前回のブログでは、「職員の定着は離職理由をつぶしていく」
ということで、職員を定着させるには離職理由を解消していけば
よいというお話をさせていただきました。
今回は、その離職理由の第1位である
「職場の人間関係に問題があったため」
という離職理由をどのように解消していくかについて
お話させていただきます。
職場の人間関係といっても人それぞれいろいろあり、
人間関係の問題はこれ!ということを言い切ることは
難しいのですが、私が思う「スタッフが退職せざるを得
ない人間関係の問題」についてお話させていただき
ます。
私も10年以上、介護の仕事をさせていただきました。
恥ずかしながら、10ヶ所以上の介護事業所を渡り
歩きました。
というのは、私には介護の仕事をするに当たって3つの
絶対に譲れない条件があったからです。それは、
・ お年寄りの方に優しく丁寧に接する介護事業所であること
・ 先輩が威張らず、しっかりと教えてくれる介護事業所であること
・ スタッフが楽しく働いている介護事業所であること
というものでした。
しかし、最初に介護スタッフとして働いた特養では、フロアリーダーと
サブリーダーの職員がかなり高圧的に他のスタッフに指示しており、
他のスタッフも新人のスタッフに対して、同じように高圧的に指示して
いました。
また、その特養では、昼食時に入居者の方に食事介助をするのですが、
職員は入居者の方に何も話しかけず、無表情にただ入居者の方に
機械的にスプーンで食事を口に突っ込むという食事介助で、入居者の方も
誰も何も喋らず、虚ろな目でご飯を食べているという状況でした。
もちろん、すぐに辞めようと思ったのですが、なにぶん、初めての介護職
としての職場だったので、こんなものなのかな?と思い、3日程、そこで
働いたのですが、どうしても我慢できずにその後すぐに退職しました。
私は、幸いにも2つ目に働かせていただいた特養が、利用者の方が
少しでも楽しく過ごしてもらえることをモットーとした介護施設で、利用者
様に寄り添った介護、楽しく過ごしていただける介護を経験することが
できました。
その後も、いろんな介護施設で働いたり、ハローワークの相談員を
していた時は、延べ300以上の介護事業所を訪問させたいただき
ましたが、人間関係に問題がある介護事業所の共通点を自分なり
に考えてみたところ、
・ 経営者のモラルが低く、売上や稼働率のみを気にしており、
実際の現場の状況には感心が無い
・ そのような経営者のため、現場には目を向けないので、古くから
在籍している介護スタッフが自分のやりたいように仕事をし、
勤務態度が非常に悪く、利用者や入居者の方に対しても、
後輩の介護スタッフに対しても横柄な対応、言動をする
(もちろん、そのことに対して経営者は特に何も言わない)
・ そんな施設なので、新人が入社しても仕事をしっかり教えず、
新人が仕事ができないとすぐに叱る
・ 新人はそんな職場に嫌気がさして辞めてしまう
ということをくり返しているところが多いことに気が付きました。
逆に人の問題に苦労していない介護事業所の特徴としては、
・ 経営者のモラルが高く、誠実に利用者様や入居者様に楽しく過ごして
もらおうと自ら努力している。また、介護職員にも誠実に接し、経営者
から率先して介護職員に対して経営理念をことあるごとに言い聞かせ、
また、挨拶も経営者の方から率先して職員に対して行うなど、職場
環境の改善にも勤めている。
・ 上記のことを経営者から介護職員にことあるごとに説明したり、実践
してみせたりしているので、介護職員も利用者様に楽しく過ごして
もらおうといろいろ工夫して仕事している。また、職員同士が仕事を
助け合って行うなど、職場環境も非常に良好。
という状況のところが非常に多かったというか、上記以外の状況で人の
問題に苦労していない介護事業所は無いと断言できます。
つまり、職員の人間関係を解消していくためには、介護事業所は、
① 経営者のモラルを改め、誠実に利用者様や入居者様に楽しく過ごして
もらおうと自ら努力をする。また、介護職員にも誠実に接し、経営者
から率先して介護職員に対して経営理念をことあるごとに言って聞かせ、
また、経営者の方から職員に対して率先して挨拶するなど、職場環境
の改善に勤める。
② 施設の理念に
・ 利用者様に毎日、楽しく過ごしてもらう
・ 職員同士助け合って仕事をする
ことを掲げ、スタッフに浸透させる
③ 上記の理念を実現するための提案をスタッフからどんどん
取り入れていく
④ 仕事内容の見直しを頻繁に行い、スタッフの負担を少しでも
減らしていくよう努力する
⑤ 勤務態度が悪いスタッフを洗い出し、徹底的に注意・指導をする
⑥ 新人スタッフの指導は、幹部スタッフが必ず行う
ことを実践していかなければ絶対に職員は定着してくれません。
次回以降は、上記①~⑥の項目について詳しく説明していきたいと
思います。
http://sr-higashitani.com/
(資料)
公益財団法人 「平成29年度 介護労働実態調査結果について」
http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/h29_chousa_kekka.pdf
ということで、職員を定着させるには離職理由を解消していけば
よいというお話をさせていただきました。
今回は、その離職理由の第1位である
「職場の人間関係に問題があったため」
という離職理由をどのように解消していくかについて
お話させていただきます。
職場の人間関係といっても人それぞれいろいろあり、
人間関係の問題はこれ!ということを言い切ることは
難しいのですが、私が思う「スタッフが退職せざるを得
ない人間関係の問題」についてお話させていただき
ます。
私も10年以上、介護の仕事をさせていただきました。
恥ずかしながら、10ヶ所以上の介護事業所を渡り
歩きました。
というのは、私には介護の仕事をするに当たって3つの
絶対に譲れない条件があったからです。それは、
・ お年寄りの方に優しく丁寧に接する介護事業所であること
・ 先輩が威張らず、しっかりと教えてくれる介護事業所であること
・ スタッフが楽しく働いている介護事業所であること
というものでした。
しかし、最初に介護スタッフとして働いた特養では、フロアリーダーと
サブリーダーの職員がかなり高圧的に他のスタッフに指示しており、
他のスタッフも新人のスタッフに対して、同じように高圧的に指示して
いました。
また、その特養では、昼食時に入居者の方に食事介助をするのですが、
職員は入居者の方に何も話しかけず、無表情にただ入居者の方に
機械的にスプーンで食事を口に突っ込むという食事介助で、入居者の方も
誰も何も喋らず、虚ろな目でご飯を食べているという状況でした。
もちろん、すぐに辞めようと思ったのですが、なにぶん、初めての介護職
としての職場だったので、こんなものなのかな?と思い、3日程、そこで
働いたのですが、どうしても我慢できずにその後すぐに退職しました。
私は、幸いにも2つ目に働かせていただいた特養が、利用者の方が
少しでも楽しく過ごしてもらえることをモットーとした介護施設で、利用者
様に寄り添った介護、楽しく過ごしていただける介護を経験することが
できました。
その後も、いろんな介護施設で働いたり、ハローワークの相談員を
していた時は、延べ300以上の介護事業所を訪問させたいただき
ましたが、人間関係に問題がある介護事業所の共通点を自分なり
に考えてみたところ、
・ 経営者のモラルが低く、売上や稼働率のみを気にしており、
実際の現場の状況には感心が無い
・ そのような経営者のため、現場には目を向けないので、古くから
在籍している介護スタッフが自分のやりたいように仕事をし、
勤務態度が非常に悪く、利用者や入居者の方に対しても、
後輩の介護スタッフに対しても横柄な対応、言動をする
(もちろん、そのことに対して経営者は特に何も言わない)
・ そんな施設なので、新人が入社しても仕事をしっかり教えず、
新人が仕事ができないとすぐに叱る
・ 新人はそんな職場に嫌気がさして辞めてしまう
ということをくり返しているところが多いことに気が付きました。
逆に人の問題に苦労していない介護事業所の特徴としては、
・ 経営者のモラルが高く、誠実に利用者様や入居者様に楽しく過ごして
もらおうと自ら努力している。また、介護職員にも誠実に接し、経営者
から率先して介護職員に対して経営理念をことあるごとに言い聞かせ、
また、挨拶も経営者の方から率先して職員に対して行うなど、職場
環境の改善にも勤めている。
・ 上記のことを経営者から介護職員にことあるごとに説明したり、実践
してみせたりしているので、介護職員も利用者様に楽しく過ごして
もらおうといろいろ工夫して仕事している。また、職員同士が仕事を
助け合って行うなど、職場環境も非常に良好。
という状況のところが非常に多かったというか、上記以外の状況で人の
問題に苦労していない介護事業所は無いと断言できます。
つまり、職員の人間関係を解消していくためには、介護事業所は、
① 経営者のモラルを改め、誠実に利用者様や入居者様に楽しく過ごして
もらおうと自ら努力をする。また、介護職員にも誠実に接し、経営者
から率先して介護職員に対して経営理念をことあるごとに言って聞かせ、
また、経営者の方から職員に対して率先して挨拶するなど、職場環境
の改善に勤める。
② 施設の理念に
・ 利用者様に毎日、楽しく過ごしてもらう
・ 職員同士助け合って仕事をする
ことを掲げ、スタッフに浸透させる
③ 上記の理念を実現するための提案をスタッフからどんどん
取り入れていく
④ 仕事内容の見直しを頻繁に行い、スタッフの負担を少しでも
減らしていくよう努力する
⑤ 勤務態度が悪いスタッフを洗い出し、徹底的に注意・指導をする
⑥ 新人スタッフの指導は、幹部スタッフが必ず行う
ことを実践していかなければ絶対に職員は定着してくれません。
次回以降は、上記①~⑥の項目について詳しく説明していきたいと
思います。
http://sr-higashitani.com/
(資料)
公益財団法人 「平成29年度 介護労働実態調査結果について」
http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/h29_chousa_kekka.pdf
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます