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<30番札所 巌金山 宝厳寺(がんこんざん ほうごんじ) >
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場所:滋賀県長浜市早崎町1664
宗派:真言宗豊山派。
本尊:大弁才天像。観音堂の本尊は千手千眼観世音菩薩。
開基:行基菩薩。
神亀元年(724年)に聖武天皇の勅願により、行基が竹生島に渡り弁才天像と千手千眼観音を祀ったのがこの寺の創始と伝えられている。
平安時代には天台宗の僧が渡り、天台宗の修行の場として繁栄し、昌泰3年(900年)には宇多天皇も行幸したという。
宝厳寺は湖上の小島にあるにも拘わらず何回も火災に遭っている。
永禄元年(1558年)には堂塔はことごとく焼失。この後、戦国動乱の中、豊臣秀頼の力添えにより寺容が回復したと伝えられている。
かつては「宝厳寺」と「都久夫須磨神社」は一体であり、明治の神仏分離により両者は分離されたのだ。
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「神を斎(いつくし)き祀る島」という意味から「斎島(いつくしま)」が島の名前になったとか・・・。
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島に渡るには、船便で・・・。長浜港から片道30分。一人往復2980円だ。
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竹生島の船乗り場に建っている石柱。「八町」の文字が・・・。1町は110mだから、島から880m以内は殺生、つまり漁をしてはならぬことを示している。
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数軒のお土産店を過ぎるとすぐに参道の石段(169段)となる。なんと急なこと・・・。雨に濡れた石段が怖い。
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本堂の内部。本尊の弁財天像は行基が刻んだ像といわれており、開扉は60年に一度。日本三大弁財天の中でも、とくに大弁財天像と呼ばれている。
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三重塔。国宝の「法華経序品(竹生島経)」、重要文化財の釈迦三尊像などの文化財があるのだ。
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よく見かける花なのだが・・・名前が出てこない。
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境内にあった樹齢400年の「モチの木」。
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本堂から観音堂には急階段を下りることになる。途中に唐門と観音堂がある。
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手前が「唐門」。それに密着して屋根が見えるのが「観音堂」である。唐門は国宝。唐門、観音堂共に慶長7年(1602年)に京都東山の豊国廟から移築されたものとか。何れも桃山時代の代表的な建築物である。
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観音堂の壁面には、牡丹の花の彫刻が彫られていた。この壁面を右手にして都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)との間に建てられた国宝の「舟廊下」に向かう。
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この「舟廊下」も、唐門、観音堂と同じ年、慶長7年(1602年)に豊臣秀頼により京都から移築されたものである。
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都久夫須麻神社。
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湖畔に建てられた鳥居に向かって「素焼きの皿」に願い事と名前を書いて鳥居を潜れば願い事が成就するという・・・・。
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「素焼きの皿」2枚一組で200円。投げたが・・・1枚はやっとのことで潜れたが・・・。隣のご夫婦は二人とも失敗されていたが・・・。
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「観音堂」も「舟廊下」も、山の斜面に建っており、舞台造りとなっている。
昨日(6/22)、琵琶湖の北部・東部に位置する「宝巌寺」と「長命寺」そして「観音正寺」の三箇所にお参りした。
出発時は、曇り空。名神高速に入るころから小雨が降りだした。
長浜港からの始発は9時。30分も前に到着した。雨が本格的に降りだした。
雨の振る中、竹生島行きに乗船するのは、4組の夫婦と2人の男性だけ。
湖面すれすれに飛ぶ「鵜」。この鳥の多さは今や問題とは・・・。
30分間で島に上陸。昔の巡礼者は小船で何時間もかかって来たと思うと・・・ありがたいものだ。
傘をさしながらカメラを濡らさぬように・・・撮影は素早く・・・。雨の中の撮影は大変だぁ。
3箇所を巡り終えての帰路に、やっと雨が止んだのだが・・・。
巡拝者・観光客が少なく、心が落着く。雨の中の巡拝も、たまにはいいものだ。
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琵琶湖の「鵜」の棲みかがこの島だ。この鳥の糞で樹木が枯れつつあると売店の方が言っていた。なんとかならないものなのかなぁ?
だけど、石碑には「殺生はスルナ!」と書かれていたし・・・。樹木は枯れても仕方がないか・・・。
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竹生島には、僧以外は住むことが許されず、民家がない。お土産店の方たちは、船で島を行き来しているのだ。この日は2軒が開店していた。