名古屋から1頭が遠征してきた昨晩の第18回スパーキングサマーカップ。トキノパイレーツが感冒で競走除外となって13頭。本田正重騎手は新型コロナウイルスの陽性判定が出たようで,ヴァケーションは左海騎手に変更。

発馬がよかったサルサディオーネがすぐにハナへ。2番手にヒカリオーソ,3番手にヴァケーション,4番手にティーズダンク。5番手はコパノジャッキーとメイショウアワジ。7番手のグレンツェントまでは一団。2馬身差でマムティキングとマイネルバサラ。2馬身差でドンフォルティスとアドマイヤゴッド。2馬身差でマイネルナイぺス。最後尾にザイデックメア。前半の800mは50秒2のスローペース。
逃げたサルサディオーネが3コーナーから後ろを離していき,ヒカリオーソとヴァケーションはついていかれなくなりました。内を回ったティーズダンクが直線の入口では2番手。外を回ったグレンツェントが3番手に。ティーズダンクは直線でサルサディオーネの外へ。グレンツェントはそれ以上追い上げるだけの脚が残ってなく,逃げるサルサディオーネと追うティーズダンクの優勝争い。フィニッシュ前には尾を振っていたサルサディオーネでしたが,最後までティーズダンクの追い上げを凌ぎ,一杯に逃げ切って優勝。ティーズダンクが半馬身差で2着。離されたグレンツェントは4馬身差で3着。
優勝したサルサディオーネはスパーキングレディーカップから連勝。南関東重賞は昨年の報知グランプリカップ以来の2勝目。このレースは上位3頭の実力が上位。着順は展開に左右されると考えていましたが,サルサディオーネがすぐにハナに立ち,楽なペースで逃げることができたので有利となりました。1800mでも勝っていますが,1600mの方がよりよいようです。父はゴールドアリュール。母の父はリンドシェーバー。母は2002年に東京プリンセス賞を勝ったサルサクイーン。
騎乗した大井の矢野貴之騎手はマイルグランプリ以来の南関東重賞24勝目。スパーキングサマーカップは初勝利。管理している大井の堀千亜樹調教師は南関東重賞は6勝目。スパーキングサマーカップは初勝利。
第三部諸感情の定義一では,人間が働きを受けるpati限りでの現実的本性actualis essentiaが欲望cupiditasであるといわれています。第五部定理二八でいわれている欲望は,人間が働きを受けることによって生じる欲望と解することはできません。これだけでみると,僕のいっていることが齟齬を来している,あるいはスピノザは矛盾したことをいっているというように思われるかもしれません。しかしそうではなく,これらふたつのことはきちんと両立するのです。
第三部定理五八は,人間が働きをなすagere限りで生じる欲望が存在するということをいっています。第五部定理二八でいわれている欲望は,この種の欲望に該当します。したがって僕たちが理性ratioによって何事かを認識したときに,いい換えれば僕たちの精神の能動actio Mentisによってある観念ideaが僕たちの精神のうちに発生するとき,その観念から何らかの欲望が生じるということがあるのです。これは,僕たちが理性によって何か,たとえばXを認識したときに,このXの観念,より正確を期していえばこのXの十全な観念idea adaequataから,必ず何らかの欲望が生じるということを意味するわけではありません。欲望が生じないという場合もあるでしょう。ですが欲望が生じるという場合もあるのであって,事物を第三種の認識cognitio tertii generisで認識するcognoscereことへと向かう欲望は,そうした欲望の一種であるということができます。
次に,こうした欲望は,働きを受ける限りで生じる欲望ではないのですから,第三部諸感情の定義一に基づいて,それを人間の現実的本性と等置することは不適切かもしれません。しかしながら,それが現実的に存在する人間の本性であるということは,否定しなくても大丈夫です。なぜなら,人間が働きを受ける限りでの現実的本性というものがあるのなら,人間が働く限りにおいての現実的本性というのもあるからです。第四部定義八でそれは徳virtutemといわれています。そして僕たちが理性によって何かを認識するということは,僕たちが精神の能動によって,つまり僕たちの精神が十全な原因causa adaequataとして,僕たちの精神の本性のみによって理解できることをなしているのですから,それは徳のひとつです。したがってこれも人間の現実的本性であることになります。

発馬がよかったサルサディオーネがすぐにハナへ。2番手にヒカリオーソ,3番手にヴァケーション,4番手にティーズダンク。5番手はコパノジャッキーとメイショウアワジ。7番手のグレンツェントまでは一団。2馬身差でマムティキングとマイネルバサラ。2馬身差でドンフォルティスとアドマイヤゴッド。2馬身差でマイネルナイぺス。最後尾にザイデックメア。前半の800mは50秒2のスローペース。
逃げたサルサディオーネが3コーナーから後ろを離していき,ヒカリオーソとヴァケーションはついていかれなくなりました。内を回ったティーズダンクが直線の入口では2番手。外を回ったグレンツェントが3番手に。ティーズダンクは直線でサルサディオーネの外へ。グレンツェントはそれ以上追い上げるだけの脚が残ってなく,逃げるサルサディオーネと追うティーズダンクの優勝争い。フィニッシュ前には尾を振っていたサルサディオーネでしたが,最後までティーズダンクの追い上げを凌ぎ,一杯に逃げ切って優勝。ティーズダンクが半馬身差で2着。離されたグレンツェントは4馬身差で3着。
優勝したサルサディオーネはスパーキングレディーカップから連勝。南関東重賞は昨年の報知グランプリカップ以来の2勝目。このレースは上位3頭の実力が上位。着順は展開に左右されると考えていましたが,サルサディオーネがすぐにハナに立ち,楽なペースで逃げることができたので有利となりました。1800mでも勝っていますが,1600mの方がよりよいようです。父はゴールドアリュール。母の父はリンドシェーバー。母は2002年に東京プリンセス賞を勝ったサルサクイーン。
騎乗した大井の矢野貴之騎手はマイルグランプリ以来の南関東重賞24勝目。スパーキングサマーカップは初勝利。管理している大井の堀千亜樹調教師は南関東重賞は6勝目。スパーキングサマーカップは初勝利。
第三部諸感情の定義一では,人間が働きを受けるpati限りでの現実的本性actualis essentiaが欲望cupiditasであるといわれています。第五部定理二八でいわれている欲望は,人間が働きを受けることによって生じる欲望と解することはできません。これだけでみると,僕のいっていることが齟齬を来している,あるいはスピノザは矛盾したことをいっているというように思われるかもしれません。しかしそうではなく,これらふたつのことはきちんと両立するのです。
第三部定理五八は,人間が働きをなすagere限りで生じる欲望が存在するということをいっています。第五部定理二八でいわれている欲望は,この種の欲望に該当します。したがって僕たちが理性ratioによって何事かを認識したときに,いい換えれば僕たちの精神の能動actio Mentisによってある観念ideaが僕たちの精神のうちに発生するとき,その観念から何らかの欲望が生じるということがあるのです。これは,僕たちが理性によって何か,たとえばXを認識したときに,このXの観念,より正確を期していえばこのXの十全な観念idea adaequataから,必ず何らかの欲望が生じるということを意味するわけではありません。欲望が生じないという場合もあるでしょう。ですが欲望が生じるという場合もあるのであって,事物を第三種の認識cognitio tertii generisで認識するcognoscereことへと向かう欲望は,そうした欲望の一種であるということができます。
次に,こうした欲望は,働きを受ける限りで生じる欲望ではないのですから,第三部諸感情の定義一に基づいて,それを人間の現実的本性と等置することは不適切かもしれません。しかしながら,それが現実的に存在する人間の本性であるということは,否定しなくても大丈夫です。なぜなら,人間が働きを受ける限りでの現実的本性というものがあるのなら,人間が働く限りにおいての現実的本性というのもあるからです。第四部定義八でそれは徳virtutemといわれています。そして僕たちが理性によって何かを認識するということは,僕たちが精神の能動によって,つまり僕たちの精神が十全な原因causa adaequataとして,僕たちの精神の本性のみによって理解できることをなしているのですから,それは徳のひとつです。したがってこれも人間の現実的本性であることになります。