スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

日刊スポーツ賞スパーキングサマーカップ&関連事項

2014-08-20 20:48:04 | 地方競馬
 笠松から2頭が遠征してきた第11回スパーキングサマーカップ。ゴールドバシリスクが右前肢腱靭帯炎のため出走取消で13頭。
                         
 オベロンホワイト、ケンブリッジエル、パワーストラグル、ガンマーバーストの4頭が行く構えを見せ、最初の直線で5番手以降と差が開きました。結局、オベロンホワイトとパワーストラグルが並ぶように逃げ、ガンマーバーストが3番手に控えることに。さらにケンブリッジエルが続き、トーセンアレス、ミラーコロ、キスミープリンス、ジョーメテオ。最初の800mは49秒2で、ハイペースですが、縦長になった見た目ほどではありませんでした。
 向正面でプレファシオが動いていこうとして、キスミープリンスとジョーメテオが対応。オベロンホワイトは直線入口までは頑張りましたが、ガンマーバースト、ジョーメテオ、キスミープリンスとの併走に。しかし競り合うこれらを内からトーセンアレスが捕えると、外を回った各馬に脚は残ってなく、抜け出したトーセンアレスが3馬身差で快勝。外を回った馬のうちジョーメテオが粘るところ、ミラーコロが急襲。しかしこれは届かず、2着はジョーメテオ。アタマ差の3着にミラーコロ。
 優勝したトーセンアレスは一昨年の埼玉新聞栄冠賞以来の南関東重賞2勝目。翌年の1月にオープンを勝った後、3月のレースを最後にJRAに戻り、障害で1勝して、今年の5月からまた浦和に。2走して結果は出ていませんでしたが、調子を取り戻せば今日くらいのメンバーなら何とかなる実力の持ち主。純粋な能力は2着馬の方が上のように思いますが、距離適性はこちらが上位ですし、ロスなく内を回った騎乗も見事でした。もっと相手が強化されると微妙ですが、チャンスはまだあるものと思います。父はアドマイヤドン。祖母はキーフライヤー。Aresはギリシア神話の軍神。
 騎乗した船橋の張田京騎手は1月の報知オールスターカップ以来の南関東重賞制覇。第1回以来10年ぶりのスパーキングサマーカップ2勝目。管理している浦和の小久保智調教師はスパーキングサマーカップ初勝利。

 第二部自然学②補助定理七備考の意味は,これまでに考察してきた事柄のいくつかと関連性をもちます。現在の論考とは無関係ですが,これについては説明しておかなければなりません。
 第一部定理二八とか第二部定理九で「無限に進む」といわれるとき,そこには積極的意味を発見することも可能です。これと同じことが,個物res singularisの複合の無限連鎖が無限に進むと表現される場合にも妥当します。つまりそれが無限に進んだとして,それを全体として解することができるなら,それはその属性の間接無限様態であることになります。
 第二部自然学②補助定理七備考のテクストには意味上の切断があると理解しなければなりません。そしてこのことは,僕のように,res singularisは定まった存在を有する有限な様態的変状様態化した神の属性であるということを根拠に,有限であるものは無限ではないというテーゼを偽の命題と解する場合,res singularisを間接無限様態とみなす別の論証の場合よりも,必要性が高くなる解釈であるといえます。しかし知性による認識に的を絞ったならば,確かにこの帰納法的説明は,無限に進むという表現を,積極的に解する余地を残しているといえるでしょう。
 ここからは思惟属性の三様態で考えます。したがって,観念の複合の無限連鎖が全体として把握されるならば,それは思惟属性の間接無限様態であるということを念頭においてください。
 この思惟属性の間接無限様態の認識は,神の無限な観念,いい換えれば神の無限知性と関連付けられる限りで,神のうちにあります。つまり、そう関連付けられる限りで真の観念であり十全な観念です。このことは第一部定理二二第一部定理二三から明白であるといわねばなりません。というのは,無限知性は思惟の属性の直接無限様態であり,これらの定理のうちには,属性の直接無限様態は間接無限様態に対して十全な原因であるということが含まれているからです。原因の十全性と観念の十全性は分かち難く結びつきます。よって思惟属性の間接無限様態の十全な観念は,無限知性のうちにあるのです。
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