スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サンケイスポーツ盃優駿スプリント&ニュアンスの違い

2014-06-25 19:16:41 | 地方競馬
 昨晩の第4回優駿スプリント。柏木騎手が病気のためタケノローマンは的場文男騎手に変更。
 逃げの手に出たのはヴァカンス。タントタントが2番手で3番手のアピアまでが先行。ブセナ,ツルオカボルト,クロスクランチ,ディチュウの4頭が好位から。この後ろは少し離れ,タケノローマン,バーンザワールド,ジュリエットレター,マルモリロイヤル,シャークファング,コマンドゥールキイまでが中団を形成。前半の600mは34秒4のハイペース。
 3コーナーを回るとタントタントは苦しくなりアピアが2番手。後続からディチュウが離れず追い掛けてきて3番手に。直線入口では逃げたヴァカンスにほとんど並んでいたアピアが,すぐに先頭に立ち,あとは抜け出してノーステッキながら突き放す一方。最後は4馬身差の圧勝。焦点の2着争いはディチュウの内からブセナで外からツルオカボルト。しかしさらに内からマルモリロイヤルが脚を伸ばし,大外をコマンドゥールキイとバーンザワールド。熾烈な争いを制したのはバーンザワールド。クビ差でマルモリロイヤルが3着。アタマ差でコマンドゥールキイが4着。
 優勝したアピアはここまで7戦6勝2着1回。その2着がマイル戦で1400m以下は全勝。最も着差の小さいレースで2馬身でしたから,スピード能力最上位は疑い得ず,アクシデントなく走ってこられればまず勝つだろうとみていました。その通りの圧勝。距離が延びるのは絶対的なマイナスでしょうが,スプリント路線では相当の活躍を期待してよいのではないかと思います。母の父はアグネスタキオンビューチフルドリーマーオーマツカゼの分枝。母のはとこに2011年の目黒記念と函館記念を勝ったキングトップガン。Appearは現れる。
 騎乗した大井の御神本訓史騎手は昨年11月のローレル賞以来の南関東重賞制覇。第2回以来2年ぶりの優駿スプリント2勝目。管理している大井の佐々木洋一調教師は優駿スプリント初勝利。

 意味というのがどういうことであり,ニュアンスとは何のことであるのかということを,畠中は示しているわけではありません。ですから様態modi,modusと様態的変状modificatioの間には,意味の相違はなく,ニュアンスの違いだけがあるという畠中の主張は,分かったような分からないような言い回しです。しかしそのことを突きとめる必要性があるとは僕は考えていません。少なくともmodificatioとmodi,modusとの間に,ニュアンスの相違があるということまでは畠中が否定できなかったという点に,僕は注目します。むしろそのニュアンスの相違というのが何を示すのかということこそ,解明するべき事柄だと考えるのです。
 このような前提から開始すると,僕の考察がいきなり誤解されるおそれがあります。それを避ける目的から,まず最初に結論めいたことからいっておきます。僕はmodi,modusとmodificatioは,区別されるなら,理性的にのみ区別されると考えています。他面からいえば,もしそれら各々を知性intellectusが観念対象ideatumとしたときに,それが純粋に形相的なものとみなされるならば,modi,modusとmodificatioは同一であると僕は考えます。畠中の論述に当て嵌めれば,これはふたつの意味が同一であるということに一致させられます。しかし一方で,たとえ理性的にではあれ,区別すること自体は可能です。これを畠中論に当て嵌めると,そこにはニュアンスの違いがあるということに一致させることができるでしょう。
 実際には畠中が意味は同一でニュアンスに差異があるというとき,僕が解するのと完全に同じ意味でそれをいっているという保証はありませんし,それを確かめる術もありません。いい換えれば僕の考え方は,畠中論に一致させることは可能ですが,それは同じことを主張している可能性があるということにすぎません。つまり異なった主張をしている可能性があるということは否定できないのです。僕が畠中の主張について,完全に誤っているとは思わないといい,正しいと思うとはいわなかったのは,この事情からです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする