スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

日刊スポーツ賞黒潮盃&第二部自然学②補助定理七備考

2014-08-14 19:16:15 | 地方競馬
 笠松から1頭,兵庫から1頭,高知から2頭が遠征してきた昨晩の第48回黒潮盃
 ほぼ横並びの発馬。ですが逃げたくない馬ばかりだったようで,隊列はなかなか定まりませんでした。抑えながらも押し出されるようにハナに立ったのはノーキディング。ほぼ並んでの2番手にテイクユアチョイス。外に高知のクロスオーバー,内にキットピークが続き,最内のブリージーストーム,大外のワットロンクンまでほぼ一団。さらにヴァイスヴァーサ,ブラックヘブン,ドバイエキスプレス,スマイルピースの4頭がまた一群。最初の800mが50秒8のスローペースになりました。
 前の2頭は並んだままレースを進め,クロスオーバーが後退し,ワットロンクンがコーナーで外を追い上げ3番手に上がって直線。ワットロンクンの動きを注視していたスマイルピースが外から一気に脚を使って抜け出すと,そのまま後続に1馬身の差をつけて優勝。馬群の中ほどに位置していた関係から外のスマイルピースを後から追ってくるレースになったドバイエキスプレスが2着。馬群の内目を捌いて抜けてきたヴァイスヴァーサが半馬身差の3着。混戦と思っていましたが,人気通りの決着になりました。
 優勝したスマイルピースは南関東重賞初勝利。とはいえ東京ダービートライアルを制して本番でも2着と,ここでは実績上位。能力を出しきれればこの馬が勝つだろうと思っていましたので,順当な勝利といえるもの。4コーナー辺りでは勝てそうだと思えたくらいで,完勝といっていいでしょう。全姉に2011年のエーデルワイス賞を勝っている現役のシェア―スマイル
 騎乗したのは昨年3月の福山競馬の廃止に伴い大井に移籍してきた楢崎功祐騎手で南関東重賞初勝利。管理している大井の佐野謙二調教師も開業約8年で南関東重賞初勝利。

 どの属性attributumを対象objectumにして考えても構わないのは,思惟の属性Cogitationis attributumを通して考えれば,個物res singularisの複合の無限連鎖の原因causaと結果effectusの連結connexioと秩序ordoは,どの属性の中でも一致するからです。なので延長の属性Extensionis attributumを考察の対象に据え,岩波文庫版115ページから始まる,第二部自然学②補助定理七備考を,より詳しく分析していきましょう。
 第二部自然学②補助定理七は,複合した物体corpusは,その内部で何らかの運動motusが生じていても,ある条件のもとに,本性naturaを変ぜず,形相formaを維持し得るということを示しています。そこでこうして組織された物体を,ここでは第二の種類の物体と規定しておきます。第二の物体であるのは,第一であるべき単純な物体のいくつかによって組織されているからであり,同時に,この後の備考Scholiumで第二の種類の個体といわれているものに,文章上の表現を一致させるためです。
 「もしさらに我々がこうした第二の種類の個体から組織された第三の種類の個体を考えるなら,我々はそうした個体がその形相を少しも変えることなしに他の多くの仕方で動かされうることを見いだすであろう。そしてもし我々がこのようにして無限に先に進むなら,我々は,全自然が一つの個体であってその部分すなわちすべての物体が全体としての個体には何の変化もきたすことなしに無限に多くの仕方で変化することを容易に理解するであろう」。
 まず,第二の種類から第三の種類を推測し,これを無限に推進していくことが可能であるということを,スピノザはここで認めています。つまり物体の複合の無限連鎖を認めていることになります。そしてどの属性で考えても同じなのですから,個物の複合の無限連鎖は,スピノザの公理系のうちで成立していると解釈するのが妥当であると僕は考えます。
 それに続く文章は,これを無限にまで進めていったところに,不変の形相を有する全自然,ここでは物体的自然ですが,それがあるといっているように思えます。これは延長の属性の間接無限様態のことだと理解しなければなりません。
コメント
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