店長「アプローチショットについての酒飲み話で
ヘッドはこう入れて来る…みたいなモノを見かけます。
たしかに アプローチショットは
ロフトの大きなクラブですることが多いので
『結果』 としてはこうなりますけれど
ショットのイメージとしてはあまりよろしくありません。
もしも…ですが、
ロフト0° のクラブでアプローチした時、
リーディングエッジが ボールの下に入る、
ボールの下側を打つ のではなく
フェースはかなり ボールの上面に当たります。
ウエッジクラブ 35~35.5inの長さでは
特殊なショットを狙わない限り、
通常、4~5°位 上方からヘッドは入りますので
ロフト0°のクラブであれば
打面である・フェースはボールの
赤道より上側に当たることになります。
笑ってしまうかも知れませんが、
ロフト0°である限り、例えウエッジの長さであっても
よく言うミート率は 1.4を越えます。
そこで ゴルフクラブに ロフト角度と言う「逃げ」
があると ボールの推進力・ボールスピードは
打ち出し角度と回転に分散して行きます。
お使いのアイアンのボールの打った跡、
打痕を見ると ロフトの小さな番手では
ボールのディンプルの跡が見られ易いが、
ロフトが大きくなってくる番手になると
フェースの上方に ボールが逃げる跡、
その割合が大きくなって来ます。
これが ロフトの役割ですね。
ボールの下にフェースを入れるイメージが強いと
ダウンスイングを必要以上の丸く振るコトに
なり易く、アタックアングルがどんどん無くなります。
入射角度が緩くなると
実質ロフトも増えてしまいます。
理屈上、20ヤードや30ヤードを距離を
フルショットで打つ方が簡単そう…? な訳は無く
実際、ウエッジのロフトは60°位が限界で
70°や80°のロフトや巷に無いのは
危険性が有るのと ものすごく使い勝手が悪いからです。
ヘッドスピードが高くなく、練習量が多く無い
アマチュアにとって 55°前後が
ちゃんと打撃出来る最大のロフトと言えるでしょう。
それ以上のロフトになってしまうと
打ち加減と距離が非常にブレ易く、
ミスの頻度も跳ね上がります。
クラブを丸く振ろうとすると
当然ですが、グリップの進みが滞り、
からだが後方、右打ちの人であれば右に 残り易くなります。
ダフリやトップの要因です。
どんどん ロフトが増えてしまう…
イコール難易度が上がってしまうのです。
昔から言われますが、ボールの上りと回転は
物質的な ロフト角度に任せる は
アプローチに限らず とても大切なコトです。」