斑入り藪蘭(ヤブラン)の花が咲いている。白と紫色。
普通の藪蘭は、山裾で採ってきて既にグリーンの実が出来ている。
紫の花のほうは、これから咲くのだ。
藪蘭は、万葉集では「山菅(ヤマスゲ)」として14首ほど詠われているとか・・・。
でも山菅は、「蛇の髭(ジャノヒゲ)又は竜の髭(リュウノヒゲ)」とか「カンスゲ」という説もあるとか。どうもハッキリしないが・・・。
ぬばたまの 黒髪山の山菅に 小雨降りしきしくしく思ほゆ (柿本人麻呂)
<奈良・黒髪山の山菅(やますげ)に小雨が絶え間無く降るように、ずっーとあの人のことを思っています。>
この「山菅」は、ヤブランなのか竜のヒゲなのか・・??
この藪蘭の根の肥大した部分は、滋養強壮や鎮咳、去痰、強心利尿などの薬効があるとか・・・・。昔の人は、クスリとして重宝していたのだろう。
春蘭(シュンラン)や吉祥草(キチジョウソウ)の葉に似ており、また、丸い実が成ることも似ています。
<参考>
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▲「春蘭」です。野生蘭の一つで東洋ランとして観賞用として人気があります。