昨晩の第52回ハイセイコー記念。プリマガリーナは左前脚の蹄の底の内出血で競走除外となり15頭。早田功駿騎手は12日の2レースで馬に鞍を装着するときに右足を踏まれたためティーズプライムは福原騎手に変更。
ファンシーアップは発馬のタイミングが合わずに3馬身の不利。ストーミーデイが前に出ましたが,押して外からフォルワールドが内に切れ込みながらハナを奪いきりました。控えたストーミーデイが2番手。3馬身差でブリッグオドーン。1馬身差でゴールドビルダー。2馬身差でチョウライリン。1馬身差でマンガン。1馬身差でプレストルーチェ。1馬身差でピアノマン,デスティネ,モンゲートラオの3頭。1馬身差でコガラスマルとマルモリラッキー。3馬身差でティーズプライム。2馬身差の最後尾にユウユウグリュック。ファンシーアップは向正面で外を進出していき,チョウライリンの横あたりまで位置取りを上げました。前半の800mは51秒5のスローペース。
最終コーナーの中間でフォルワールドは一杯になり後退。ストーミーデイが先頭に立ち、ゴールドビルダー,チョウライリン,ブリッグオドーン,ファンシーアップといったあたりが追い上げてきました。直線に入ってもストーミーデイは粘っていましたが,やや外目から伸びたゴールドビルダーが差し切って優勝。ストーミーデイが2馬身差で2着。内の方から伸びてきたチョウライリンが2馬身差の3着。
優勝したゴールドビルダーは7月に新馬を勝つと遠征した8月の大井のオープン戦も勝利。9月の準重賞は4着でしたが先月は川崎に遠征してオープンを勝利。4戦3勝で南関東重賞制覇。負けた準重賞の1着馬と2着馬が出走していたので圏内という見方しか僕はできなかったのですが,8月のときはその2着馬の方は負かしていましたから,優勝できるだけの素質があったのは間違いありません。3着馬が一連の南関東重賞すべてに出走して5着,3着,3着という成績ですので,南関東生え抜きの馬の中ではトップクラスの力があるとみていいでしょう。来年のクラシックでも勝負になる馬だと思います。母の父はフジキセキ。
騎乗した船橋の森泰斗騎手はアフター5スター賞以来の南関東重賞33勝目。ハイセイコー記念は初勝利。管理している船橋の佐藤賢二調教師は南関東重賞38勝目。第43回,50回に続く2年ぶりのハイセイコー記念3勝目。
『知性改善論Tractatus de Intellectus Emendatione』を執筆し始めたときのスピノザの目論見からして,結果的には未完成のままスピノザは死んでしまったのですが,それを完成させる心積もりはスピノザにはあったと僕は考えます。そして執筆をし始めた時点で,スピノザは完成への道筋も描いていただろうと思います。そうであるならすでに書いた部分を修正するというのは不自然なことだと思われるかもしれません。ですが,たとえば完成している『エチカ』は,少なくとも最初の草稿とは違ったものになっているということは史実として確定できます。また,史実としては未確定な部分についても,第二部定理八備考二の一部は,フッデJohann Huddeからの質問を受けたスピノザが,書簡三十四でその返事として書いたことを,後につけ加えたのではないかと僕は想定しています。ですから,たとえ未完成のものであったとしても,中途でそれまで書いた部分を書き直したり書き加えたりするということはあり得ることだと僕は考えるのです。まして『知性改善論』の執筆が開始されたのは,少なくとも『エチカ』の執筆に着手する以前のことだったのですから,修正を加えることができる期間は『エチカ』より長かったことになり,それならなおさら修正されている部分があるという蓋然性は高くなるといえるでしょう。
次に,『知性改善論』は方法論を示すことを企てた書物です。この方法論というのは,僕たちの知性intellectusが真理veritasを獲得するための方法という意味合いを有します。スピノザの哲学では真の観念idea veraの総体のことが真理といわれるのですから,僕たちの知性がある真理すなわち何らかの真の観念を有したときに,それが真理であるということ,いい換えればそれが真の観念であるということを確実に知るということは,この方法論にとって重要な要素となるでしょう。ですから真理についての確実性certitudoと関係する事柄については,ほかの部分と比較した場合には,なおのこと修正が加えられる可能性が高くなるということもいえると思います。
ですから,『知性改善論』に含まれる矛盾を,こうした観点から説明することには一理あると僕は認めます。ですが僕はここでは私見として,それとは異なった説明をしてみます。
ファンシーアップは発馬のタイミングが合わずに3馬身の不利。ストーミーデイが前に出ましたが,押して外からフォルワールドが内に切れ込みながらハナを奪いきりました。控えたストーミーデイが2番手。3馬身差でブリッグオドーン。1馬身差でゴールドビルダー。2馬身差でチョウライリン。1馬身差でマンガン。1馬身差でプレストルーチェ。1馬身差でピアノマン,デスティネ,モンゲートラオの3頭。1馬身差でコガラスマルとマルモリラッキー。3馬身差でティーズプライム。2馬身差の最後尾にユウユウグリュック。ファンシーアップは向正面で外を進出していき,チョウライリンの横あたりまで位置取りを上げました。前半の800mは51秒5のスローペース。
最終コーナーの中間でフォルワールドは一杯になり後退。ストーミーデイが先頭に立ち、ゴールドビルダー,チョウライリン,ブリッグオドーン,ファンシーアップといったあたりが追い上げてきました。直線に入ってもストーミーデイは粘っていましたが,やや外目から伸びたゴールドビルダーが差し切って優勝。ストーミーデイが2馬身差で2着。内の方から伸びてきたチョウライリンが2馬身差の3着。
優勝したゴールドビルダーは7月に新馬を勝つと遠征した8月の大井のオープン戦も勝利。9月の準重賞は4着でしたが先月は川崎に遠征してオープンを勝利。4戦3勝で南関東重賞制覇。負けた準重賞の1着馬と2着馬が出走していたので圏内という見方しか僕はできなかったのですが,8月のときはその2着馬の方は負かしていましたから,優勝できるだけの素質があったのは間違いありません。3着馬が一連の南関東重賞すべてに出走して5着,3着,3着という成績ですので,南関東生え抜きの馬の中ではトップクラスの力があるとみていいでしょう。来年のクラシックでも勝負になる馬だと思います。母の父はフジキセキ。
騎乗した船橋の森泰斗騎手はアフター5スター賞以来の南関東重賞33勝目。ハイセイコー記念は初勝利。管理している船橋の佐藤賢二調教師は南関東重賞38勝目。第43回,50回に続く2年ぶりのハイセイコー記念3勝目。
『知性改善論Tractatus de Intellectus Emendatione』を執筆し始めたときのスピノザの目論見からして,結果的には未完成のままスピノザは死んでしまったのですが,それを完成させる心積もりはスピノザにはあったと僕は考えます。そして執筆をし始めた時点で,スピノザは完成への道筋も描いていただろうと思います。そうであるならすでに書いた部分を修正するというのは不自然なことだと思われるかもしれません。ですが,たとえば完成している『エチカ』は,少なくとも最初の草稿とは違ったものになっているということは史実として確定できます。また,史実としては未確定な部分についても,第二部定理八備考二の一部は,フッデJohann Huddeからの質問を受けたスピノザが,書簡三十四でその返事として書いたことを,後につけ加えたのではないかと僕は想定しています。ですから,たとえ未完成のものであったとしても,中途でそれまで書いた部分を書き直したり書き加えたりするということはあり得ることだと僕は考えるのです。まして『知性改善論』の執筆が開始されたのは,少なくとも『エチカ』の執筆に着手する以前のことだったのですから,修正を加えることができる期間は『エチカ』より長かったことになり,それならなおさら修正されている部分があるという蓋然性は高くなるといえるでしょう。
次に,『知性改善論』は方法論を示すことを企てた書物です。この方法論というのは,僕たちの知性intellectusが真理veritasを獲得するための方法という意味合いを有します。スピノザの哲学では真の観念idea veraの総体のことが真理といわれるのですから,僕たちの知性がある真理すなわち何らかの真の観念を有したときに,それが真理であるということ,いい換えればそれが真の観念であるということを確実に知るということは,この方法論にとって重要な要素となるでしょう。ですから真理についての確実性certitudoと関係する事柄については,ほかの部分と比較した場合には,なおのこと修正が加えられる可能性が高くなるということもいえると思います。
ですから,『知性改善論』に含まれる矛盾を,こうした観点から説明することには一理あると僕は認めます。ですが僕はここでは私見として,それとは異なった説明をしてみます。
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