加東大介はガス会社の集金人。
いい年だが独身で、毎日汗まみれで集金に回っている。
部屋代も満足に払っていない貧乏人だ。
だがもっとひどい生活をしている人間もいた。
町のはずれの廃屋のような家に入っていくと、
そこには粗末な着物をまとった女(津島恵子)がいた。
部屋の奥にはせんべい布団に寝たきりの夫が横たわっていた。
女は「どうかガスを止めないで下さい。
夫の薬を煎じるのに必要なのです。」と懇願する。
その様子を見ているうちに加東大介は・・・
46分の短編なのだけど、強烈な印象。
哀れな女の姿が心に焼きつく。
「出かける際に締める帯すらも無い・・」と嘆く妻に、
病床の夫は自分の兵児帯を解いて渡す。
「夜ならこれでごまかせるだろう・・」
ふと現れた加東によってえぐりだされる不幸。
彼の目に映った鬼火とは・・
伊福部昭の音楽がやけに耳に響き、異様な効果をあげている。
昔から個性的な音楽を作っていたのがわかる。
加東大介の達者な演技、中村伸郎らの
味のある脇の芝居が見られる。
凝縮された旨みがある秀作。
原作は吉屋信子です。
監督の千葉泰樹は森繁久弥の「へそくり社長」などの喜劇、
華やかな女性映画など数々のヒット作を飛ばした。
文芸作品の映画化も数多い。
加東とのコンビでは「大番」という傑作がある。
出演:津島恵子 加東大介 中田康子 宮口精二 中村伸郎
1956年 監督:千葉泰樹 脚本. 菊島隆三
■人気ブログランキング
いい年だが独身で、毎日汗まみれで集金に回っている。
部屋代も満足に払っていない貧乏人だ。
だがもっとひどい生活をしている人間もいた。
町のはずれの廃屋のような家に入っていくと、
そこには粗末な着物をまとった女(津島恵子)がいた。
部屋の奥にはせんべい布団に寝たきりの夫が横たわっていた。
女は「どうかガスを止めないで下さい。
夫の薬を煎じるのに必要なのです。」と懇願する。
その様子を見ているうちに加東大介は・・・
46分の短編なのだけど、強烈な印象。
哀れな女の姿が心に焼きつく。
「出かける際に締める帯すらも無い・・」と嘆く妻に、
病床の夫は自分の兵児帯を解いて渡す。
「夜ならこれでごまかせるだろう・・」
ふと現れた加東によってえぐりだされる不幸。
彼の目に映った鬼火とは・・
伊福部昭の音楽がやけに耳に響き、異様な効果をあげている。
昔から個性的な音楽を作っていたのがわかる。
加東大介の達者な演技、中村伸郎らの
味のある脇の芝居が見られる。
凝縮された旨みがある秀作。
原作は吉屋信子です。
監督の千葉泰樹は森繁久弥の「へそくり社長」などの喜劇、
華やかな女性映画など数々のヒット作を飛ばした。
文芸作品の映画化も数多い。
加東とのコンビでは「大番」という傑作がある。
出演:津島恵子 加東大介 中田康子 宮口精二 中村伸郎
1956年 監督:千葉泰樹 脚本. 菊島隆三
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忘れられない作品ですよね。
貧しいがゆえの
不幸を暴き出していますね~~
音楽の効果もすごいです。
また見たくなりました。
はしゃぎようったらなかったですね。
小市民なカンジがよく出てましたね~~
なんともやりきれない作品でしたが
なぜか心に残ります。
シネマヴェーラにも行かれたのですね。
くりさんのすごい行動力に感服いたします。
その上 ハシゴ・・とは!
私もやってみたい!
思ったのですが、
最後にはナットク。すごい使い方だなと
思いました。
そうですね、恐怖映画っぽい味付けですね。
「大番」、ギューちゃんもまた見てみたいです。
伊福部昭が作曲していたのは、伊福部作品集のCDで初めて知りました。なんと言うか「いつもの伊福部節」ですけど(笑) 「大番」は佐藤勝氏の作曲で「娯楽」したオーケストレーションが良いですね。
「蒲田行進曲」大好きな映画です。
そういえば記事を書いていませんでした。
すみません。ずっと前に見たきりなので
また見直そうと思います。
そういえば最近、コマーシャルで階段落ちを再現して
いますね!
3人の息がぴたりとあった映画でしたね!
ありがたいお言葉、胸に沁みます。
今日はいい日になりました!(笑)
これからもよろしくお願いします。