昨日の第16回ヴィクトリアマイル。
リアアメリアは発馬後の加速が鈍く1馬身の不利。クリスティとスマイルカナが並んで逃げ,3番手はイベリスとレシステンシア。5番手にディアンドル。6番手にシゲルピンクダイヤとサウンドキアラ。8番手にマジックキャッスルとマルターズディオサ。10番手にグランアレグリア。11番手にランブリングアレーとデゼルとプールヴィル。14番手にテルツェットとダノンファンタジーとアフランシール。17番手がリアアメリアで最後尾にレッドベルディエス。18頭が一団でのレース。前半の800mは46秒0のスローペース。
直線の入口では先頭がクリスティ,2番手にスマイルカナ,3番手にレシステンシア。ここからレシステンシアが抜け出して一旦は先頭。ただ,馬場の外目から持ったままで追い上げてきたグランアレグリアが追い出されるとあっさりとレシステンシアを差し,そのまま楽に抜け出して圧勝。レシステンシアの外から伸びてきたマジックキャッスル,シゲルピンクダイヤ,ディアンドル,ランブリングアレーの4頭が2着争い。これを制したランブリングアレーが4馬身差で2着。マジックキャッスルがクビ差の3着でディアンドルがクビ差で4着。さらにシゲルピンクダイヤがクビ差の5着でレシステンシアがクビ差で6着。
優勝したグランアレグリアはマイルチャンピオンシップ以来の勝利で大レース5勝目。ここは能力は断然。この馬の実力に見合ったレースに出走したとは思えず,競馬のレースというのはどうしても相手に合わせなければならない面があり,あまり実力差があるとそのことが馬にとってストレスになってしまうということがあるので,その点だけが不安でした。しかししっかり折り合ってレースを進めることができましたので,能力通りの圧勝に。さらに相手が強くなった方が,レース自体はしやすい馬の筈だと思います。父はディープインパクト。Gran Alegriaはスペイン語で歓喜。
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騎乗したクリストフ・ルメール騎手は先週のNHKマイルカップに続いての大レース制覇。第12回,15回に続く連覇でのヴィクトリアマイル3勝目。管理している藤沢和雄調教師はマイルチャンピオンシップ以来の大レース制覇。第1回以来15年ぶりのヴィクトリアマイル2勝目。
人間の現実的本性actualis essentiaは,喜びlaetitiaを希求し,悲しみtristitiaを忌避するようになっています。いい換えれば第四部定理八により,善bonumを希求し悪malumを忌避するようになっています。このことが,各人の間に亀裂あるいは分断を産出する要素となる場合があるのです。
僕があげたふたつの例でいえば,地球の温暖化は人類にとっての悪であり,これは万人に共通するので,一般に人間はそれを忌避する,いい換えれば地球の温暖化を阻止する策を講じることを希求します。同様に新型コロナウイルスが蔓延することは万人にとっての悪であり,どんな人間もそれを忌避しようとします。他面からいえばウイルスの蔓延を阻止することを希求します。この限りにおいては諸個人の間に亀裂が生じたり分断が発生したりすることはありません。なのでもしこうしたことだけを規準としてこれらの事柄を解そうとするなら,地球温暖化の対策を否定することあるいはそれに同意しないことや,新型コロナウイルスの蔓延の防止を否定することあるいはそれに同意しないという意志作用volitioをもつ人間が存在するということは,不思議に思われるでしょう。ところが,あらゆる観念ideaが意志作用を含んでいるのですから,諸個人の意志作用すなわち肯定affirmatioと否定negatioあるいは同意と不同意については,これだけで説明することはできないのです。
たとえば,地球の温暖化を防止するために,Xという対策を講じると仮定しましょう。このXという対策そのものが現実的に存在する人間の精神mens humanaのうちに発生するときには,必ず何らかの意志作用が付随します。そしてそれが地球の温暖化の防止という観点からみられるなら,それは上述した理由から,肯定されまた同意されることになるのですが,単にXという対策という観点からみられるならばそうともいいきれません。というのは,Xという対策が講じられることによって,自身に不利益になると表象するimaginari人間が現実的に存在するとしても,それは不思議ではないからです。というか,こういうことが現実にあるのであって,たとえばある特定の業種には不利益であるという対策が求められているのです。するとその業界に勤務する人間にとって,それは悪と認識されるのです。
リアアメリアは発馬後の加速が鈍く1馬身の不利。クリスティとスマイルカナが並んで逃げ,3番手はイベリスとレシステンシア。5番手にディアンドル。6番手にシゲルピンクダイヤとサウンドキアラ。8番手にマジックキャッスルとマルターズディオサ。10番手にグランアレグリア。11番手にランブリングアレーとデゼルとプールヴィル。14番手にテルツェットとダノンファンタジーとアフランシール。17番手がリアアメリアで最後尾にレッドベルディエス。18頭が一団でのレース。前半の800mは46秒0のスローペース。
直線の入口では先頭がクリスティ,2番手にスマイルカナ,3番手にレシステンシア。ここからレシステンシアが抜け出して一旦は先頭。ただ,馬場の外目から持ったままで追い上げてきたグランアレグリアが追い出されるとあっさりとレシステンシアを差し,そのまま楽に抜け出して圧勝。レシステンシアの外から伸びてきたマジックキャッスル,シゲルピンクダイヤ,ディアンドル,ランブリングアレーの4頭が2着争い。これを制したランブリングアレーが4馬身差で2着。マジックキャッスルがクビ差の3着でディアンドルがクビ差で4着。さらにシゲルピンクダイヤがクビ差の5着でレシステンシアがクビ差で6着。
優勝したグランアレグリアはマイルチャンピオンシップ以来の勝利で大レース5勝目。ここは能力は断然。この馬の実力に見合ったレースに出走したとは思えず,競馬のレースというのはどうしても相手に合わせなければならない面があり,あまり実力差があるとそのことが馬にとってストレスになってしまうということがあるので,その点だけが不安でした。しかししっかり折り合ってレースを進めることができましたので,能力通りの圧勝に。さらに相手が強くなった方が,レース自体はしやすい馬の筈だと思います。父はディープインパクト。Gran Alegriaはスペイン語で歓喜。
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騎乗したクリストフ・ルメール騎手は先週のNHKマイルカップに続いての大レース制覇。第12回,15回に続く連覇でのヴィクトリアマイル3勝目。管理している藤沢和雄調教師はマイルチャンピオンシップ以来の大レース制覇。第1回以来15年ぶりのヴィクトリアマイル2勝目。
人間の現実的本性actualis essentiaは,喜びlaetitiaを希求し,悲しみtristitiaを忌避するようになっています。いい換えれば第四部定理八により,善bonumを希求し悪malumを忌避するようになっています。このことが,各人の間に亀裂あるいは分断を産出する要素となる場合があるのです。
僕があげたふたつの例でいえば,地球の温暖化は人類にとっての悪であり,これは万人に共通するので,一般に人間はそれを忌避する,いい換えれば地球の温暖化を阻止する策を講じることを希求します。同様に新型コロナウイルスが蔓延することは万人にとっての悪であり,どんな人間もそれを忌避しようとします。他面からいえばウイルスの蔓延を阻止することを希求します。この限りにおいては諸個人の間に亀裂が生じたり分断が発生したりすることはありません。なのでもしこうしたことだけを規準としてこれらの事柄を解そうとするなら,地球温暖化の対策を否定することあるいはそれに同意しないことや,新型コロナウイルスの蔓延の防止を否定することあるいはそれに同意しないという意志作用volitioをもつ人間が存在するということは,不思議に思われるでしょう。ところが,あらゆる観念ideaが意志作用を含んでいるのですから,諸個人の意志作用すなわち肯定affirmatioと否定negatioあるいは同意と不同意については,これだけで説明することはできないのです。
たとえば,地球の温暖化を防止するために,Xという対策を講じると仮定しましょう。このXという対策そのものが現実的に存在する人間の精神mens humanaのうちに発生するときには,必ず何らかの意志作用が付随します。そしてそれが地球の温暖化の防止という観点からみられるなら,それは上述した理由から,肯定されまた同意されることになるのですが,単にXという対策という観点からみられるならばそうともいいきれません。というのは,Xという対策が講じられることによって,自身に不利益になると表象するimaginari人間が現実的に存在するとしても,それは不思議ではないからです。というか,こういうことが現実にあるのであって,たとえばある特定の業種には不利益であるという対策が求められているのです。するとその業界に勤務する人間にとって,それは悪と認識されるのです。