テリー・イシダの『独酌酔言』。

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なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑧:ワクチンは?特効薬は?

2020年04月06日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑧:ワクチンは?特効薬は?



◆まさに瀬戸際です、

この数日の東京都の感染者数、2020年4月、
1日 66人
2日 97人
3日 89人
4日 118人
5日 143人
と、急速に増えてきています、

感染爆発の判断材料として、“感染者が2日か3日で倍増する”という新型コロナウイルス感染症対策専門家会議副座長・尾身茂氏の発言がありました、

3日後倍増で見ると、、、

1日66人⇒4日118人は、ぎりぎりのライン

3日89人⇒本日6日が178人以上になると感染爆発のレベルということになります、まさに瀬戸際であります、

【4月8日追記:間違った記述の報告】

上記は、“新規感染者数が倍になる日数”と理解して書いておりますが、どうも“総感染者数が倍になる日数”が正しいようです、スイマセン、ワタシの不勉強による誤記の可能性が高いです、最新の感染者数増加のスピードについては「コロナウイルスの事⑩」で再記載させていただきます、

◆それでも、国内の感染スピードは緩やかに思える、なぜだろう?

感染経路不明の感染者の比率が増えてきている(5日の東京都143名中90名以上が感染経路不明)ので、市中感染が連鎖的に起こっている可能性が高いと考えますが、その割には拡大スピードがまだ緩やかに思える、

なぜだろう?

またもや、日本の衛生習慣(マスク着用率の高さ、手洗いの励行)、社会習慣(握手しない、ハグしない)が功を奏しているという説が頭を過ぎります、(コロナウイルスの事②参照)

香港大学の研究でマスクの有用性に言及されています、

流行初期からマスク着用率が高いと思われる日本には心強い研究結果です、

◆BCGの日本株が効いているという説もありますね、

BCG接種は乳幼児肺結核ワクチンの接種です、

過去に全国民にBCG接種をした国(日本もしている)と、していない国とでは感染拡大スピードが違う!という傾向がみられるということです、

実はBCGワクチンには、これまでもオフターゲット効果(本来のターゲットである感染症以外の感染症に効果がある)があると確認されています、

こちらのサイトが分かり易いです ⇒

BCG接種は『白血球を刺激して無関係なウイルス感染ともしっかり戦えるようになる』ということだそうです、

いくつかある種類のうち“日本株”で接種を行った国での感染スピードが緩やかに見えることが注目されています、

もし、BCG接種に感染拡大抑制効果があるなら、これは日本にとって思わぬラッキーパンチです、

でも、現状は“そこになにか関連があるかもしれない、ということが観察された”、という段階、エビデンスはまだなし、これからの研究に期待です、

ワクチンいつ出来るの?特効薬は出来るの?

何度も書いていますが、コロナウイルス感染拡大を止めるには、『集団免疫獲得』か『完全な封じ込め』でしたが、世界レベルで見ると現段階での『完全な封じ込め』は無理なように思えます、

対策無しの『集団免疫獲得』は犠牲が多すぎるので、少しでも時間を稼ぎ、医療現場の崩壊を避けつつ、少しずつ感染していく、という悲しい現実、

そんな先にあるのが、3つ目の終息の仕方=『ワクチン』・『特効薬』の開発・実用化です、

もう少し詳しくと書くと、以下のような可能性があります、

① ワクチン
② 特効薬(抗ウイルス剤)
③ 既存薬(オフターゲット効果)
④ 抗体検査

などの可能性があります、

ワクチンとは?
弱体化させた病原体を体に入れて軽度の発症を促し、それにより感染症に対抗する抗体を体内で作る方法です、抗体が出来ると病原菌に犯された細胞を抗体が攻撃してくれるので、感染症発症を防ぎます、

天然痘に一度かかると二度と罹らないことが古くから知られており、それをヒントに開発された医療法だそうです、

コロナウイルスのワクチンが開発実用化され、予防接種が世界中で広まると、感染拡大は収まると考えられています、

まさにコロナウイルス感染拡大の切り札です、しかし、、、

コロナウイルスのワクチンの実用化には1年半~2年は掛かると云われています、、、あちゃ、

弱っているとはいえ、病原体をヒトの体内に入れる訳ですから、念には念を入れてその安全性を確認しなければなりません、臨床評価(実際に患者に投与して安全性・効果を確認)に最低でも1年はかかるようです(通常はもっともっと長い!3~7年とか)、

つまり、それまで“時間を稼ぐ”必要があります、なので外出自粛、都市封鎖は相当長期間に渡ると考えます、あと1年か1年半?は掛かりそうです、(オリンピックはどうなるの!?)

もちろん、世界中の製薬会社、科学者が必死に研究しています、早期の実用化に向けて人類の英知に期待しましょう、

特効薬(抗ウイルス剤)とは?
ワクチンが予防施策であるのに対して、『特効薬(抗ウイルス剤)』は直接症状を治す薬です、
コロナウイルスに感染すると重度の肺炎を発症しますが、この肺炎を抑える薬です、

この抗ウイルス剤の開発、残念ながらワクチンよりももっと難しいようです、、、

過去に流行したSARSやMERSに対しても特効薬(抗ウイルス剤)はまだ開発されていません、、、あちゃ、、、

ここで知ったのですが、“ウイルスは生物でない!”そうです、え!?どういうこと、

ウイルスは細菌の1/50程の大きさで細胞を持ちません、自己増殖も出来ないので“生物ではない!非生物”だそうです、なんと、、、

ウイルスは自己増殖できないので、他の生物の細胞に入り込んで増殖します、これが感染状態です、

生物ではない(細胞がない)ので、現在ある抗生物質(細菌などの生物の細胞を攻撃する薬)などはウイルスには効果がないということです、なんと、、、

“細胞を壊す”ことが特効薬の主なアプローチのようなので、細胞がないウイルスをやっつける抗ウイルス剤の開発はワクチン以上に難しいそうです、、、

既存薬のオフターゲット効果とは? 
既存の他の病気治療薬がその目的以外の感染症にも効果があることを“オフターゲット効果”と云うそうです、

今期待されている代表選手はインフルエンザ治療薬『アビガン』(富士フイルム富山化学製造)ですね、他にも『レムデシビル』(抗エボラ出血熱剤)、『カレトラ』(抗HIV感染症剤)などが観察研究(一部治験開始)の対象になっています、

これらの既存薬は、コロナウイルスにもなにがしかの効果がある可能性があるのでは?と期待されているのです、

既存薬ですから、効果が確認されれば即投入できる可能性があり、一定の割合で重篤な患者を救えることになります、ワクチンが出来るまでの中継ぎ役として大いに期待されます、

これも微かな希望、

日本政府は『アビガン』を30カ国へ無償提供するようです、各国で臨床研究データを共有することで早期の効果確認を目指しています、ガンバッて欲しいです、

前述のBCGワクチンも“オフターゲット効果のあるワクチン”と云うことになります、

抗体検査 
さらに『抗体検査』の開発研究も進んでいます、
PCR検査は、現在ウイルスに感染しているのか、を調べる検査です、
これに対して抗体検査は、過去に感染したことがあるか?現在の感染の状態(感染初期なのか、感染してから一定時間が経過しているのか?)、ウイルスに抵抗する“抗体”をすでに獲得しているのか?を調べることができます

治療薬ではないのですが、抗体検査のメリットは感染経験の有無、現状の感染程度、抗体の有無がPCR検査よりスピーディに分かることです、

これが実用化されると“安全に働ける人”が確認できるので、たとえば医療現場の稼働人数を増やすのに有効です、

感染の実態・全体像が分かり易くなるので、感染拡大防止にも有用だと思います、ここらの活用の仕方はこれから研究が必要です、

◆(まとめ)長期戦にはなりますが、

長期戦にはなりますが、戦後世界最大の世界レベル危機、世界中がコロナウイルスに打ち勝つ知恵を絞っています、その成果に期待しましょう、

基本動作(手洗い・マスク)+3密回避(さまざまな自粛)で時間を稼ぎ(もしくは封じ込め)=専守防衛

既存薬のオフターゲット効果、抗体検査による感染拡大の抑制=反撃開始

そして、ワクチンの実用化=終息への反攻

その先にある最終的な流行の終息、、、長期戦ですが諦めずに闘いましょう、

これより短い期間で終息する可能性は、、、“奇跡的な封じ込めの成功”、

日本の衛生習慣・生活習慣+3密回避・外出自粛+BCGのラッキーパンチ+既存薬の活躍、

これらの合わせ技へのかすかな期待があります、

かすかな希望の光です、



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