スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典クラスターカップ&謎の解明

2014-08-13 19:13:42 | 地方競馬
 まるでハンデ戦かのような斤量差が発生した第19回クラスターカップ
 サマリーズが逃げると思っていましたが,最内のタイセイレジェンドが押してハナに。サマリーズが2番手に控え,外にジャイアントスター。内にエスカーダで外にスイートジュエリーと続きました。前半の600mは34秒8でこれはスローといってもいいくらいのミドルペース。
 エスカーダは3コーナー手前から,ジャイアントスターも3コーナー過ぎに一杯。逃げるタイセイレジェンドをサマリーズががっちりとマーク,3番手にスイートジュエリーとなって直線に。タイセイレジェンドは60キロという斤量を意識しての逃げだったと思われますが,ずっとマークされていてはさすがに苦しくなり,サマリーズが先頭に。スイートジュエリーも詰め寄りましたが交わすには至らず,サマリーズの優勝。クビ差の2着にスイートジュエリーと,斤量の軽かった牝馬のワンツー。後方待機策から大外を追い込んだシルクフォーチュンが1馬身4分の3差の3着。
 優勝したサマリーズは一昨年の全日本2歳優駿の勝ち馬で重賞は2勝目。その後,重賞の2着が1度だけあったものの,勝ち星は重ねられず,6月から準オープンに降級。降級戦をすぐに勝って再びオープン入りしていました。そのレースも1200m戦で,この距離の適性が最も高いということでしょう。今日は軽量が生きた面もありますし,相手も飛び抜けて強い馬がいたわけではありません。さらに背負って相手が強化されたときに,この距離でどこまでやれるのかは,まだ何ともいえないところではないでしょうか。Someriesはイギリスの牧場の名前。
                         
 騎乗した藤岡佑介騎手は第15回以来4年ぶりのクラスターカップ2勝目。管理している藤岡健一調教師はクラスターカップ初勝利。

 まず,少なくとも物体が観念対象ideatumとなる場合には,その観念の複合の無限連鎖が成立します。そしてこのことは,ideatumが物体であるということによって説明されるのではありません。思惟の属性そのものないしは思惟の属性の内部において説明されます。このことは,一般的な意味において,思惟の属性の個物res singularisである,res singularisの観念の複合の無限連鎖が成立するといっているのと同じことです。それがideatumに依拠して説明されることが不可能であるなら,このことはideatumが何であろうと成立しなければならないと主張しているのと同じだからです。
 ideatumが何であろうとres singularisの観念の複合の無限連鎖が成立するのであれば,どんな属性のうちにおいてもres singularisの複合の無限連鎖が成立します。なぜなら,どんな属性のres singularisもideatumとなるのであり,観念とそのideatumとは同一個体ですから,原因と結果の連結と秩序は一致しなければならないからです。つまり任意にどの属性Xを抽出したとしても,X属性のres singularisの複合の無限連鎖は成立するとスピノザは考えていた,あるいは実際にそこまで考えていなかったとしても,論理的にはそうでなければならないと理解するべきでしょう。これにより,第二部定義七の謎は部分的に解明されたことになります。つまりこの定義で「私は解する」,正確には「私はみなす」という形式でスピノザが示した部分の前提が,論理的に確認されることになるからです。
 第二部定理七備考は,ものがX属性の様態としてみられる場合には,全自然の秩序がX属性によって説明されなければならないという意味を含みます。つまりX属性のres singularisの複合の無限連鎖は,X属性によって説明されなければなりません。もっともこれは,思惟の属性に関して,僕が適用した事柄と同じです。ただここから分かるのは,X属性はどの属性であっても,考察の対象として構わないということです。
コメント
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