続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「英雄の証明」(2021イラン=仏/シンカ)

《「別離」「セールスマン」でアカデミー外国語映画賞を2度受賞するなど世界的に高い評価を受けるイランの名匠アスガー・ファルハディーが手がけ、2021年・第74回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したヒューマンサスペンス。SNSやメディアの歪んだ正義と不条理によって、人生を根底から揺るがす事態に巻き込まれていく男の姿を描く。》

これは見ごたえがあったというか、金貨を拾ったという主人公のラヒムの行動も曖昧に描かれているので手放しで彼を応援する側につけないところが悩ましいところで、果たして彼は善人なのか悪人なのか観ているこちら側も疑問に思いながらのSNSの功罪や周囲の人間関係なども織り込んで、最後まで息もつけない展開だった。

普段あまり目にすることのないイランの食卓や衣装などの暮らしぶりも見どころ、刑務所の休暇システムなども興味深いものがあった。

イラン映画といえば少し前に上映されていた「白い牛のバラッド」も面白そうだったのに気がついたら終了していて残念、降りてきたら観のがさないようにしなくては!


☆あらすじ☆
イランの古都シラーズ。ラヒムは借金の罪で投獄され、服役している。そんなある時、婚約者が偶然17枚の金貨を拾う。借金を返済すればその日にでも出所できるラヒムにとって、それはまさに神からの贈り物のように思えた。しかし、罪悪感にさいなまれたラヒムは、金貨を落とし主に返すことを決意する。そのささやかな善行がメディアに報じられると大きな反響を呼び、ラヒムは「正直者の囚人」という美談とともに祭り上げられていく。ところが、 SNSを介して広まったある噂をきっかけに、状況は一変。罪のない吃音症の幼い息子をも巻き込んだ、大きな事件へと発展していく。 ※映画.comより

キャスト
アミール・ジャディディ
モーセン・タナバンデ
サハル・ゴルデュースト
マルヤム・シャーダイ
アリレザ・ジャハンディデ
サレー・カリマイ
サリナ・ファルハディ
フェレシュテ・サドル・アラファイ
エーサン・グダルズィ
ファッロク・ヌールバクト
モハッマド・アガバティ

監督
アスガー・ファルハディ

原題  A Hero

127分

G

シネスイッチ銀座2 18:20〜観客30人程/182席








名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事