第20回チャンピオンズカップ。
好発からインティがハナへ。外から上がってきたテーオーエナジーが2番手。インの3番手にクリソベリル。4番手以下はロンドンタウン,ゴールドドリーム,チュウワウィザード,サトノティターンの順で8番手はオメガパフュームとワイドファラオ。10番手にタイムフライヤーとウェスタールンドでこの11頭は集団。2馬身差でミツバとヴェンジェンス。2馬身差でキングズガードとワンダーリーデル。2馬身差の最後尾にモズアトラクションと残りの5頭はばらばら。最初の800mは48秒7のスローペース。
インティ,テーオーエナジー,ロンドンタウンの3頭が雁行で直線に。クリソベリルはインティの内を突く構えでしたが,雁行していた外の2頭が一杯になったのでインティの外へ進路を変更。一杯になった2頭に代わって追い上げてきたのがゴールドドリームで,優勝争いは3頭。インティがまず脱落。残る2頭の競り合いは先に前に出ていたクリソベリルが凌ぎ切って優勝。ゴールドドリームがクビ差で2着。インティが1馬身4分の1差で3着。馬群の中から伸びてきたチュウワウィザードが半馬身差まで迫って4着。
優勝したクリソベリルは日本テレビ盃に続いての勝利。大レースはジャパンダートダービー以来の2勝目。これでデビューからの連勝を6に伸ばして重賞4勝目。このレースはチュウワウィザード,インティ,クリソベリル,オメガパフューム,ゴールドドリームの5頭の能力が上位。このレースは伏兵の台頭が多いので,必ずしも能力通りに決着しないというケースもあり得るとみていましたが,今年はそのうちの4頭で上位を占めました。ある程度は前の方に位置していないと優勝争いに加われないというレース展開になったため,チュウワウィザードの位置でもやや苦しく,オメガパフュームはもっと苦しかったといったところでしょう。クリソベリルは3歳の時点でほかの能力上位馬を押さえて勝ったのは大きく,現時点でダートでは能力最上位という可能性もありそうです。父はゴールドアリュール。母の父はエルコンドルパサー。祖母はキャサリーンパー。6つ上の全兄に2013年にジャパンダートダービー,2014年に日本テレビ盃,2015年にダイオライト記念,2016年にダイオライト記念,2017年にダイオライト記念を勝ったクリソライト。5つ上の半姉に2016年のJRA賞で最優秀4歳以上牝馬に選出されたマリアライト。4つ上の半兄に2015年に神戸新聞杯を勝ったリアファル。Chrysoberylは金緑石という宝石。
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騎乗した川田将雅騎手はJBCクラシック以来の大レース19勝目。チャンピオンズカップは初勝利。管理している音無秀孝調教師はマイルチャンピオンシップ以来の大レース15勝目。チャンピオンズカップは初勝利。
スピノザが自身の思想をカセアリウスJohannes Caseariusに伝えることがあったかどうかは分かりませんが,カセアリウスにデカルトRené Descartesの哲学を教授していた時期のスピノザが,デカルトの哲学に反する考えを有していたのは間違いないと思います。もっとも僕自身は,それより以前,『知性改善論Tractatus de Intellectus Emendatione』を執筆し始めた時期のスピノザに,すでにそういう見解があったと想定しています。しかし『知性改善論』が書き直されたという可能性は否定できませんから,『デカルトの哲学原理Renati des Cartes principiorum philosophiae pars Ⅰ,et Ⅱ, more geometrico demonstratae』にみられるテクストの方から,スピノザがそのような考えを有していたということを確定させることにします。
『デカルトの哲学原理』の冒頭は,この本の出版を薦め,またそのための資金援助をしたマイエルLodewijk Meyerによる文章になっています。その中でマイエルは,この本はあくまでもデカルトの哲学についての解説書であって,執筆者であるスピノザがデカルトと完全に同じ思想を有しているわけではないという意味のことを書いています。書簡十五から分かるように,この序文は出版される前にスピノザも読んでいますから,マイエルがここに書いていることは,マイエルがスピノザについて語っていることであるとはいえ,スピノザも同調していることです。ですからこのときのスピノザが,デカルトとは異なる思想を有していたことは間違いありません。
ただし,これはデカルトの思想一般についていっていることであり,ここで考察しようとしている確実性certitudoについて限定的にいっているわけではありません。実際にマイエルはこの部分で,意志voluntasについて代表的に言及しています。いい換えれば,スピノザは意志というのをデカルトとは異なった思惟の様態cogitandi modiとして解釈しているという主旨のことをいっています。これはこれで重要な観点ではありますが,ここでは詳しい説明は省きます。一方でマイエルは,意志についてだけスピノザがデカルトと異なった考えを有しているといってるわけではなく,マイエルの記述に倣えば,それは数ある例のうちのひとつです。ですからほかにもスピノザはデカルトと異なった見解を間違いなく有していたのであって,確実性についての見解もまたそれに含まれていたと僕は考えます。
好発からインティがハナへ。外から上がってきたテーオーエナジーが2番手。インの3番手にクリソベリル。4番手以下はロンドンタウン,ゴールドドリーム,チュウワウィザード,サトノティターンの順で8番手はオメガパフュームとワイドファラオ。10番手にタイムフライヤーとウェスタールンドでこの11頭は集団。2馬身差でミツバとヴェンジェンス。2馬身差でキングズガードとワンダーリーデル。2馬身差の最後尾にモズアトラクションと残りの5頭はばらばら。最初の800mは48秒7のスローペース。
インティ,テーオーエナジー,ロンドンタウンの3頭が雁行で直線に。クリソベリルはインティの内を突く構えでしたが,雁行していた外の2頭が一杯になったのでインティの外へ進路を変更。一杯になった2頭に代わって追い上げてきたのがゴールドドリームで,優勝争いは3頭。インティがまず脱落。残る2頭の競り合いは先に前に出ていたクリソベリルが凌ぎ切って優勝。ゴールドドリームがクビ差で2着。インティが1馬身4分の1差で3着。馬群の中から伸びてきたチュウワウィザードが半馬身差まで迫って4着。
優勝したクリソベリルは日本テレビ盃に続いての勝利。大レースはジャパンダートダービー以来の2勝目。これでデビューからの連勝を6に伸ばして重賞4勝目。このレースはチュウワウィザード,インティ,クリソベリル,オメガパフューム,ゴールドドリームの5頭の能力が上位。このレースは伏兵の台頭が多いので,必ずしも能力通りに決着しないというケースもあり得るとみていましたが,今年はそのうちの4頭で上位を占めました。ある程度は前の方に位置していないと優勝争いに加われないというレース展開になったため,チュウワウィザードの位置でもやや苦しく,オメガパフュームはもっと苦しかったといったところでしょう。クリソベリルは3歳の時点でほかの能力上位馬を押さえて勝ったのは大きく,現時点でダートでは能力最上位という可能性もありそうです。父はゴールドアリュール。母の父はエルコンドルパサー。祖母はキャサリーンパー。6つ上の全兄に2013年にジャパンダートダービー,2014年に日本テレビ盃,2015年にダイオライト記念,2016年にダイオライト記念,2017年にダイオライト記念を勝ったクリソライト。5つ上の半姉に2016年のJRA賞で最優秀4歳以上牝馬に選出されたマリアライト。4つ上の半兄に2015年に神戸新聞杯を勝ったリアファル。Chrysoberylは金緑石という宝石。
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騎乗した川田将雅騎手はJBCクラシック以来の大レース19勝目。チャンピオンズカップは初勝利。管理している音無秀孝調教師はマイルチャンピオンシップ以来の大レース15勝目。チャンピオンズカップは初勝利。
スピノザが自身の思想をカセアリウスJohannes Caseariusに伝えることがあったかどうかは分かりませんが,カセアリウスにデカルトRené Descartesの哲学を教授していた時期のスピノザが,デカルトの哲学に反する考えを有していたのは間違いないと思います。もっとも僕自身は,それより以前,『知性改善論Tractatus de Intellectus Emendatione』を執筆し始めた時期のスピノザに,すでにそういう見解があったと想定しています。しかし『知性改善論』が書き直されたという可能性は否定できませんから,『デカルトの哲学原理Renati des Cartes principiorum philosophiae pars Ⅰ,et Ⅱ, more geometrico demonstratae』にみられるテクストの方から,スピノザがそのような考えを有していたということを確定させることにします。
『デカルトの哲学原理』の冒頭は,この本の出版を薦め,またそのための資金援助をしたマイエルLodewijk Meyerによる文章になっています。その中でマイエルは,この本はあくまでもデカルトの哲学についての解説書であって,執筆者であるスピノザがデカルトと完全に同じ思想を有しているわけではないという意味のことを書いています。書簡十五から分かるように,この序文は出版される前にスピノザも読んでいますから,マイエルがここに書いていることは,マイエルがスピノザについて語っていることであるとはいえ,スピノザも同調していることです。ですからこのときのスピノザが,デカルトとは異なる思想を有していたことは間違いありません。
ただし,これはデカルトの思想一般についていっていることであり,ここで考察しようとしている確実性certitudoについて限定的にいっているわけではありません。実際にマイエルはこの部分で,意志voluntasについて代表的に言及しています。いい換えれば,スピノザは意志というのをデカルトとは異なった思惟の様態cogitandi modiとして解釈しているという主旨のことをいっています。これはこれで重要な観点ではありますが,ここでは詳しい説明は省きます。一方でマイエルは,意志についてだけスピノザがデカルトと異なった考えを有しているといってるわけではなく,マイエルの記述に倣えば,それは数ある例のうちのひとつです。ですからほかにもスピノザはデカルトと異なった見解を間違いなく有していたのであって,確実性についての見解もまたそれに含まれていたと僕は考えます。