スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

埼玉新聞杯埼玉新聞栄冠賞&船旅

2024-10-23 18:54:17 | 地方競馬
 第34回埼玉新聞栄冠賞。御神本騎手が体調不良でデスティネはライアン・クアトロ騎手に変更。
 ナニハサテオキは発馬のタイミングが合わず1馬身の不利。ヒーローコールが前に出てカイル,ラッキードリームの順。2馬身差でパワーブローキングとユアヒストリーとアイブランコ。ナニハサテオキがその後ろまで巻き返し,デスティネ,ホウオウトゥルース,ゴールドハイアーの順で発馬後の向正面を通過。ナニハサテオキはそのまま上昇していき,正面ではヒーローコール,カイル,ナニハサテオキが並び2列目にラッキードリームとアイブランコとデスティネ。3列目にパワーブローキングとユアヒストリー。ゴールドハイアーが9番手に上がり少し離れた最後尾にホウオウトゥルースとなりました。前半の1000mは65秒6のスローペース。
 2周目の向正面で前の3頭が4番手以下に2馬身くらいの差をつけました。3コーナーで外からナニハサテオキが前に出たところでカイルは後退。ヒーローコールが内からまた巻き返していきましたが,直線の入口でまたナニハサテオキが前に出て,そのまま抜け出して優勝。ヒーローコールが直線で一杯になったので早めに追い上げてきたユアヒストリーが差し込んで2馬身半差の2着。一旦は位置を下げ,後から追い上げてきたパワーブローキングがさらに外から伸びて半馬身差の3着。ヒーローコールは1馬身差で4着。
 優勝したナニハサテオキフリオーソレジェンドカップ以来の勝利で南関東重賞2勝目。その後の日本テレビ盃でも4着に健闘していましたのでこのメンバーでは大本命。発馬で不利がありましたが,ペースが緩かったのでそれほど無理なく前につけることができました。逃げたヒーローコールも力はある馬ですが,それを競り潰す形でしたので,内容も文句なしだったと思います。まだ5歳ですから,しばらくは大崩れなく走れるのではないでしょうか。父はジャングルポケット
 騎乗した船橋の森泰斗騎手はフリオーソレジェンドカップ以来の南関東重賞63勝目。第23回,28回に続く6年ぶりの埼玉新聞栄冠賞3勝目。管理している浦和の平山真希調教師は南関東重賞3勝目。埼玉新聞栄冠賞は初勝利。

 『Βάτραχοι』のプロットは大筋を簡潔に紹介しただけなので,ここからは詳しくみていきます。
                            
 時期が特定されていませんが,ファン・ローンJoanis van LoonがコンスタンティンConstantijin Huygensの別荘で襲われた病気から恢復した直後とされています。レンブラントRembrandt Harmenszoon van Rijnが死んだのは1669年10月4日です。ここでいわれている病気は,レンブラントの死後のローンの鬱状態のことを指すのは間違いありません。ローンはスピノザのアドバイスでレンブラントとのことを書いた設定で,1670年4月に効果が現れたという主旨のことを書いていますので,1670年になってから,たぶん4月か5月ではなかったかと想定されます。スピノザがレインスブルフRijnsburgからフォールブルフVoorburgに移住したのは1663年で,フォールブルフからハーグDen Haagに移住したのは遅くとも1670年の初めです。ですからコンスタンティンとスピノザはすでに知己になっていたのは間違いありません。ただスピノザはこの時点ではフォールブルフに住んでいたわけではないと想定されます。ただしフォールブルフとハーグは隣接しているので,それほど遠いわけではないです。
 コンスタンティンの提案で,ファン・ローンに気晴らしをさせるために,船旅をしたことになっています。全体のプロットは,コンスタンティンがファン・ローンの身を案じてスピノザに会うように助言したことになっていますから,コンスタンティンがそう提案をすること自体は,ストーリーの全体の中で不自然ではありません。目的地はホウダGoudaという町であったとされています。この町は水運で栄えた町とされていますので,そこへ船旅をするというのも不自然な設定であるとは思えないです。一行は6人となっていて,これはコンスタンティン,ファン・ローン,スピノザを含めていると思われますので,ほかに3人が乗船していたということでしょう。前にもいったように,この船旅の時期にはスピノザはフォールブルフには住んでいなかったと思われるのですが,ファン・ローンの気晴らしのための旅にコンスタンティガスピノザを招待するのは不自然ではなく,ハーグとフォールブルフも遠くはないので,スピノザが受けることも可能ではあったでしょう。
コメント
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