。そしてこれは,第一部定理二八を,ひとつの全体を構成するres singularisとして認識する様式であるといえるでしょう。
したがって,垂直と水平というように,二種類に分類した因果性は,実際には同一の因果性にほかならないのです。佐藤は垂直の因果性と水平の因果性は,res singularisに関係することによって連続性を有しているのであり,そこに断絶はないという主旨のことを主張し,これを受けて朝倉は,この見解には反論するべきことは何もないといっています。朝倉の結論というのはさらに徹底していて,そもそも因果性を垂直と水平というように峻別してしまうこと自体が解釈上の困難を惹起しているのであって,両者はひとつのものとして,つまり唯一のものとして考えられなければならないといっています。
これが朝倉の二重因果性の問題に関する結論です。これが数的に区別可能な二種類の因果性の否定であるということは歴然としています。つまりクレーファーのテーゼのような主張を要せずとも,因果性は唯一でなければならないということになり,福居流の結論とも一致するのです。
先手を奪ったのはエスメラルディーナ。2番手がエキマエ。クロスオーバー,やや出負けしたものの巻き返してきたマキャヴィティ。それからランウェイワルツ。最初はやや離れていたものの,ペースが落ちたこともあり,1周目の正面では馬群がぎゅっと凝縮しました。
後方になったフジインザスカイが2周目向正面でスパート。ただランウェイワルツを交わして4番手まで上がったところで一杯。逃げるエスメラルディーナの外にエキマエ,これを追ってマキャヴィティ,さらに一旦は控える形から追い上げてきたランウェイワルツの4頭が重なるように直線。勢いでは明らかにランウェイワルツが優っていたように見えたのですが,並ばれたところからエキマエがしぶとさを発揮。差し返すような形で優勝。クビ差の2着にランウェイワルツ。逃げたエスメラルディーナが2馬身半差で3着。
優勝したエキマエは前々走で条件戦を勝ち,前走のオープンも勝利。3連勝で重賞初制覇。前走は人気薄でしたが,2着馬も先週のオープンを勝っているように,レベルが低かったわけではありません。未対戦の馬もいて力の比較は難しいところもありましたが,勝利自体は順当といえるもの。ただ,着差から考えても断然の能力があるというわけではないでしょう。競って強いところがあるように思います。父はメイショウボーラー。曾祖母が1988年の最優秀3歳牝馬のアラホウトク。
騎乗した戸崎圭太騎手と管理している中川公成調教師は兵庫チャンピオンシップ初勝利。
垂直と水平のそれぞれの因果性のうち,個物res singularisを垂直の因果性において把握するならば,それは間接無限様態であることになります。しかしres singularisを水平の因果性の方で把握する場合には,それは有限様態になるというのが『個と無限』のうちに朝倉が見出す結論です。別のいい方をすれば,もしもある単独のres singularisを抽出し,それがほかのres singularisと相互に有する関係において認識されるとき,抽出されたres singularisは,有限様態として認識されます。これは第一部定理二八から部分的抽出を行うことによって認識されるres singularisです。しかしもしも,res singularisが相互に有する関係というのを捨象し,直接的に神とあるres singularisが有する関係においてそのres singularisを認識する場合には,それが無限様態として概念されるということになるのです。そしてこれは,第一部定理二八を,ひとつの全体を構成するres singularisとして認識する様式であるといえるでしょう。
したがって,垂直と水平というように,二種類に分類した因果性は,実際には同一の因果性にほかならないのです。佐藤は垂直の因果性と水平の因果性は,res singularisに関係することによって連続性を有しているのであり,そこに断絶はないという主旨のことを主張し,これを受けて朝倉は,この見解には反論するべきことは何もないといっています。朝倉の結論というのはさらに徹底していて,そもそも因果性を垂直と水平というように峻別してしまうこと自体が解釈上の困難を惹起しているのであって,両者はひとつのものとして,つまり唯一のものとして考えられなければならないといっています。
これが朝倉の二重因果性の問題に関する結論です。これが数的に区別可能な二種類の因果性の否定であるということは歴然としています。つまりクレーファーのテーゼのような主張を要せずとも,因果性は唯一でなければならないということになり,福居流の結論とも一致するのです。