昨日の第60回東京ダービー。ファイヤープリンスが風邪で競走除外になり15頭。
陣営から逃げ宣言が出されていたエスティドゥーラがその通りにハナへ。少し離れてサーモピレーが単独の2番手を追走。また少し離れて3番手は内のスマートバベルと外のハッピースプリントで併走。前半の1000mは62秒1でこれはハイペースでしょうが,後続との差を考えれば,3番手以降にはミドルペースのレースであったといえそうです。
エスティドゥーラは3コーナーを回ってから力尽き,サーモピレーが先頭で直線へ。ここからハッピースプリントが並び掛けると,競り合うような場面もさほどなく抜け出し,4馬身差をつけての快勝。勝ち馬をマークするようなレースになったスマイルピースが,勝ち馬にはついていかれなかったものの一定の伸び脚を発揮して2着。先行策から粘ったサーモピレーが2馬身差で3着。
優勝したハッピースプリントは羽田盃に続いて南関東二冠馬に。ここは力は抜けているのが明らかで,距離延長も不安要素にはなりにくいと思われましたので,きわめて順当な勝利といえるでしょう。取り口は安定していますので,中央馬を相手にするジャパンダートダービーでも有力候補になり得る馬だと思います。はとこに2009年の関東オークスとスパーキングレディーカップ,2010年の名古屋大賞典とスパーキングレディーカップ,2011年のTCK女王盃,エンプレス杯,スパーキングレディーカップと重賞を7勝したラヴェリータ。
騎乗した金沢の吉原寛人騎手は先月の東京湾カップ以来の南関東重賞制覇。東京ダービーは初勝利。管理している大井の森下淳平調教師は第58回以来2年ぶりの東京ダービー2勝目。
別の論拠になりそうだと僕が考えているのは第二部定理八,および第二部定理八系です。
松田はこの定理を論拠に,永遠の相と持続の相を,数的に区別が可能なふたつの相に峻別します。また福居が直接無限様態が個物res singularisに類するものと主張するとき,この定理と系がひとつの根拠として呈示されます。そう考えてみると,『エチカ』の読解に関して,この定理と系は重要なポイントとなっているといえそうです。スピノザ自身がこの系の直後の備考の冒頭で,ここで語っているのは特殊な事柄なので,十分に説明するいかなる例を挙げることもできないと告白しているくらいですから,この部分に関して解釈上の相違が発生しても,それは無理からぬことといえるのかもしれません。
まず,定理の方でいわれている無限な観念というのを,神のうちにある神自身の観念と僕は解します。たぶんこの点に異論が出ることはないと思います。そしてこの神の無限な観念という語句は,第一部定理二一証明の中でスピノザが実例として提出している語句に一致します。そこで僕はそのときと同様に,これを思惟の属性の直接無限様態である無限知性と解します。つまり現実的に存在しない個物res singularisの観念は,無限知性のうちに包容されているということになります。
次にスピノザは,この事態に関して,それは現実的に存在しない個物res singularisの形相的本性が,神の属性の中に含まれているのと同様であるといっています。このとき僕は,スピノザが平行論について語っていると解します。ふたつの平行論のうち,思惟の属性とそれ以外の属性の間にある平行論です。すなわち,たとえば現実的に存在していない物体Xの形相的本性が,神の延長の属性の中に含まれていることと,この物体Xの観念が神の無限知性のうちに包容されているということは,平行論的関係にあると解します。いい換えればこのふたつの事態が同一個体に該当すると解します。
ただし,延長の属性と無限知性が平行論的関係を構築できる筈がありません。ですからこの部分を合理的に統一する必要があります。
陣営から逃げ宣言が出されていたエスティドゥーラがその通りにハナへ。少し離れてサーモピレーが単独の2番手を追走。また少し離れて3番手は内のスマートバベルと外のハッピースプリントで併走。前半の1000mは62秒1でこれはハイペースでしょうが,後続との差を考えれば,3番手以降にはミドルペースのレースであったといえそうです。
エスティドゥーラは3コーナーを回ってから力尽き,サーモピレーが先頭で直線へ。ここからハッピースプリントが並び掛けると,競り合うような場面もさほどなく抜け出し,4馬身差をつけての快勝。勝ち馬をマークするようなレースになったスマイルピースが,勝ち馬にはついていかれなかったものの一定の伸び脚を発揮して2着。先行策から粘ったサーモピレーが2馬身差で3着。
優勝したハッピースプリントは羽田盃に続いて南関東二冠馬に。ここは力は抜けているのが明らかで,距離延長も不安要素にはなりにくいと思われましたので,きわめて順当な勝利といえるでしょう。取り口は安定していますので,中央馬を相手にするジャパンダートダービーでも有力候補になり得る馬だと思います。はとこに2009年の関東オークスとスパーキングレディーカップ,2010年の名古屋大賞典とスパーキングレディーカップ,2011年のTCK女王盃,エンプレス杯,スパーキングレディーカップと重賞を7勝したラヴェリータ。
騎乗した金沢の吉原寛人騎手は先月の東京湾カップ以来の南関東重賞制覇。東京ダービーは初勝利。管理している大井の森下淳平調教師は第58回以来2年ぶりの東京ダービー2勝目。
別の論拠になりそうだと僕が考えているのは第二部定理八,および第二部定理八系です。
松田はこの定理を論拠に,永遠の相と持続の相を,数的に区別が可能なふたつの相に峻別します。また福居が直接無限様態が個物res singularisに類するものと主張するとき,この定理と系がひとつの根拠として呈示されます。そう考えてみると,『エチカ』の読解に関して,この定理と系は重要なポイントとなっているといえそうです。スピノザ自身がこの系の直後の備考の冒頭で,ここで語っているのは特殊な事柄なので,十分に説明するいかなる例を挙げることもできないと告白しているくらいですから,この部分に関して解釈上の相違が発生しても,それは無理からぬことといえるのかもしれません。
まず,定理の方でいわれている無限な観念というのを,神のうちにある神自身の観念と僕は解します。たぶんこの点に異論が出ることはないと思います。そしてこの神の無限な観念という語句は,第一部定理二一証明の中でスピノザが実例として提出している語句に一致します。そこで僕はそのときと同様に,これを思惟の属性の直接無限様態である無限知性と解します。つまり現実的に存在しない個物res singularisの観念は,無限知性のうちに包容されているということになります。
次にスピノザは,この事態に関して,それは現実的に存在しない個物res singularisの形相的本性が,神の属性の中に含まれているのと同様であるといっています。このとき僕は,スピノザが平行論について語っていると解します。ふたつの平行論のうち,思惟の属性とそれ以外の属性の間にある平行論です。すなわち,たとえば現実的に存在していない物体Xの形相的本性が,神の延長の属性の中に含まれていることと,この物体Xの観念が神の無限知性のうちに包容されているということは,平行論的関係にあると解します。いい換えればこのふたつの事態が同一個体に該当すると解します。
ただし,延長の属性と無限知性が平行論的関係を構築できる筈がありません。ですからこの部分を合理的に統一する必要があります。