◆陽性率は先々々週34.1%⇒先々週32.8%⇒先週34.4%、と横ばいです
先週のコロナ124ではこう書きました、
『減少局面ではありますが、オミクロン株の感染力が強いので短期間で感染が急減することはなく、この状態が数週間~数カ月続くのではないか?』という感じです、
先週の様子を見ると『減少局面は終わり、感染継続局面へ入りました、この状態が数週間~数カ月続くかもしれません』という感じ、
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このまま反転急拡大する可能性もありますが(フランスタイプ)、
同程度の感染が上下しながら続く可能性の方が高いと考えます(広島・山口タイプ)、
沖縄は長期に渡って上下を繰り返した末に、ここに来て反転しようとしています、
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「まん延防止等重点措置」が終了した日本全体でも沖縄のような反転上昇の可能性はありますが、それはもう少し先のような気がしています、
いや、オミクロン株はそんなに悠長ではないかな、、、
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◆4月3日現在の全国と各エリアの状況
全国の感染者数、
(NHKニューサイトから転載)
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東京、
(NHKニュースサイトから転載)
大阪、
東京・大阪とも減少が底を打った感じ、今後数週間は一定レベルで上下を繰り返すと予測します、
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広島、
山口、
先行組みの広島・山口は上下動期間を経て来週にでも反転するかもしれません、
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沖縄は、
反転局面に入ったようです、
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世界で観るとフランスでは反転増加傾向が顕著です、
(NHKニュースサイトから転載)
アメリカはなんとか低位で推移しています、
これは、1日の感染者が138万人超という高位までいったことが遠因かな?
オミクロン株の感染拡大が収らない3つの理由のうちの1番目の理屈です(後述)、
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◆直近の都道府県別10万人当りの感染者数はこちら、
(NHKニュースサイトから転載)
反転上昇し始めた沖縄県が引き続きトップ、
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◆陽性者数~3月27日までの1週間
依然として高い陽性率、感染は止まっていません、
陽性利率 検査数 陽性者数
2022年
1月2日 1.1% 251123 2777人 ※第6波の入口か?
1月9日 5.4% 429162 2万3168人 ※第6波に突入 沖縄/広島/山口にまん延防止等重点措置が適用
1月16日 13.6% 702929 9万5498人 ※大感染爆発状態、1都10県にまん延防止等措置検討
1月23日 21.8% 1228371 26万8284人 ※第6波ピークに
1月30日 30.4% 1522311 46万3354人 ※検疫体制崩壊の兆し
2月6日 39.6% 1575315 62万3128人 ※第6波5週目、ここが最高点かも?
2月13日 45.1% 1383896 62万4240人 ※第6波のピーク
2月20日 44.8% 1294194 57万9928人 ※ピークで高止まり 北京五輪閉幕
2月27日 39.5% 1197543 47万3461人 ※ごくゆるやかな減少局面へ
3月6日 39.1% 1155304 45万2763人 ※高止まり、沖縄では反転増加、BA.2拡大
3月13日 35.2% 1086325 38万2278人 ※減少局面、共存戦略への入口
3月20日 34.1% 999063 34万1545人
3月27日 32.8% 830541 27万2215人 ※減少局面も感染は続く、21日でまん延防止等重点措置すべて解除
4月3日 34.4% 928712 31万9687人 ※減少局面から横ばい感染継続期へ
(厚労省HP日報から算出)
陽性率は横ばい、感染者は増加、
なので、減少局面は終了、一定の割合で感染は続く「感染継続期」に入ったと思われます、
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◆死者数も減少傾向続く
(NHKニュースサイトから転載)
感染拡大の中心が重症化しにくい若年層なので死者数は減少傾向、
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◆この1週間のワクチン追加接種(3回目)状況
(首相官邸HPから転載)
25日(金)現在のワクチン接種状況、7日間で500万回強のペースで低位安定、
全世代平均では3回目接種率40%を超えましたが、若年層の接種が進んでいないようです、
全接種回数 / 3回目接種
3月
(~4日) 730.1万回/709.0万回 ※7日間の数字
(~11日) 692.8万回/672.5万回 ※7日間の数字
(~18日) 666.2万回/639.2万回 ※7日間の数字
(~25日) 547.6万回/520.5万回 ※7日間の数字
4月
(~1日) 553.2万回/513.9万回 ※7日間の数字
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◆日本の3回目接種率
日本の3回目接種は41.47%(先週は37.41%)まで来ました、
NHKの報道では20代の3回目接種率は23.8%とのこと、進みませんね、
既往症がない方は、ためらわずに3回目接種を受けましょう、
(日経+英フィナンシャルタイムズHPから転載)
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◆感染者の半数が20代以下の若年層
4月3日までの東京都の年代別感染者数比率、
(NHKニュースサイトから転載)
4月のデータはまだ3日分しか無いので傾向は今後観察、
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◆東京都の重症者病床使用率は引き続き改善傾向
東京都の4月3日の状況、
(東京都HPから転載)
若年層感染者が多いので重症者用病床使用率も低減しています、
(重症者病床使用率)
(3月6日) 12.9%(都基準)66人/510床 42.6%(国基準)626人/1468床
(3月13日) 11.4%(都基準)58人/510床 37.6%(国基準)552人/1468床
(3月20日) 8.2%(都基準)42人/510床 30.8%(国基準)452人/1468床
(3月27日) 6.5%(都基準)33人/510床 25.7%(国基準)378人/1468床
(4月3日) 5.7%(都基準)29人/510床 24.2%(国基準)355人/1468床
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◆やはり減らないオミクロン株感染者数
さて、なぜ感染者減少スピードはこんなに遅いのか?
いや、現状では減少局面から感染継続期に移行したので、
どうして?こんなに長く感染状態が続くのか?ということになりますが、
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「コロナ12」で書いていた独酌酔言的3つの可能性をもう一度検証してみましょう、
(詳しくはコロナ121参照 ⇒)
このうちの1つ目=感染力が強いオミクロン株はやはり一定量まで感染が拡がらないと収束には向かわない、これが主因のような気がしてきました、
極端に云うと『集団免疫』=全体の70~80%が感染することで、感染拡大が収束する、というレベルまで行くかもしれません、
現実には、ここに『ワクチンの効果』が加わり、また『感染防止の基本動作』(マスク着用・手指の消毒・3密の回避)の効果もあると考えるので、もっと低い感染レベルで収束するとは思いますが、、、
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【再掲:オミクロン株の感染拡大がなかなか止まらない原因(推測)】
① 『オミクロン株 一定感染量必要』説
ある意味「集団感染」の考え方と同じ、感染力が強いオミクロン株は一定量(率)の感染者まで拡がらないと減少に転じない、という仮説です、
もし、一定量の感染が終息の条件だとすると、感染ピークが低い日本では急激な減少は難しいかもしれない、という考え方です、
アメリカのように感染ピークが異常に高かった(1日@138万人以上が感染)エリアでは減少スピードも速いのかもしれません、
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② 感染予防のコアターゲット(若年層)に有効な施策がない
「まん延防止等重点措置」ですが、具体的な施策は“飲食店への規制”がメインでした、
年代別感染状況を観ても分るように、現在の感染予防の焦点(コアターゲット)は10代~20代の若年層、
この感染予防のコアターゲットに有効な施策を打てないということが感染拡大継続の原因かもしれません、
ワクチン接種以外には学校や家庭で有効な感染予防策が無い以上、致し方ないか、、、
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③ 「BA.2」への置き換わり
3つ目はオミクロン株の「BA.2」型への置き換わりです、
当初メインだった「BA.1」に比べると、さらに感染力が高いのではないかと云われている「BA.2」、
YAHOO!ニュースによると、、、
BA.2系統は現在流行しているBA.1系統に比べ、感染者が別の人に移すまでの時間が15%短いほか、1人の感染者が何人に移すかを示す実効再生産数は26%高い、とか、、、
(元記事はすでに削除されています)
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沖縄でも「BA.2」の市中感染が3月5日に初めて確認されました、
以降、1カ月ほどの感染継続期を経て反転上昇傾向に入っています、
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以上、3つの原因候補の合わせ技で日本は感染継続期を経て、再び感染拡大局面に入り可能性があります、
① オミクロン株の感染減少には『一定の感染量が必要』である可能性
② 感染拡大のコアである若年層への有効な施策が打てていない
③ 「BA.2」への置き換わりによる再感染拡大
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これに対抗するのは『ワクチンの接種推進』と『感染拡大防止の基本動作』だけ、
飲食店の酒類提供規制はあまり効果が無く、経済への影響を考えると、余程の“再感染爆発”がないかぎり再規制には慎重であるべきかと考えます、
さて、今週の感染動向が気になります、増えるのか?細かな上下動か?
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