去年の10月に公開されてけっこうハマってしまったあの「DUNE デューン 砂の惑星」のドゥニ・ビルヌーブ監督の出世作ということで興味津々だったけど、これは悲惨というか、実の母親から双子に宛てた遺言書をそれぞれが父と兄を探し出さないと開封できないというもので、母の祖国を訪ねることになるんだけど、そこで知ることになる真実に胸が震える思いだった。
内容も作風も全く違うけどパゾリーニ監督の作品を思い出したりしたのはギリシャ悲劇のようなところがあったからかも。
12年前の作品だけど民族や宗教間の紛争など今のウクライナ侵攻なども被るところがあって、“宗教”という名の正義や他者を否定する信仰ってなんなんだろうと改めて考えさせられた。
2023年公開予定のドゥニ・ビルヌーブ監督の「DUNE デューン 砂の惑星」の続編『Dune:Part Two』の公開も楽しみ。
☆あらすじ☆
心を閉ざして生きてきた中東系カナダ人女性ナワルは、ある日、実の子で双子のジャンヌとシモンに謎めいた遺言と2通の手紙を残してこの世を去る。手紙はジャンヌとシモンが知らされていなかった兄と父に宛てたもので、まだ見ぬ家族を探すためナワルの母国を訪れたジャンヌとシモンは、母の痛切な過去と向き合うことになる。
※映画.comより
キャスト
ルブナ・アザバル
メリッサ・デゾルモー=プーラン
マキシム・ゴーデット
レミー・ジラール
監督
ドゥニ・ビルヌーブ
原題 Incendies
131分
PG12
ヒューマントラストシネマ有楽町2 18:10〜観客40人程/62席
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