第30回埼玉新聞栄冠賞。ミキノトランペットは感冒のため出走取消となり10頭。
リンゾウチャネルは少しばかりタイミングが合わず1馬身弱の不利。すぐにファルコンウィングがハナに立つと,1周目の正面にかけて4馬身ほどのリードをとる形。2番手はホーリーブレイズとタービランス。4番手にトーセンガーネット。5番手にマイネルバサラ。6番手にリンゾウチャネルとリッカルド。8番手にオールブラッシュ。ここから2馬身差でチェスナットコート。さらに2馬身差の最後尾にロードアルペジオという隊列で1周目の向正面を通過。1周目の正面でオールブラッシュが外から上昇して単独の2番手に。これに連れてリッカルドも上昇して3番手。4番手にタービランスで5番手にマイネルバサラとホーリーブレイズという隊列に変化。ハイペースでした。
2周目の向正面でファルコンウィングのリードは3馬身くらい。先に動いたオールブラッシュは後退し,リッカルドが2番手に上がり,それをタービランスが追う形に。直線の入口にかけてこの3頭は一団になっていき,直線は3頭の争い。ファルコンウィングとリッカルドの間の狭いところを突いたタービランスが何とか抜け出して優勝。タービランスに道を譲るような格好になったリッカルドが半馬身差で2着。一杯になったファルコンウィングは1馬身差の3着。一番外から追い込んできたホーリーブレイズが半馬身差の4着。
優勝したタービランスは3月の川崎でのオープン以来の勝利。南関東重賞は昨年の報知グランプリカップ以来となる4勝目。この馬は常に安定して力を出すけれども,なかなか勝ちきるというところまではいかないというタイプ。今日もこのメンバーであれば上位争いは必至と思えました。一旦控えて2着馬を先に行かせ,直線では狭いところを割った騎手の技量が光りました。ただ2着馬も現状はこの馬と同じようなタイプになっていますから,それとの比較ではこちらの方が上位であったという見方も可能かと思います。Turbulenceは乱流。
騎乗した大井の笹川翼騎手は戸塚記念以来の南関東重賞8勝目。埼玉新聞栄冠賞は初勝利。管理している浦和の水野貴史調教師は南関東重賞5勝目。埼玉新聞栄冠賞は初勝利。
僕の推測の前提となるのは次の点です。
僕は絶対に無限な実体substantiaとしての神Deusを人間は十全に認識するcognoscereことはできないと考えています。そして無限知性intellectus infinitusというのは,神の働く力agendi potentiaから生じるものの観念ideaの総体を意味すると考えます。このために人間は無限知性を十全に認識することはできないというのが僕の結論です。ただ,第二種の認識cognitio secundi generisによる推論から,思惟の属性Cogitationis attributumの直接無限様態が無限知性であるということは理解するのです。思惟の属性の間接無限様態は,無限知性を原因causaとして発生します。このために,第一部公理四により,人間は思惟の属性の間接無限様態を十全に認識することはできないというのが僕の結論になります。
次に,これは今回の考察の中で何度もいったことですが,思惟の属性の間接無限様態は思惟の様態cogitandi modiです。スピノザが第二部公理三でいわんとしたことは,思惟の様態のうち第一のものは観念であるということです。したがって,思惟の属性の間接無限様態は観念でなければなりません。いい換えればそれはXの観念であることになります。
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このXが何であるかという予測が僕にはあります。実はこれは『スピノザ哲学論攷』の当該部分の中で河合も示唆しているのですが,Xというのは神です。つまり,思惟の属性の間接無限様態は,神の観念idea Deiであるというのが僕の推測です。というか,思惟の属性の間接無限様態がXの観念であるなら,Xすなわちその観念の対象ideatumとなるのは神以外にはないだろうというのは,僕に限らずごく自然な推測だといえるでしょう。
ただしこの神の観念は,絶対に無限な実体としての神の観念です。つまり人間には十全に認識することができない神の観念です。そしてこうした神の観念が,思惟の属性の間接無限様態であるという予測も,ごく自然なものであると思います。
ここで注意してほしいのは,神の観念というのは,スピノザの哲学の中では様ざまな意味合いに解することができるものであるという点です。ただそのことについては,別の機会に詳しく説明することにします。これはもっと別の観点から考察したいからです。
これで『〈内在の哲学〉へ』を巡る考察は終了です。明日から日記に戻ります。
リンゾウチャネルは少しばかりタイミングが合わず1馬身弱の不利。すぐにファルコンウィングがハナに立つと,1周目の正面にかけて4馬身ほどのリードをとる形。2番手はホーリーブレイズとタービランス。4番手にトーセンガーネット。5番手にマイネルバサラ。6番手にリンゾウチャネルとリッカルド。8番手にオールブラッシュ。ここから2馬身差でチェスナットコート。さらに2馬身差の最後尾にロードアルペジオという隊列で1周目の向正面を通過。1周目の正面でオールブラッシュが外から上昇して単独の2番手に。これに連れてリッカルドも上昇して3番手。4番手にタービランスで5番手にマイネルバサラとホーリーブレイズという隊列に変化。ハイペースでした。
2周目の向正面でファルコンウィングのリードは3馬身くらい。先に動いたオールブラッシュは後退し,リッカルドが2番手に上がり,それをタービランスが追う形に。直線の入口にかけてこの3頭は一団になっていき,直線は3頭の争い。ファルコンウィングとリッカルドの間の狭いところを突いたタービランスが何とか抜け出して優勝。タービランスに道を譲るような格好になったリッカルドが半馬身差で2着。一杯になったファルコンウィングは1馬身差の3着。一番外から追い込んできたホーリーブレイズが半馬身差の4着。
優勝したタービランスは3月の川崎でのオープン以来の勝利。南関東重賞は昨年の報知グランプリカップ以来となる4勝目。この馬は常に安定して力を出すけれども,なかなか勝ちきるというところまではいかないというタイプ。今日もこのメンバーであれば上位争いは必至と思えました。一旦控えて2着馬を先に行かせ,直線では狭いところを割った騎手の技量が光りました。ただ2着馬も現状はこの馬と同じようなタイプになっていますから,それとの比較ではこちらの方が上位であったという見方も可能かと思います。Turbulenceは乱流。
騎乗した大井の笹川翼騎手は戸塚記念以来の南関東重賞8勝目。埼玉新聞栄冠賞は初勝利。管理している浦和の水野貴史調教師は南関東重賞5勝目。埼玉新聞栄冠賞は初勝利。
僕の推測の前提となるのは次の点です。
僕は絶対に無限な実体substantiaとしての神Deusを人間は十全に認識するcognoscereことはできないと考えています。そして無限知性intellectus infinitusというのは,神の働く力agendi potentiaから生じるものの観念ideaの総体を意味すると考えます。このために人間は無限知性を十全に認識することはできないというのが僕の結論です。ただ,第二種の認識cognitio secundi generisによる推論から,思惟の属性Cogitationis attributumの直接無限様態が無限知性であるということは理解するのです。思惟の属性の間接無限様態は,無限知性を原因causaとして発生します。このために,第一部公理四により,人間は思惟の属性の間接無限様態を十全に認識することはできないというのが僕の結論になります。
次に,これは今回の考察の中で何度もいったことですが,思惟の属性の間接無限様態は思惟の様態cogitandi modiです。スピノザが第二部公理三でいわんとしたことは,思惟の様態のうち第一のものは観念であるということです。したがって,思惟の属性の間接無限様態は観念でなければなりません。いい換えればそれはXの観念であることになります。
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このXが何であるかという予測が僕にはあります。実はこれは『スピノザ哲学論攷』の当該部分の中で河合も示唆しているのですが,Xというのは神です。つまり,思惟の属性の間接無限様態は,神の観念idea Deiであるというのが僕の推測です。というか,思惟の属性の間接無限様態がXの観念であるなら,Xすなわちその観念の対象ideatumとなるのは神以外にはないだろうというのは,僕に限らずごく自然な推測だといえるでしょう。
ただしこの神の観念は,絶対に無限な実体としての神の観念です。つまり人間には十全に認識することができない神の観念です。そしてこうした神の観念が,思惟の属性の間接無限様態であるという予測も,ごく自然なものであると思います。
ここで注意してほしいのは,神の観念というのは,スピノザの哲学の中では様ざまな意味合いに解することができるものであるという点です。ただそのことについては,別の機会に詳しく説明することにします。これはもっと別の観点から考察したいからです。
これで『〈内在の哲学〉へ』を巡る考察は終了です。明日から日記に戻ります。