スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

凱旋門賞&第一部公理三まとめ②

2006-10-02 22:59:03 | 海外競馬
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 凱旋門賞
 好スタートを切った(一般にヨーロッパの馬はスタートが遅いため)ディープインパクトは逃げるかの勢いでしたが,外のIrish Wellsを先に行かせて内の2番手。その後,Shiroccoが追い上げてきたときに,これと交錯するように外に出して3番手。この態勢のままレースは進んで直線に。
 後続が来るのを十分に待って追い出し,一旦は先頭に立ちましたが,残り200メートル辺りでディープインパクトをマークするようにレースを進めていたRail Linkに並ばれ,抵抗したものの交わされ,ゴール直前では最後方から末脚勝負に賭けたPrideにも抜かれて3着でのゴールとなってしまいました。
 勝ったRail Linkは,Shiroccoが勝ったのとは別の,3歳限定の前哨戦を勝っていた馬。凱旋門賞は斤量面で3歳馬にアドバンテージがあるので例年活躍するのですが,今年はヨーロッパの3歳のレベルに疑問符が投げかけられていたのでどうかと思っていました。しかしそれは見込み違いで,少なくとも例年のレベルにはあったようです。
 PrideはShiroccoが勝った前哨戦でも追い込んでHurricane Runには僅差の3着に食い込んでいて,これくらい走っても不思議ではないでしょう。
 ディープインパクトについて,武豊騎手は力を十分に発揮させられなかったというニュアンスのことをいっていますが,騎乗にはケチをつけるようなところはなかったと思います。先着された2頭との斤量差を勘案すれば,クビ,半馬身という差なら,能力は同等かそれ以上と評価することができますし,有力馬として挙げたうちのShiroccoは最下位の8着で,明らかに能力を発揮していませんが,4着のHurricane Runとの2馬身半の差は,2頭の力の差と思います。僕が考える最大の敗因は,レースが極度のスローペースで進んだため,全体的な能力よりも,瞬発力の勝負になったことで,その分だけ,斤量の軽い馬に有利になった点です。それにしてもこれだけの馬で勝てないとは恐ろしいレースですが,もう日本の馬にも手が届くところまできています。あとはやり方次第でしょう。

 あらゆる必然性を同一の必然性として統一する何かは,その条件から考えて『エチカ』に訴えるなら,第一部定義六で定義されている神のほかには考えられないと思います。そしてこの定義の性質が名目的であるにすぎないとしても,第一部定理一一において神が実在するということについては問題なく証明されていますから,第一部公理三でいわれている内容が正しいということについては間違いないと思います。
 しかし僕の結論としては,神,すなわちあらゆる必然性を同一の必然性とこの公理の背後で規定するものが実在するということを,人間がそれ自体で認識することは不可能であるという考えに傾いているので,第一部公理三は,それ自体で認識されなければならない事柄である公理としては不成立なのではないかと思います。
 明日から新しいテーマについて考えることにします。

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2 コメント

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Unknown (oishii_kuuki)
2006-10-03 14:27:01
ディープインパクト、残念でしたね。



でも、凱旋門賞で夢を見させてくれるって、すごいことですよね!
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ディープインパクト (spinoza05)
2006-10-03 21:09:38
僕は勝てると思っていましたし

これだけのチャンスはそうも多くはないでしょうから

残念だというのが第一ですが

競馬とはこういうものなので仕方ありません。

ディープインパクトの最大の功績は,

NHKに生中継させたことだと思っています。

競馬をやらない人にも関心を持たせたでしょうから。
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