今年から2000mに距離が短縮された昨晩の第59回大井記念。
逃げ馬というわけではありませんが主張するようにトーセンアドミラルがハナへ。その気になれば行けたであろうサミットストーンは2番手に控え,続いたのがキスミープリンス。前半の1000mは61秒9でミドルペース。
3コーナー過ぎから一時的にラップが上がり,キスミープリンスは押して押してついていく形に。それでも前に引き離されることはなく,4番手との差は開きました。直線に入るとサミットストーンが追われ,そのまま抜け出すと突き放す一方になり,5馬身差をつけて圧勝。必死に食い下がったキスミープリンスが寸前でトーセンアドミラルを差して2着。先行3頭直後のインからこれもしぶとく伸びてきたゴールドバシリスクに迫られたものの,この追撃はぎりぎりで凌いだトーセンアドミラルがクビ差で3着。
優勝したサミットストーンはJRAで4勝した後,昨年の6月から金沢に転入。当地の重賞4勝を含め,交流重賞の2戦以外は7戦全勝。今年から船橋に転入。僕が思っていたよりも苦戦して,4戦目となる前走のオープンでようやく初勝利。ただそれが9馬身差の圧勝で,こちらの水に慣れて力を十全に発揮できるようになったということなのでしょう。そうなればここの圧勝も必然。相手次第では重賞でも勝つだけの力がある馬で,南関東重賞はまだまだ勝てる筈です。JRA時代は東京で2勝していますが,右回りの方が走りやすいという可能性はあると思います。叔父に2008年の東京オータムジャンプを勝ったタイキレーザー。
騎乗した船橋の石崎駿騎手は2月のフジノウェーブ記念以来の南関東重賞制覇。大井記念は初勝利。管理している船橋の矢野義幸調教師も大井記念初勝利。
AとBが同一性を有するならば,AがBの原因causaであるということ,またBがAの原因であるということは,本来的にはあり得ません。同一のものの間に因果性が生じるというのは,本来的な意味では不条理だからです。これは,平面上の三角形が内角の和が二直角の図形の原因ではあり得ないし,内角の和が二直角である図形が三角形の原因でもあり得ないということから明白です。したがって実体substantiaは属性attributumの原因ではあり得ないし,属性が実体の原因でもあり得ません。神Deusは延長の属性Extensionis attributumや思惟の属性Cogitationis attributumの原因ではないし,逆に思惟の属性や延長の属性が神の原因でもないのです。
こう理解した場合に,実体が属性の起成原因ないしは作出原因causa efficiensであるという主張は,誤謬errorであるということになります。よって松田が規定した因果性Aというのは,存在し得ない因果性の規定であるということになるでしょう。ただし松田はこのような意味において因果性Aを規定しているのではありません。
実体が属性の起成原因あるいは作出原因ではないということは,原因と結果effectusが別であるという場合に妥当します。そしてこれが本来的な意味であると僕が解するのは,スピノザが第一部定理一七備考で述べている事柄に依拠しています。そこでは,「ある原因から生ぜられたものは,まさに原因から受けたものにおいてその原因と異なるのであり,〈このゆえにこそそれはそうした原因の結果と呼ばれるのである〉」といわれています。これは第一部公理三の弱い意味と強い意味の中の弱い意味を成立させる論拠と同一です。
ここでスピノザが原因といっているのが起成原因であることはいうまでもありません。つまり起成原因は,その内にであれその外にであれ,それ自身とは異なる結果を産出するような原因というのを一義的に意味するというのが僕の理解なのです。実体と属性,神と属性との間には,こうした関係は存在しません。
松田がcausa efficiensを起成原因ではなく作出原因といったことに意図があったのだとすれば,この条件を逃れるためであったと思います。
逃げ馬というわけではありませんが主張するようにトーセンアドミラルがハナへ。その気になれば行けたであろうサミットストーンは2番手に控え,続いたのがキスミープリンス。前半の1000mは61秒9でミドルペース。
3コーナー過ぎから一時的にラップが上がり,キスミープリンスは押して押してついていく形に。それでも前に引き離されることはなく,4番手との差は開きました。直線に入るとサミットストーンが追われ,そのまま抜け出すと突き放す一方になり,5馬身差をつけて圧勝。必死に食い下がったキスミープリンスが寸前でトーセンアドミラルを差して2着。先行3頭直後のインからこれもしぶとく伸びてきたゴールドバシリスクに迫られたものの,この追撃はぎりぎりで凌いだトーセンアドミラルがクビ差で3着。
優勝したサミットストーンはJRAで4勝した後,昨年の6月から金沢に転入。当地の重賞4勝を含め,交流重賞の2戦以外は7戦全勝。今年から船橋に転入。僕が思っていたよりも苦戦して,4戦目となる前走のオープンでようやく初勝利。ただそれが9馬身差の圧勝で,こちらの水に慣れて力を十全に発揮できるようになったということなのでしょう。そうなればここの圧勝も必然。相手次第では重賞でも勝つだけの力がある馬で,南関東重賞はまだまだ勝てる筈です。JRA時代は東京で2勝していますが,右回りの方が走りやすいという可能性はあると思います。叔父に2008年の東京オータムジャンプを勝ったタイキレーザー。
騎乗した船橋の石崎駿騎手は2月のフジノウェーブ記念以来の南関東重賞制覇。大井記念は初勝利。管理している船橋の矢野義幸調教師も大井記念初勝利。
AとBが同一性を有するならば,AがBの原因causaであるということ,またBがAの原因であるということは,本来的にはあり得ません。同一のものの間に因果性が生じるというのは,本来的な意味では不条理だからです。これは,平面上の三角形が内角の和が二直角の図形の原因ではあり得ないし,内角の和が二直角である図形が三角形の原因でもあり得ないということから明白です。したがって実体substantiaは属性attributumの原因ではあり得ないし,属性が実体の原因でもあり得ません。神Deusは延長の属性Extensionis attributumや思惟の属性Cogitationis attributumの原因ではないし,逆に思惟の属性や延長の属性が神の原因でもないのです。
こう理解した場合に,実体が属性の起成原因ないしは作出原因causa efficiensであるという主張は,誤謬errorであるということになります。よって松田が規定した因果性Aというのは,存在し得ない因果性の規定であるということになるでしょう。ただし松田はこのような意味において因果性Aを規定しているのではありません。
実体が属性の起成原因あるいは作出原因ではないということは,原因と結果effectusが別であるという場合に妥当します。そしてこれが本来的な意味であると僕が解するのは,スピノザが第一部定理一七備考で述べている事柄に依拠しています。そこでは,「ある原因から生ぜられたものは,まさに原因から受けたものにおいてその原因と異なるのであり,〈このゆえにこそそれはそうした原因の結果と呼ばれるのである〉」といわれています。これは第一部公理三の弱い意味と強い意味の中の弱い意味を成立させる論拠と同一です。
ここでスピノザが原因といっているのが起成原因であることはいうまでもありません。つまり起成原因は,その内にであれその外にであれ,それ自身とは異なる結果を産出するような原因というのを一義的に意味するというのが僕の理解なのです。実体と属性,神と属性との間には,こうした関係は存在しません。
松田がcausa efficiensを起成原因ではなく作出原因といったことに意図があったのだとすれば,この条件を逃れるためであったと思います。