昨晩の第63回日本テレビ盃。
どちらかといえばスピードタイプと思われるモーニンがハナへ。これをアウォーディーがぴったりとマークしていく形。3番手は内のタイムズアローと外のアンコイルド。1馬身差の5番手にスリータイタン。さらに1馬身差でウォースピリッツ。その後ろはインにサウンドトゥルーで外にハッピースプリントという隊列。最初の800mは49秒5のスローペース。
3コーナーを回ると前の2頭が後ろとの差を離していって,ここからは2頭のマッチレース。直線に入って一旦は外のアウォーディーがクビほど前に出たように思いますがそこからモーニンがまた巻き返し,フィニッシュに向けて猛烈な競り合い。フィニッシュのところでは見た目にも外のアウォーディーが前に出ていて優勝。アタマ差の2着にモーニン。3コーナーを回ってから外に出して追撃を開始したサウンドトゥルーが5馬身差の3着。
優勝したアウォーディーはここが4月のアンタレスステークス以来の実戦。昨年9月からダートを使い始めて5連勝。重賞も4連勝としました。実績的には4番手でしたが,これはまだ経験が少ないため。能力は最上位と考えていたので,最有力候補と思っていました。たぶん距離はもっと伸びた方がいいと思いますので,出走権利を得たJBCクラシックに進むなら有力候補でしょう。父はジャングルポケット。母はヘヴンリーロマンス。祖母がファーストアクト。半妹に昨年のエンプレス杯,ブリーダーズゴールドカップ,名古屋グランプリ,今年のエンプレス杯,ブリーダーズゴールドカップを勝っている現役のアムールブリエ。半弟に今年のUAEダービーを勝っている現役のラニ。Awardeeは受賞者。
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騎乗した武豊騎手は第46回,50回,53回,58回,60回を勝っていて3年ぶりの日本テレビ盃6勝目。管理している松永幹夫調教師は日本テレビ盃初勝利。
メロスが刑場に戻ったとき,セリヌンティウスは処刑寸前でした。セリヌンティウスはすでに磔にされていたのですが,メロスは吊り上げられていくセリヌンティウスの足にしがみついたのです。
このとき,刑場には多くの群衆が集まっていました。メロスがセリヌンティウスの足にしがみつくとその群衆からどよめきが起こり,あっぱれ,許せという声があちらこちらから沸き上がります。そしてセリヌンティウスの縄が解かれることになるのです。
ここに集まっていた群衆は,ディオニスが支配する市の民衆であるとみるのが妥当です。すでにみたように,ディオニスを恐れる感情は市民に共有されていたと考えられますから,このプロットは解釈上は微妙なところもあります。そんなことを口にすればディオニスに睨まれることになり,かえって自身の身を危険に晒しかねなかったと考えられるからです。ですがそれに関しては,ディオニスにとってそうであったように群衆にとってもメロスが戻ってくることは驚きだったので,自身の危険などは忘れて思わずそういう声を上げてしまったというように解することにします。これでみれば実は市民もメロスが裏切ることの方を予期していたことになり,メロスが帰ってくると信じていたのはセリヌンティウスだけであったということになるでしょう。
テクストをこう解釈する限り,ここであっぱれと称えられているのはメロスであることになります。信じて待ったセリヌンティウスが称えられていると解するのには無理があるからです。同様に,許せという声が発せられる理由も,メロスが戻ったのだから許せという意味にしか解せません。セリヌンティウスが信じて待ったのだから許せという声であったことはあり得ませんし,そもそもメロスが戻らなければ許せという声は上がらなかったことでしょう。
メロスがあっぱれならセリヌンティウスもあっぱれでなければならないと僕は考えます。ただ,セリヌンティウスが人質になることを受諾したときは,群衆はいませんでしたから,あっぱれという声の上がりようはないです。つまり第三者があっぱれと言える場面が,ここだけに限定されているのです。
どちらかといえばスピードタイプと思われるモーニンがハナへ。これをアウォーディーがぴったりとマークしていく形。3番手は内のタイムズアローと外のアンコイルド。1馬身差の5番手にスリータイタン。さらに1馬身差でウォースピリッツ。その後ろはインにサウンドトゥルーで外にハッピースプリントという隊列。最初の800mは49秒5のスローペース。
3コーナーを回ると前の2頭が後ろとの差を離していって,ここからは2頭のマッチレース。直線に入って一旦は外のアウォーディーがクビほど前に出たように思いますがそこからモーニンがまた巻き返し,フィニッシュに向けて猛烈な競り合い。フィニッシュのところでは見た目にも外のアウォーディーが前に出ていて優勝。アタマ差の2着にモーニン。3コーナーを回ってから外に出して追撃を開始したサウンドトゥルーが5馬身差の3着。
優勝したアウォーディーはここが4月のアンタレスステークス以来の実戦。昨年9月からダートを使い始めて5連勝。重賞も4連勝としました。実績的には4番手でしたが,これはまだ経験が少ないため。能力は最上位と考えていたので,最有力候補と思っていました。たぶん距離はもっと伸びた方がいいと思いますので,出走権利を得たJBCクラシックに進むなら有力候補でしょう。父はジャングルポケット。母はヘヴンリーロマンス。祖母がファーストアクト。半妹に昨年のエンプレス杯,ブリーダーズゴールドカップ,名古屋グランプリ,今年のエンプレス杯,ブリーダーズゴールドカップを勝っている現役のアムールブリエ。半弟に今年のUAEダービーを勝っている現役のラニ。Awardeeは受賞者。
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騎乗した武豊騎手は第46回,50回,53回,58回,60回を勝っていて3年ぶりの日本テレビ盃6勝目。管理している松永幹夫調教師は日本テレビ盃初勝利。
メロスが刑場に戻ったとき,セリヌンティウスは処刑寸前でした。セリヌンティウスはすでに磔にされていたのですが,メロスは吊り上げられていくセリヌンティウスの足にしがみついたのです。
このとき,刑場には多くの群衆が集まっていました。メロスがセリヌンティウスの足にしがみつくとその群衆からどよめきが起こり,あっぱれ,許せという声があちらこちらから沸き上がります。そしてセリヌンティウスの縄が解かれることになるのです。
ここに集まっていた群衆は,ディオニスが支配する市の民衆であるとみるのが妥当です。すでにみたように,ディオニスを恐れる感情は市民に共有されていたと考えられますから,このプロットは解釈上は微妙なところもあります。そんなことを口にすればディオニスに睨まれることになり,かえって自身の身を危険に晒しかねなかったと考えられるからです。ですがそれに関しては,ディオニスにとってそうであったように群衆にとってもメロスが戻ってくることは驚きだったので,自身の危険などは忘れて思わずそういう声を上げてしまったというように解することにします。これでみれば実は市民もメロスが裏切ることの方を予期していたことになり,メロスが帰ってくると信じていたのはセリヌンティウスだけであったということになるでしょう。
テクストをこう解釈する限り,ここであっぱれと称えられているのはメロスであることになります。信じて待ったセリヌンティウスが称えられていると解するのには無理があるからです。同様に,許せという声が発せられる理由も,メロスが戻ったのだから許せという意味にしか解せません。セリヌンティウスが信じて待ったのだから許せという声であったことはあり得ませんし,そもそもメロスが戻らなければ許せという声は上がらなかったことでしょう。
メロスがあっぱれならセリヌンティウスもあっぱれでなければならないと僕は考えます。ただ,セリヌンティウスが人質になることを受諾したときは,群衆はいませんでしたから,あっぱれという声の上がりようはないです。つまり第三者があっぱれと言える場面が,ここだけに限定されているのです。