副題「もう一つの太宰治伝」
青森の大地主の家に生まれ、上京後左翼運動に影響されて挫折
芸者(小山初代)とのいざこざ・自殺未遂・麻薬中毒などで精神病院に入院・・・など不安定な時期があった
その幼少時代からを書いた長部日出雄の前作「辻音楽師の唄 もう一つの太宰治伝」があった
一年前に亡くなっていて、9月に新聞に作家 長部日出雄(青森の弘前出身)の紹介文があり、『桜桃とキリスト』のタイトルに引かれて、図書館から借りた
この作品は、太宰治の妻となる美知子と出会うところから始まっている
2002年の作品で、文字は小さく難しくて読めない漢字が多く、内容や文章も難しく、ただただ太宰治に興味があるばかりに、必死で読んだ
図書館の本は2週間までしか借りられないが一回だけ延長して4週間借りる事が出来る(予約者が居ると延長できない)
それでも読み切れず、いったん返してすぐに借り入れの予約をして、トータル6週間弱で読み終わった><;
太宰治の作品で「走れメロス」は教科書で習っている
「人間失格」は読んだ記憶がある
ワタシが好きな作品は「津軽」^^v
夫が青森出身で、青森の風習や言葉使いなどが身近なためか、とても面白かった!
夫にも読ませたかったけど、夫は読むことがキライ><;
美知子と結婚後安定した生活を送り、この時期に書いた本が面白いらしく、数冊読んでみたいと思う本があるので、図書館に予約しなければ^^;
タイトルの桜桃(さくらんぼ)は死の直前に書かれた本
キリストは、太宰の生活が乱れていたころ聖書に出会い、「己を愛する如く汝の隣人を愛せよ」という言葉を守らなければならない律令と考えていた
「己を愛する如く汝の隣人を愛せよ」について彼は、自分の事も愛せないのだから自分は人間を愛することができない
つまり人間失格?(ワタシの解釈^^;)
「桜桃」がネット青空文庫に載っていたので読んでみたら、全くな私小説
その悩みも深い!!