第19回兵庫ゴールドトロフィー。
発走後の正面ではナチュラリーが先頭でデュープロセスが2番手。3番手にランスオブプラーナとハヤブサマカオー。5番手にラブバレットとテーオーエナジー。7番手にノボバカラとサクラレグナムで8頭は集団。3馬身差でイルティモーネ。3馬身差でブラゾンドゥリスで最後尾にキヨマサ。1コーナーに入る前にデュープロセスが先頭に出て,2馬身差でナチュラリー,ランスオブプラーナ,ハヤブサマカオーの3頭となり,直後にテーオーエナジーという隊列に変化。超ハイペースだったと思われます。
向正面でテーオーエナジーがまず追い上げていき,単独の2番手に。これを追ってきたサクラレグナムが3番手となり,コーナーではノボバカラが4番手に。テーオーエナジーは早めに追い上げたつけが出て直線で一杯に。サクラレグナムが2番手に上がったところ,後方から大外を追い込んできたイルティモーネが一気に2番手に。そのまま逃げるデュープロセスにも迫りましたがこちらには届かず,一杯に逃げ切ったデュープロセスが優勝。イルティモーネが4分の3馬身差で2着。サクラレグナムがクビ差で3着。サクラレグナムとイルティモーネの間から伸びたノボバカラは半馬身差の4着。
優勝したデュープロセスは重賞初勝利。このレースは確たる軸になりそうな馬が存在しない上に,斤量の差が大きいため,波乱の決着もあるとみていました。この馬は春にユニコーンステークスを2着。秋の古馬相手でのレースもそこそこ健闘していました。前走の武蔵野ステークスで7着だった時との比較でいえば,相手関係が楽になっていたということもあるでしょうが,距離の短縮がよかったように思います。どちらかといえばスプリンターなのではないでしょうか。イギリス産馬ですが父はダイワメジャー。祖母がホワイトウォーターアフェアの半妹にあたる同一牝系。Due Processは正当な法手続き。
騎乗した北村友一騎手と管理している安田隆行調教師は兵庫ゴールドトロフィー初勝利。
スピノザの哲学では,区別distinguereが基本的に二種類に分類されます。ひとつが実在的区別でもうひとつが様態的区別です。これも基本的にですが,異なった属性attributumに属するものの間での区別が実在的区別で,同一の属性の様態modusの間での区別が様態的区別です。これはもっと深く探求することができるのですが,今はそれは必要ありません。
Aの形相的有esse formaleすなわち知性intellectusの外に存在するAと,Aの客観的有esse objectivumすなわち知性のうちにあるAの観念ideaの区別は,上述の規準に照らせば実在的区別になります。Aの形相的有がどの属性に属するかは明確にできませんが,それは知性の外に存在するのですから,少なくとも思惟の属性Cogitationis attributumに属することはありません。いい換えればそれは思惟の様態cogitandi modiではありません。これに対してAの客観的有すなわちAの観念は思惟の様態です。つまりAの形相的有とAの客観的有は属性の相違によって区別されることになります。よってAの形相的有とAの観念の区別は実在的区別です。他面からいえば,Aの形相的有とAの観念は実在的に区別されるのでなければなりません。
一般論として,もしもXとYが何らかの仕方で区別することができるということは,XとYは別のものでなければなりません。同一のものが区別されるというのは語義矛盾であるからです。したがって,Aの形相的有とAの観念が実在的に区別されなければならない以上,Aの形相的有とAの観念は別のものでなければならないということが帰結します。
これが,僕がAの形相的有とAの客観的有は別のものであると解する根拠です。そして,これは確かな根拠なので,スピノザの哲学で成立しなければならないと考えます。しかし,これを別のものと解さなければならないがゆえに,スピノザの哲学では形相的有が存在するといえるのかという類の疑問が生じてしまうのです。そこで,このような疑問を感じてしまう人に対しては,これとは別の有力な解釈を僕は推奨しました。その解釈は,スピノザの哲学の正しい解釈ではないのですが,スピノザの哲学の真意を汲み取るためにはとても有益な解釈だと思うのです。
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この解釈の中心が,第二部定理七備考でスピノザがいっていることです。
発走後の正面ではナチュラリーが先頭でデュープロセスが2番手。3番手にランスオブプラーナとハヤブサマカオー。5番手にラブバレットとテーオーエナジー。7番手にノボバカラとサクラレグナムで8頭は集団。3馬身差でイルティモーネ。3馬身差でブラゾンドゥリスで最後尾にキヨマサ。1コーナーに入る前にデュープロセスが先頭に出て,2馬身差でナチュラリー,ランスオブプラーナ,ハヤブサマカオーの3頭となり,直後にテーオーエナジーという隊列に変化。超ハイペースだったと思われます。
向正面でテーオーエナジーがまず追い上げていき,単独の2番手に。これを追ってきたサクラレグナムが3番手となり,コーナーではノボバカラが4番手に。テーオーエナジーは早めに追い上げたつけが出て直線で一杯に。サクラレグナムが2番手に上がったところ,後方から大外を追い込んできたイルティモーネが一気に2番手に。そのまま逃げるデュープロセスにも迫りましたがこちらには届かず,一杯に逃げ切ったデュープロセスが優勝。イルティモーネが4分の3馬身差で2着。サクラレグナムがクビ差で3着。サクラレグナムとイルティモーネの間から伸びたノボバカラは半馬身差の4着。
優勝したデュープロセスは重賞初勝利。このレースは確たる軸になりそうな馬が存在しない上に,斤量の差が大きいため,波乱の決着もあるとみていました。この馬は春にユニコーンステークスを2着。秋の古馬相手でのレースもそこそこ健闘していました。前走の武蔵野ステークスで7着だった時との比較でいえば,相手関係が楽になっていたということもあるでしょうが,距離の短縮がよかったように思います。どちらかといえばスプリンターなのではないでしょうか。イギリス産馬ですが父はダイワメジャー。祖母がホワイトウォーターアフェアの半妹にあたる同一牝系。Due Processは正当な法手続き。
騎乗した北村友一騎手と管理している安田隆行調教師は兵庫ゴールドトロフィー初勝利。
スピノザの哲学では,区別distinguereが基本的に二種類に分類されます。ひとつが実在的区別でもうひとつが様態的区別です。これも基本的にですが,異なった属性attributumに属するものの間での区別が実在的区別で,同一の属性の様態modusの間での区別が様態的区別です。これはもっと深く探求することができるのですが,今はそれは必要ありません。
Aの形相的有esse formaleすなわち知性intellectusの外に存在するAと,Aの客観的有esse objectivumすなわち知性のうちにあるAの観念ideaの区別は,上述の規準に照らせば実在的区別になります。Aの形相的有がどの属性に属するかは明確にできませんが,それは知性の外に存在するのですから,少なくとも思惟の属性Cogitationis attributumに属することはありません。いい換えればそれは思惟の様態cogitandi modiではありません。これに対してAの客観的有すなわちAの観念は思惟の様態です。つまりAの形相的有とAの客観的有は属性の相違によって区別されることになります。よってAの形相的有とAの観念の区別は実在的区別です。他面からいえば,Aの形相的有とAの観念は実在的に区別されるのでなければなりません。
一般論として,もしもXとYが何らかの仕方で区別することができるということは,XとYは別のものでなければなりません。同一のものが区別されるというのは語義矛盾であるからです。したがって,Aの形相的有とAの観念が実在的に区別されなければならない以上,Aの形相的有とAの観念は別のものでなければならないということが帰結します。
これが,僕がAの形相的有とAの客観的有は別のものであると解する根拠です。そして,これは確かな根拠なので,スピノザの哲学で成立しなければならないと考えます。しかし,これを別のものと解さなければならないがゆえに,スピノザの哲学では形相的有が存在するといえるのかという類の疑問が生じてしまうのです。そこで,このような疑問を感じてしまう人に対しては,これとは別の有力な解釈を僕は推奨しました。その解釈は,スピノザの哲学の正しい解釈ではないのですが,スピノザの哲学の真意を汲み取るためにはとても有益な解釈だと思うのです。
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この解釈の中心が,第二部定理七備考でスピノザがいっていることです。