大阪からの帰り、橿原神宮前駅近くの「久米寺」の紫陽花園を訪ねました。
この寺は、久米仙人ゆかりの寺で、推古天皇の勅願のもと聖徳太子の弟、 来目皇子(くめのみこ)が建立したとされています。
金堂、観音堂、多宝塔等が木立に包まれ古寺らしい雰囲気をかもし出し、今の時期はアジサイが華やかに彩りを添えています。
久米仙人はこの寺に百余年も住み、吉野で修行し、神通力を身につけ、空を飛び、東大寺建立の際にも、その仙術で貢献したとか。
また、その神通力で空中を飛行中、吉野川で洗濯をしている若い女性の脛を見て神通力を失って落下した物語りは有名です。
また、昔から6のつく日に、アジサイ1輪を逆さにしてトイレに吊るすと、1年間、高血圧でトイレ内で倒れることや女性病を防げるらしい。このときのアジサイを護摩で焚く「あじさい供養」が、毎年6月第3日曜日に催されます。
この『アジサイ逆さ吊るし予防』も、久米仙人の神通力からきているのでしょうね。
背丈以上に育った和洋40~50種の4000株のアジサイ園。そして、京都・仁和寺から移建された国重要文化財の多宝塔の周りのアジサイを撮ってきました。
では、アジサイ園にご案内致します。
▲左:これもアジサイです。名前が分かりません。右:境内で咲いていた柘榴(ザクロ)の花です。
久米寺
奈良県橿原市久米町502 tel 0744-27-2470
あじさい園の入園料のみ 大人400円、小人200円